2017年12月9日土曜日

2017年の師走に。

街がクリスマス模様に変わり始めたら、あっという間に2017年度も終わる。相撲界も気になるが、皆さんにとってはどんな1年であっただろうか。

私見だが、今年の大きな出来事は、米国のトランプ旋風。己の利益優先は世界を圧巻した。それとショックだったのは、東芝ボロボロ事件。7,000億負債までの経営は、危機感から変革進路に舵を切っても、なかなか進路が変わらない巨大船のようだ。

恐ろしいのは、リーダーが自己中心主義と既成概念やシガラミで「身勝手なゆで蛙」になることだ。沸点に気がつけば崩壊だが、周りを引き込むのはご法度だ。

弊社の2017年は、株式上場初年度として、働きがいのある会社づくりに突っ走ってきた。「育メン」「副業」、今月からは「フレックス」制の導入と、お取引様と共に売上げ拡大に邁進しているうちに、師走を迎えた、と言ったところだ。
お陰様で業績も好調で、お客様はじめ全てのステークホルダー様に、感謝、感謝である。

一方、我が家に目を転じると、娘は海洋建築科の2回生の課題に取り組んでいる。橋の建造も、耐震、風力、強度など物理学での設計。私には何のことやら分からんが、PCで自動計算する前に自分で手計算して仕組みを解明させるようだ。私はエールを送るだけ。

息子は高校生活が始まったが柔道一直線は相変わらずだ。100K級の技と体幹を磨き上げ、激戦区の東京で、どこまでいけるかの勝負が始まった。親は、息子の「柔道、メシ、風呂、寝る」パターンに「自力起床」と「勉強」を加えるのが目下の最大の課題である。

子どもたちは、まさに「ゆとり世代」。指示まち、打たれ弱い、身勝手などと言われる世代だが、ここは前向きに、マイペース、堅実、実直、真面目と捉えるほうが気が楽。
そんな子どもに、最近家内は「今の若い子は皆そうかしら」と愚痴る事が増えてきた。

しかし案ずることなかれ、年配者が「今の若い者は!」と嘆く姿は江戸時代からあった。皆さん、嘆かれ、嘆いてきた。時を重ねて解決する事も多いので、気にすることはない。
加齢のシワを、嘆きの眉間の縦ジワにするよりも、笑顔の横ジワにするほうが美しい。

そこで、痴呆を案ずる翁から、珠玉の言葉を「家の神さん」に贈りたい。合掌。


2017・田辺の思い出