ラベル 安田柔道部 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 安田柔道部 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2020年3月17日火曜日

安田柔道部⑩(最終編)

安田柔道部のブログは、息子たち3年生を送る「三送会」で終了となる。先輩の別れに涙したばかりだったが、早いもので1年が過ぎた。

ところが、三送会が新型コロナで中止となった。後輩との試合、決意表明、保護者への花束もなくなった。卒業式は娘と同様、終了証書配布のみだが、郵送よりは恵まれている。

我が家は、子ども二人の晴れ姿が見られず、誠に残念だが、何より子ども達が不憫だ。しかし物は考えようで、後々、生涯忘れ得ぬ思い出となり、別離の儀式がない分、固い絆のまま、生涯の友となれば嬉しい限り。

柔道界も大会・練習の全てが中止で、息子の引越し、柔道部の始動、入学式など変更前提の準備となる。息子に限らず全ての方が行動を制限され戸惑うが、インフルエンザの激減や、家族との会話が増えるなど悪い話ばかりでもない。

今は、国・企業・学校・個人が総力戦で「目に見えない敵」と戦うしかない。一日も早い終息には細菌に「勝つ意欲」は当然で、重要なのは「勝つ為に準備する意欲」と心得たい。


安田学園柔道の3年を振りかえり



思い出一つ目は、個人戦の増地主将の全国3位。全員で声を枯らした鹿児島は忘れられない。二つ目は、昨春の選手権・団体戦の全国出場の決定戦。引き分け延長・代表戦の末の惜敗は悔しすぎて、今も強烈に記憶に残る。

三つ目は、ロシア・チュメニ国際ジュニア大会の金銀銅メダル獲得。16歳限定の国際大会でメダルと共にロシアから賞金が出たのには驚いた。他にも、東京都学年別での国士館との決勝戦、金鷲旗の熱い福岡など、数えあげたらきりがない。

手前味噌だが、強豪ひしめく東京の上位は、今までの鍛錬が決して無駄ではなかった証。しかし本人たちは「悔しい!」の一言しかないだろう。

川合先生は、彼らにハードな練習を課せた。乱取り後、そのまま走り込み、筋トレと追い込んでも「決して弱音を吐かず、食らいついた」と先生は嬉しそうに話してくれた。


純粋で不器用な「時代遅れ」であれ!



夏以降、一般受験組は部活は休止、柔道進学組は柔道部継続に分かれる。ただ、全員に共通するのは坊主頭だった彼らが、念願の髪を伸ばし始めたことだ。

勿論、柔道部活動が耳障りのよい話ばかりではない。ブチ切れ場面や衝突などハラハラしたが、全てが一生懸命が根っこにある所以と、今なら笑い飛ばせる。

無事、卒業生7名は大学も決まり全員が柔道を継続する。部活解散日に、7名全員で最初で最後の休日を過ごしたようだ。「皆んなで、ボーリング、しゃぶ葉、映画のはしごが、何より楽しかった」と語る彼らには「微笑ましい」以外の言葉が見つからない。

一途で不器用な安田柔道部の七人の侍。大学でも愚直な「時代遅れの男」でいて欲しい。飾った世界に流されず、中途半端に妥協せず、悔いのない精進を貫け!と心から願う。


そんな彼らに河島英五の「時代遅れ」を紹介したい。「男が男に惚れる」ような生き方に憧れる。古い唄だが、いつか酒を酌み交わし息子と歌いたい唄である。

一瞬一所一生を懸命に!











2019年8月19日月曜日

安田柔道部⑨それぞれの道

いよいよ安田柔道部3年の活動も終わりに近づく。鹿児島インターハイは、81K級の増地主将を全員で応援した。彼の強さは際立っていて順調に勝ち進む。ライブ放映もあるので、我々父兄も自宅PCで手に汗握る。

危なげなく準決勝に進出したが、奮闘虚しく決勝進出は果たせなかった。しかし全国3位の快挙は、安田学園の新たな1ページになったことは言うまでもない。

応援部隊は会場とホテルの往復で、鹿児島での思い出はない。しかし、安田学園柔道部主将の奮闘を共に喜ぶという素晴らしい思い出ができた。この後、全員が揃うのは、3月の柔道部三送会か。固い絆の3年生は、このインハイを機にそれぞれの道に向けて、受験勉強に励む者、トレーニングに励む者など、進路への個人戦に突入する。

練習は1日休むと、元に戻すのに3日掛ると言われる。練習不足での消費カロリー激少と、筋力低下や体重変化が悩ましい。息子はトレーニングも兼ねて、夏の練習が来年を決める下級生のために、部活に出て彼らの追い込みをするようである。

微笑ましいのは、3年の多くが坊主頭を卒業し、髪を伸ばし始めることだ。息子は小・中・高と坊主頭なので「一度、美容院に行ってみたいな」とほざいていたらしい。

確かに、野球部・柔道部は坊主が当然は、サッカーより部員数が増えない理由の一つかもしれない。まして大会前に「気合の5厘刈り」で臨むのも今どき流行らないか。皆が反発するかのように「坊主からの解放」を望むのも分かる気がする。


一番恐ろしいのは、自己との妥協だ。



今3年生に問いたいのは、実績より一心不乱の2年半だったと納得できるかだ。熱気で匂い立つこの夏も、深く心に刻めたなら大丈夫だ。長い人生、結果はこれからついてくる。

今までの試合で「敵を倒した者より、自分の欲を制した者」が真の勇者である事も忘れてはいけない。「自らに勝つ」ことが最も困難な勝利だからだ。(アリストテレス)

自らに勝つことは簡単ではない。勝敗の判定をするのは自分自身だからだ。くれぐれも「まぁいいか」と思ったら、敗者に変わると心得たいもの。

「一番恐ろしいのは 自己との妥協だ」と坂村真民も同様の言葉を残している。

最後の夏も熱かった!



2019年7月17日水曜日

安田柔道部⑧ 最後の金鷲旗!

安田学園柔道部の3年生は、増地主将の鹿児島インハイと、日本最大の福岡「金鷲旗大会」団体戦で引退となる。つい先日、入学したと思っていたが早いものである。

金鷲旗とは全国から482校、男女約3,400名の選手が高校柔道日本一を目指し4日間を闘う。翌日からは高校剣道の「玉竜旗大会」も開催され、武道の國・九州である。博多の夏は、高校武道関係者と保護者の熱気で体感温度は急上昇するのだ。

この5人団体戦は勝ち抜きルールで、引き分けなければ、一人で何回戦も勝ち抜いていく豪快な大会。故にタフで強い重量級が揃う強豪校は有利。安田は軽量選手が多く、階級差がありすぎると厳しく、組み合わせとオーダーが重要にもなる。

初日はシードで試合がなく、二回戦は中堅3人までで勝利した。三回戦の相手は石川No.1の津幡高校。先鋒は引き分けたが、ウチの次鋒66Kに津幡は何と100K級。善戦したが、あまりの階級差に1敗を期す。中堅は引き分け、1敗のまま副将の息子は、津幡の中堅と対戦。組み手に苦しみながら大外刈りで一本。次の津幡の副将にも一本勝ちして2勝となる!

連続の2勝に、先生・選手・父兄は興奮度マックス。いよいよ津幡の大将登場。だが、石川のチャンピオンは強く、息子敗退。2勝同率で大将戦に突入。安田は時間いっぱいまで奮闘したが、指導2で惜敗となった。残念だが、精一杯頑張った彼らに万雷の拍手だ。因みに、決勝は「大牟田」対「国士館」で、国士館が優勝旗を手にした。

次は、鹿児島での主将の奮闘を、声を枯らせて応援するのだ。そして、3年は現役引退となる。高校柔道が終わってしまう寂しさは、本人より私のほうが強い。幸い、顧問先生のお陰で、息子はこの先も大好きな柔道を続けられそうである。

「今」大切なのは かつでもなく これからでもない  一呼吸 一呼吸の今である



最終日、川合先生は空港集合までを自由時間にしてくれた。子どもたちは、バスで海水浴場に行ったようだ。休日もなく、道着を着るのに日焼けは禁物の柔道部らしい選択である。息子は「皆、筋肉が多過ぎて浮かないんだ」と嬉しそうに話してくれた。今まで、練習に明け暮れてきただけに、さぞ楽しかったに違いない。

寝食を共にした彼らは、これから夫々の道に向けて、柔道でない個人戦を過ごすことになる。今この時を大切に、彼らの一途さが未来に繋がることを期待して止まない。
私の大好きな坂村真民の「今」を紹介したい。18歳の夏、一呼吸の今を忘れるな!

安田柔道部最後の団体戦!



















2019年5月29日水曜日

悔いなき夏!(安田柔道部⑦)

先週フュージョンを退社し、暫くインターバル。健保を一時的に国保に替えたり、荷物の整理、打合せなど次への準備の期間。のんびり出来ない性分なので丁度よい。

引退した先輩が「大切なのは今日行くところ(きょういく)と今日用事(きょうよう)があることだ」と言ったが、幸い我が家では、家内は飼育で忙殺、娘は卒論でアサリの研究、息子は最後の柔道大会目白押し。どれも目が離せない。

特に気になる息子の高校最後の夏。まずインターハイ予選で鹿児島インハイの東京代表が決定した。代表は各階級の優勝者一人だけだから大変である。東京は激戦だが、まだ関東、ジュニア選手権、国体、金鷲旗と続くので落胆などしていられない。

安田学園は81K級の増地選手が東京代表獲得。この快挙に我々も興奮した。他の階級も取りたかったが、重量級90K級と100K級の息子たちは、国士舘に阻まれた。負けは負け。如何なる言い訳も通用しない。ライバルの研究と練習を怠らず、最良のコンディションで臨む者が勝利する。寮生活で柔道中心の強豪校のそれには敵わなかった。

一筋縄では行かない匂い


体調管理は勝利に重要なファクター。練習以外、万全な予防とケガの克服など総合的過ごし方が問われる。息子は関東予選で鎖骨にヒビが入り、治療と酸素カプセル、練習不足でインハイ予選。しかしそんな選手はごまんといる。これも含めて勝負に負けたのだ

世界のトップアスリートは、才能や努力以上に自己管理力が半端ない。一握りの選手の背景には、その何十倍もの選手がケガや体調不良で諦めている。ところが、選ばれる者は栄光以上の何かを掴んでいることを発見する。

頑張った完全燃焼の先に、己の現実を知った上で選択肢を絞り込む勇気。その生き様を背負う者だけの匂いがある。仕事もスポーツもやり切った人から滲み出る本物のオーラがある。

「悔いのない生き様」は魅力的である。安田学園柔道部の今年の夏、息子は高校最後の夏、娘も大学生最後の夏、私は新会社で最初の夏、誰もが来年の夏は予測不能だが、やり抜く心構えは失いたくない。夫々の生き様は毎日更新のゲームオーバーのない世界である。

「明日を信じて今日を生きる」だ。皆さんにとっても最高の今日であること祈念する。

今年の夏は一度だけ!



2019年2月2日土曜日

安田学園柔道部⑥武道館の壁

高校柔道「3大タイトル」とは、①全国高校選手権大会(春の武道館)②金鷲旗大会(夏の福岡)③全国総合体育大会(インハイ)である。高校柔道部が目指す憧れの大会である。

3月の武道館・全国選手権大会を賭け、4地区の選抜による東京都予選が開催。個人戦が60.66.73.81Kと90以上の無差別の各優勝者と、勝ち抜き団体上位3校が武道館に進む。

安田学園は、81K級で増地選手が見事優勝し東京代表となった。加えて秋の国体の階級別予選参加者5名(ベスト8)が選出された。しかし、最大のヤマ場は団体戦である。

実は、昨年の実績でシードされた団体組み合せ表をみて、安田が東京代表へのチャンスと色めき立った。周到な準備で望んだが、結果は力及ばず敗退。勝ちを目の前にしながらの惜敗である。悔しいの一言しかない。選手も応援者も、茫然自失。

勝敗を分けたのは「勝ちへの執念」の差なのか。力量以上に気持ちで負けたとしか思えない。心の糸が切れたか、その後の3位決定戦の不甲斐なさにも唖然。完全な気持ち負けである。どこかに油断や、諦めの弱い気持ち、自信喪失を感じたことが残念至極である。

息子には、最後の1秒まで攻め続けず、受けに回ったことを責めた。詰めでの迷いが勝敗の分かれ道だからだ。すると息子から「この負けを活かして、次回はガツガツいきます」との返事がきた。いやいや違う「しなかった」から「次はする」の回答は願望に過ぎない。

本気で変化を具体化しない奴は、掛け声だけ。
本気で学ぼうとしない奴は、教えてもムダ。
本気で意識した練習をしなければ、成果なし。

と、息子に返した。自分で何が足りず、どうするかを考えて行動するしかない。努力すれば報われるはドラマの世界。本気の努力で得るものは、後悔しない納得感だけだが、振り返って、悔しさや「たら・れば」が出るうちは納得の努力ではない。

かく言う私も「あの場面でこうしていれば」が渦巻くのも事実。未練一杯だ。
「後悔先に立たず」しか浮かばない凡人だから、坂村真民を読み返してみた。


「咲くも無心 散るも無心 花は嘆かず 今を生きる」


そうか・・無心で嘆かずか・・後悔と未練を乗り越えるのも本気の努力だな。

納得の努力まで



2018年10月22日月曜日

安田学園柔道部⑤ 悔いなき一年一念であれ!

重量級が揃っていた3年生引退に伴い、安田柔道部は夏合宿で増量を目指したが、現状は軽・中量級の多いメンバー構成となる。個人戦は各階級での上位を目指すが、団体戦は強豪校は重量級を揃えるので、相手との体重差が大きいと不利になるが、仕方ない。

安田は60Kから始まり、最重量の息子で100K級。まだまだ力不足が、強豪の上背もある100K超級が相手だと苦戦する場面が多い。柔道の真骨頂に「小男が大男を見事に投げ飛ばす!」は爽快ではあるが、余程、実力に差がなければ、あまりお目にかかれない。

選手は、かける技以外、どう組むか、どうかわすか、どう返すかも徹底的に鍛錬するので、お互い簡単には投げられない。打破するには「体幹を鍛える」も重要で胴体部を強くすることで、全ての運動に連動して強化されることになる。

胴体を構成する、横隔膜・多裂筋・腹横筋・骨盤底筋郡の4つを鍛えると、体の中心がしっかりするとのこと。腕立て1,000回で腕力を強靭にしても、腰や肩との連動を図らないと意味がない。バッティングでも腰が入らないと、球を遠くへ飛ばせないのと同じ理屈だ。

皆の持つ「感謝力」もパワーの源に!


先日の「東京都学年別3人団体戦」は1年生がベスト8で2年生は3位であった。国士舘、日体荏原、修徳、安田と「東京4強」に位置しているが、優勝までの道のりは遠く険しい。

直近の朗報としては昨年同様、ロシアチュメニ国際柔道大会に参加した16歳の66K・81K選手の2名が共に「金メダル」を獲得!加えて福井の国体で、中堅選抜の安田3年部長の東京都チームが優勝。この素晴らしいニュースに安田柔道部は沸いている。

こんな息子たちの柔道生活も、3年の夏までだから残り1年もない。ケガせず、体幹を鍛え、強豪校以上の練習を積み重ね、来春の選手権全国大会の日本武道館、金鷲旗大会、夏のインターハイ全国大会の鹿児島、茨城国体と、勝利への執念を燃やし続けて欲しい。

常に周囲への感謝を忘れない安田柔道部は、感謝力も糧にして、一心に指導くださる川合先生と「満面笑顔で称え合う姿」を実現するのだ。これこそ言葉を超えた最高の恩返しであり、無上の喜びとなる筈。特に2年生は悔いなき一年一念であれ!と願うばかりである。

安田柔道部、毎年が一年一念!









2018年8月17日金曜日

安田学園柔道部④ 夏柔道も熱い!

今夏「全国高校野球・甲子園大会」の100回記念は大変な盛上がりだ。地元や贔屓の高校は目が離せない。実は、高校柔道にも九州柔連と西日本新聞社主管の最大の団体戦、福岡「金鷲旗大会きんしゅうき」がある。今年で第92回目の開催だが、関係者以外あまり知られていない。原因の一つに野球と柔道では競技人口が違うことがある。

高校生のスポーツ競技者数を調べると、1位野球17万人、2位サッカー17万人、3位バスケ16万人、陸上11万人、バトミントン10.6万、テニス10.6万と続く。双璧のサッカーだが、未だ野球人口がトップであり、甲子園ファンが多いのも当然だ。それに比べ、柔道は男女あわせて2.2万人。剣道の4.6万人の半数にも満たないのはショックである。

世界の柔道人口は、ブラジル200万人、フランス56万人、ドイツ18万人に続き、日本は17.5万人。日本発祥の競技なのにと悲しくなる。国内に向けて、柔道の魅力、ルール、組み手力の見方などの広報活動と「2020東京五輪」での日本柔道の大活躍を期待したい。

金鷲旗大会は熱かった


マリンメッセ福岡で金鷲旗2018は盛況に開催された。出場数500校で3,500名の選手が一同に並ぶ壮大な開会式で始まり、選手は学校の名誉をかけ熱い戦いを繰り広げた。優勝まで8試合を勝ち抜くので10面の試合場はフル稼働。A~Hの8パーツで勝利してベスト8。最終日は優勝まで5試合連続の体力勝負でもあり、別名「地獄の金鷲旗」と呼ばれる。

安田学園は1回戦シードで、初戦勝利の名古屋工と対戦。勝ち抜き戦なので、先鋒が2名と次鋒が3名勝ち抜き安田勝利。次の南福岡・熊野戦は安田先鋒が5人抜きで勝利。Gパーツでの強豪・岡山の作陽高校には残念ながら準々決勝で敗退した。作陽は塙の佐賀工、前回優勝の神奈川・桐蔭を破り、Gパーツ優勝のベスト8からの決勝ステージに進んだ。

しかし決勝ステージで、作陽は福岡の大牟田に敗退。その大牟田も奈良の天理に負ける。なんと、上には上がいるものだ。決勝戦は「国士舘×天理」。天理を下した国士舘の日本一を見届けた安田は「打倒!国士館」を誓い合い、金鷲旗の全行程を終えた。

男子は国士舘高校、女子は南筑高校が本大会の高校柔道の頂点に立った。準優勝校はもとより、残る498校3,486名の選手達は無念である。会場は応援者も含め喜怒哀楽の一種異様な風が吹く。来年は息子たちにも最後となる、暑く熱い金鷲旗が楽しみである。

金鷲旗開会式とGパーツの安田学園


その後、金鷲旗で敗れた天理高は、2週間後の三重インハイ団体戦で「国士舘×天理」と再度の決勝戦となる。誰もが金鷲旗のことがよぎったが、なんと天理は国士舘に2-2で、代表戦にもつれ込み、見事に勝利し日本一となったのだ。

勝敗よりも「自他共栄・精力善用」が柔道の教え


まさに勝負は時の運。当日の体調、組み合わせ、先鋒からの勢い、波に乗る、守りと攻めの気力の有り様など、実力以外の計り知れない要素が、勝敗に絡む事を実感した。

「練習は嘘をつかない」を信じる選手は、耳をつぶし、爪をはがし、手指・脛を変形させ、一途に練習に取り組む。息子も秋の学年別、選手権に向け同様だ。そして何より「武道」としての「礼・感謝・強い気持ち・諦めない心」を柔道で鍛えてくれている。

「古臭い・道着がダサい・ケガが多い」だけで日本の柔道人口が減少するのは、あまりに寂しい。「柔道の奥深さを知れば、柔道家を目指す若者は増える」ことを念じながら、私は一柔道ファンとして、こうして拙いブログを書くしかない。

今、スポーツ・部活をお探しの方、ワールドワイドの「柔道」、ぜったいお勧めである!!

真の柔道家を目指して










2018年7月15日日曜日

安田学園柔道部③ 本気ふたたび

安田学園柔道部は、今のところ思うような結果が出せていない。インハイ団体戦では優勝した国士舘に負け、個人戦共に全国大会への道は途絶えた。先日は「国体・東京予選」に出場権をもつ面々は、各階級の代表を賭けて出場した。

安田柔道部主将の金野選手は、前回惜敗した国士舘の選手に一本勝ちで優勝。秋の国体への中堅枠(90K)を獲得した。彼の想いと努力を知るだけに、皆が歓喜した。
国体は、各都道府県の代表選手の団体戦。東京都は先鋒・次鋒が足立学園、中堅が安田学園、副将・大将が国士舘の最強のメンバーで、福井での国体に乗り込むことになる。

他の選手はリベンジ叶わず、課題を残す大会となった。負け試合を分析し相応の変化と成長をしなければ、相手に勝つことは出来ない。息子も国士舘の100K級に勝たないかぎり次に進めない。それには「絶対勝つ!」の強い気持ちと、課題への猛練習が必須だ。

本番のイメージを想定し組み手や技を、身体に沁み込むまで繰り返し反復する。それを身体が無意識に反応するまでやれるかだ。当然相手も勝ち続ける為に練習してくるので試合の前から、本気の努力の勝負が始まっている。息子も目の色が変わってきたようだ。

その一方で、安田は部活一辺倒だけでなく、進学校としての日々の小テスト、英語体験の海外修学旅行、勉強合宿、芸術体験などの「カリキュラムと柔道」の共存も求められる。「文武両道」の本気度も問われ、まさに筋肉頭の柔道息子は最大の正念場である。


「本気」になると自分が変わる



「努力すれば報われる」はドラマの話。勝利を信じ必死に練習しても、負ける時は負ける。その時は落ち込んでも「まだ努力が足りてない」と切り替え、乗り越えるしかない。

「努力」とは「報われる・報われない」でなく「自分が納得するか・しないか」が判断の基準。だから努力には「上限・下限」も無ければ、ここで終わりの「期限」も無い。

3年生の多くは「金鷲旗大会」で引退となる。どうか文武両道の努力を加速させ、大学での勉学と柔道に邁進して欲しい。今までの先輩の「本気」は揺るぎない事実。だが真民は、「自分がまだ変わってこなかったら本気でない」という。次の本気へと変えるしかない。

後輩たちは、このあとも学年別、新人戦、選手権と試合は続く。大好きな先輩に恥じぬよう「本気度」を上げ、先生と共に悔いなき一日一日を過ごして欲しい。脈々と続く本気の努力「安田魂」を、息子たちが継承することを期待して止まない。

来週は3年生との最後の団体戦、世界最大規模の福岡「金鷲旗大会」に悔いを残すな!

悔い無き日々を!






2018年6月2日土曜日

安田学園柔道部② ケガをするな、させるな!

この春、安田学園柔道部は新人も加わり、息子も高2となった。秋まで関東大会、インターハイ、国体、金鷲旗、全日本ジュニアと大会が続く。全国の大会は予選から長丁場で、他も平行するので、選手のケガの有無と適正を考えながらメンバーを決める監督も大変だ。

ケガをするな、ケガをさせるな


選手は体重と身体管理は勿論、練習中の気の緩みも厳禁である。先日も骨折者を2人出したが、ライバルより「故障」が最大の敵となる。何より稽古を積んできた本人には最もつらい事態だ。実力も努力も一瞬にして水泡と化す。

息子も中3で全中千葉予選前に左足首を骨折。テーピングで勝ち抜くも、決勝戦で骨折の左足首を攻撃され、個人代表を逃した経験を持つ。先日は先輩が試合中に肩を強打。痛みで次の相手に惜敗し、関東大会無差別代表を逃した。のちに骨折と判明。続くインハイ個人戦は諦め、団体戦に全てを掛ける。今までの功績など関係ない。

今、世間を騒がす「悪質タックル」などは、卑劣な行為である。以前は柔道も暴力問題に揺れたが、全柔連中心にルール改正や指導者の自浄努力で確実に功奏している。何より、選手生命を左右する事態を、意図的に集団で画策するなど言語道断である。

私も一昔前「けんか柔道」に遭遇している。襟裳を取って引き寄せたら、いきなり顔面に頭突きを喰らわし、フラッとした瞬間に技をかけるのだ。指導者が容認するのか、勝ちたいと願う血気盛んな選手の勢いなのかは、誰も判定できないのも事実。

息子は、もろに頭突きを喰らい鼻血を出した。出血は医療班がきて止血し、即試合再開。医療班は3回目を呼ぶと棄権負けになるから、後は自力で止血するのだ。因みに血のついた道着は、相手の要求で取り替えねばならず「代え」が無ければ棄権負けだ。

正々堂々と戦う気持ち


当たりの激しいスポーツは、いずれも凄まじい。だからこそ「故意」と「過失」の判断は難しい。意図して相手をつぶすは、本人しか知らない。正しく戦う心を醸成し、自覚なしの過失なら、それを指摘する指導者と本人が矯正する努力を忘れてはいけない。


先日のインターハイの支部予選では、個人戦各階級と団体戦も上位で通過。次の東京都の個人戦は、安田は善戦するも残念ながら、軽量級が足立学園、重量級は国士舘にほぼ独占された。幸いなことは、大きなケガがなく次の団体へと繋がることである。

東京都は、全国から猛者が集うだけに優勝は簡単ではない。残るは、インハイ団体戦で東京代表の上位2校に入るしかない。実は、安田学園は支部優勝したので、期待して6月17日の組み合わせをみると、国士舘シード1のベスト4のヤマに安田がいた。

組み合わせの不運と「個人戦では重量級が国士舘に玉砕したが・」と嘆いたら、息子から「だから優勝するしかない」と返された。今、弱気な発言は厳禁だ。自分が恥ずかしい。

頑張れ、安田学園。気持ちで負けず、正々堂々と戦えよ!そして、インハイ2018の開催地「三重」へのキップを手に入れろ!・・最後に一言、「ケガだけはするなよ」。

正正堂堂こそ威武堂堂



















2018年2月17日土曜日

安田学園柔道部2018① 一瞬でなく一筋

2018年早々「全国高校柔道選手権大会」東京都大会が開催された。個人戦は各階級1名、団体戦は上位2校が全国大会に進む。安田学園柔道部は健闘したが惜しくも3位で終わり、優勝の国士舘と準優勝の足立学園が全国進出を決め、安田は補欠校となった。

国士舘、足立、日体荏原、修徳が東京シード4強といわれて久しいが、今回、安田学園がその構図を変えた。この安田の動きに他校も黙ってはいない。ライバル校は相手メンバーの階級、得意技、弱点の分析と攻略法を念頭に、練習と身体作りを仕込んでいる筈だ。

安田の新3年生は重量級揃いだが、新2年生は実力者だが重量級選手が少ない。どうしても5人の団体戦では「重くて強い」選手が揃っている方が有利である。

たしかに軽量級選手が、重量級から一本とる爽快感はある。しかし階級差にも限度があり、出来るなら「食いトレ」で体重を増やし各自の階級を上げたいものだが、軽量級選手は体脂肪率が数%台の筋肉質と、それに合う胃袋なので大変な荒行である。

もとから大喰らいの息子は「81kg階級」から高校1年後半で「100kg階級」に上げられたが、練習で体重が2~3kgは落ちるので、維持する以上のカロリーを摂取しないと体重増加に転じない。まして、肥満体は不要で脂肪を筋肉に換えて絞り込み、更に増量の連続なので、まさに「食い続ける意志と胃袋」も必要だ。

逆に階級を下げるのも大変である。食事制限だけでなく、本来の動きやパワーを損なわない栄養とトレーニングが前提になる。理想は、少し階級上限超えの体重とパワーで、少し減量(絞る)でパス!だが、現実はそんな簡単にはいかない。柔道に限らず階級制の競技は、自分との戦いも並行するので、その分厳しいのかもしれない。

花は一瞬にして咲くのではない、花は一筋に咲くのだ。



安田学園柔道部の次なる目標は、夏の総体(インターハイ)都大会で、個人戦各階級優勝と、団体戦で上位2校に入り全国大会に進むことだ。新3年生は7月の金鷲旗大会、8月の総体インハイで全国規模の大会は引退となる。途中、予選負けでは終わりたくない。

5月26,27日の都大会個人と6月10日の団体戦に向けて、体調と体重の自己管理、技の研究、持久力、筋力、体幹の鍛錬など、安田柔道部の再始動は熱くなってきた。
川合先生作成のスケジュール表は「残り110日、109日・・」と日別に記され、寒稽古、出稽古、講道館、春休みの関西遠征など行動計画も余念が無い。目指せ!全国大会だ。

安田気質は「強制的にやらせる」でなく「自主的にやる」だ。「手抜きやズル」も「一途や真面目」も己の裁量である。自らの課題の克服に一日一日を過ごし切るだけである。

「一途な彼ら」を見守るだけの私が、今出来るのは、先人が残した真理「珠玉の言葉」の伝道と、子どもたちの報告に耳を傾けるだけである。

一途な安田の面々と、大喰らいの階級変化模様









































2017年10月30日月曜日

面白い!安田学園柔道部

先日、東京都の高校学年別柔道大会が開催された。各学年の3人制の団体戦で、今後を占う大会だ。安田学園はベスト4に勝ち進み、準決勝1年は安田学園×日体荏原、修徳学園×国士舘、2年生は安田学園×修徳高校、国士舘×日体荏原となった。

安田学園は日体荏原、修徳に勝利し国士舘との「安田学園×国士舘」ダブルで決勝戦となった。結果1年生準優勝。2年生は見事優勝。まさに4強相手に快進撃である。

全国から逸材が揃う強豪高をやぶり、安田学園がなぜ好成績を修めたのか。

現在の2年生は一昨年全中優勝した最強メンバー。しかし高校柔道は、中学での実績が担保されない。努力しても結果が出ない。安田選手たちは他校との格差を認め、今までをリセットして「効果的な集中練習」を先生と計画をたて、ひたすら実行し始めた。

朝練はランニングと筋トレに特化、放課後は「技の研究」とその磨きに集中。定期的な講道館通いも大学生との乱取りが目的だ。自主性重視の練習と尊敬する先輩たちと楽しく厳しく鍛錬するうち、息子も体格と動きが徐々に変化してきた。

「文武両道」の部員は、常に参考書片手に1分たりとも無駄にしない。柔道の合間の過ごし方が、ゴロ寝している息子とは大違い。「先を見据えて今を生きる」のお手本である。

自発的な選択と集中が功奏してきて、部員の顔付までが変わってきたようである。

東京都学年別大会勝利に喜ぶ安田学園柔道部


ロシア・チュメニ国際大会に出発


学年別大会4日後、安田学園16才の選手5名が、遥かロシア・チュメニ国際柔道大会に出発した。川合先生の仕込みのお陰でロシア柔道連盟から招待されたのだ。

60K級、66K級、90K級2名、90超級の計5名がエントリー。世界15カ国の16才の500名が集結する以外概要が分からず一抹の不安と期待を胸に5日朝、先生と選手は成田を出発。モスクワでの乗り換えを経て、無事チュメニに到着したのは深夜の3時頃だった。

ロシアは広い。モスクワとチュメニで時差を2度戻し「ライン」も使えない。とにかく大会URLに自宅PCを繋ぐ。世界同時配信でオリンピックセンターでの民族舞踊や軍隊実技の開会式の規模と施設に驚き、なんか凄い大会だなとこちらが驚く。

異国での緊張の初戦、60Kの笛田選手の出番がきた。まずは初戦・2回戦と歓喜の勝利。続く3回戦では惜敗したがベスト16である。笛田選手の雄姿に、安田選手が奮い立つ。

大会2日目は、残る4選手の試合。会場別スケジュールを、帯同のご父兄と連絡を取りながら、自宅で試合場別の4画面にひたすら目を配る。第1会場では66K級の近藤選手が勝ち進むが、5戦目の準決勝で惜しくも惜敗。第3会場では90K級の息子と小林選手と90超級の奥谷選手が勝ち進む。しかし小林選手も準決勝惜敗。

残る田邊選手と奥谷選手の2階級が、決勝戦進出である。2時間の休憩後「3位決定戦と決勝戦」で、安田4名がメダルを掛けて戦う。見ている方も疲労困憊である。近藤・小林選手は「銅」を、そして田邊・奥谷は「金」を狙うしかない。

執念のメダル獲得


のちに息子から聞いたのだが、日本勢の活躍に観客の歓声と写真攻めが凄かったらしい。一番人気の近藤選手の3位決定戦は感動的だった。流血の頭に包帯を巻き、残り2秒でかけた渾身の大外刈りがビデオ判定で一本となり、歓喜の逆転勝利。勝った瞬間、彼が道着の裾で涙を拭う仕種に我々も涙した。

小林選手も勝利し2人の「銅メダル」が確定。息子の決勝戦の相手は、同階級を疑うような190cm近い巨体。長い手で背中から帯を掴み隅返しを喰らう。かわし切れず「技あり」。その後は果敢に攻めたが、うまく防戦されて時間切れ、惜しくも「銀メダル」となる。
残る奥谷選手は隙を逃さず見事一本!金メダルを獲得した。日本勢、凄いの一言。

こうして安田学園は金、銀、銅、銅の4つのメダルを獲得し「日本柔道ここにあり」をアピールできた。まずは一安心。そして彼らの大活躍に沸きに沸いた2日間であった。

大敵とみて恐れず 小敵とみて侮らず


子どもたちはロシア遠征で多くのことを学んだ。「柔道」が言葉や人種の壁を超え親しくなれること、外人選手の体幹やパワーを実感できたこと、ロシア女子が相当可愛いこと。何といっても「礼節と正々堂々の日本柔道」の誇りと自信を得た事が大きい。

ロシア柔道連盟からの来年の出場依頼をお受けした以上、来年は後輩たちのために、上級生になる選手たちは、今までの先生と先輩の教えと自らの経験を後輩に伝道するのだ。

勝負に「勝つ」ことは負けた相手を「最強のライバル」にも変える。勝者を徹底的に研究し、血眼で練習してくる筈だ。たまたま勝てた安田学園柔道部!慢心こそ敵である。

まさに「大敵とみて恐れず 小敵とみて侮らず」である。

https://youtu.be/e6dO-ggRzBo  チュメニ大会準決勝YouTube(後半)
https://youtu.be/6--bBxoQA-k  チュメニ大会3位決定戦・決勝戦(後半)


ロシアチュメニ大会の活躍