2021年7月21日水曜日

大谷選手は無我夢中!

 今、米国での大谷翔平の人気は凄まじい。当然だが日本でも大人気。私も大谷選手の異次元のショウタイムを観るのが日課である。

彼の細やかな礼儀作法や、野球と向き合う姿は日本人として誇らしいが、我々が最も見習うべきは、彼の夢実現への計画とその道のりである。

私は、花巻東の佐々木監督が仕掛けた目標設定表が、大谷を怪物にした原点と思っている。

前の会社フュージョン時代、マンダラーチャートがビジネスの目標設定に最適で、社内外の教育メニューにしていた。その際、大谷チャートを研究したので他人事とは思えないのだ。

彼の目標設定表は、何が必要で何をすべきか明確で、これを高校1年で作成したとは驚きだ。彼がこれを一途に追いかけた証が、今に繋がっていると深く納得できる代物だ。

9つのマスの中心に、目標「8球団ドラフト1位指名」と置き、具体的な「小目標」を周囲の8マスに、スピード160K、キレ、運、と設定していく。

次に小目標を中心に置く。彼は「運」を呼ぶ為に、①挨拶②ゴミ拾い③道具を大切に使う④審判さんへの態度⑤応援される人間になる⑥部屋そうじ⑦プラス思考⑧本を読むの8つの行動に設定。そう、彼のゴミ拾いは「運拾い」なのだ。

どうだろう。今の大谷選手の姿そのままである。高校1年から本質を変えず、軸をぶらさずに、ひたすら継続する彼の姿に感動してしまう。


無我夢中の姿に魅了される。


類まれな体格と運動能力は勿論だが、彼が更に凄いのは、自分を追い込むのでなく、純粋に野球を楽しみながら積み重ねている点だ。

そして結果的に、人は「無我夢中の姿に魅了される」という真理まで立証してくれた。

無我夢中の無我とは「我」を張らず、自我を捨てる忘我の精進の先に「無我」が得られるという。そして次が夢中。子どもがゲームに没頭するのも夢中だが、大人ならば、夢に日付けをつけ計画に変えての行動を「夢中」としたいもの。

「無我」は簡単ではない。人は地位を得ると自分を勘違いして「自我」が強まり、独善的で鼻持ちならない人になったりする。そうならない事が「魅力的で慕われる人」への道なのに、我を張り通す権威的心地よさには勝てないのだ。


結局、我々は大谷選手のような「一途で謙虚」が好きなわけで、自分の周りに一途に謙虚に一隅を照らす人は必ずいる。遠くの大谷より近くの人で「無我夢中の仲間」を発見する方が、不断の自分自身の励みになるから得策だ。

「一途で謙虚で無我夢中」答えは分かるが、その実現は難しい。凡人は少しでも答えに近づくために、今日も大谷選手を応援するとしよう。




2021年7月7日水曜日

2回接種を終えて。

 ワクチン接種の加速と供給不足は悩ましい話。今は嘆くより速やかな行政連携で、接種率6割の集団免疫化へと進むことを願うばかりだ。

娘は職域、息子は大学で今月に1回目の接種だが子どもから「接種すべきかな?」と問われ「当たり前だろ」とその時は迷いなく答えた。

後日、新婚の医療従事の友人に「私は子どもが欲しいので、遺伝子影響のデータが揃うまで極力接種は待機したい」と言っていた。

あくまで私見だが、医療関係者の接種状況が公表されないのは、接種ステイの方々が意外と多いのではと思ってしまう。

一方、医者は妊婦さんには接種を推奨している。接種したお母さんが「無事の出産と子どもにも抗体を」と祈るしかないのも悩ましい話だ。

リアルな副反応より、何十年後かの影響不明は、この先の人生が長い人には深刻である。子どもが是非を尋ねたのも迷う友が多いからだ。

そんな未来へと繋がる人々も、結局は自分で選択するしかない。あくまで接種は自由。接種拒否がワクチンハラスメントに繋がってはならない。

加えて、路上飲み、陽性隠し、マスク拒否の社会的モラルの逸脱者も現れた。犯罪行為は言語道断だが、集団での差別の発展は避けねばならない。


私には、倦怠感より安堵感!


そんな最中、生いさき短い私は高齢者枠でワクチン2回目を終了。感染防止以外に集団免疫化への一員になれた事は、少し嬉しい気がする。

2回目接種後は約半数が発熱と案じたが、高齢者の発熱は1割程度らしい。私の場合は平熱が約36.4度だが接種した夜に36.9度に上がった。

微熱だが、一応市販の解熱剤を飲み早々と就寝。翌朝は平熱に戻り普通に仕事に出かけた。

腕の痛みは2回目がきつく倦怠感と併せ2日後には回復した。しかし、そんなことより最大で最高の感想は、接種後のえも言われぬ「安堵感・安心感」の方が遙かに大きかったことだ。


今、コロナも生存をかけ変異に次ぐ変異。我々も生き方変異を画策するが、敵もなかなか手強い。まさに人類の英知vsコロナの変異の時間勝負だ。

コロナを封じ、以前の経済に戻すのに10年かかると語る学者もいるが、もはやそんな猶予はない。戦後日本が驚異の発展を遂げたように、私達一人ひとりが粉骨砕身する時である。

「七字のうた」と併せ「明けない夜はない。朝がくれば、昨日と違う一日が始まる」。一番に挫けそうな自分自身に、言い聞かせたい言葉である。