2023年12月28日木曜日

一番若い日と2023に乾杯!

自粛が明け小売業が盛況だが、値上げラッシュが止まらない。原材料、物流費の大幅な高騰で、弊社も一部値上げせざるを得なかった。

それでも会社は計画通りの越年だが、我が家の息子の就職は来年に持ち越しだ。実は隣接の県警柔道部の監督が大学に来て指名で勧誘され本命として後期に臨んだが、結果は地元の選手が採用され息子は外れた。ここに来て酷な話だが白紙で進路を探す羽目となった。💦

大学と息子はショックだが今さら仕方ない。むしろ、今まで何も考えず柔道推薦で来た息子に「この先どうなりたいか」を真剣に考える機会を与えられたと捉えるとしよう。

早速、息子は今も採用中の企業を調べ始めた。実は内定辞退で追加募集している企業が結構多いらしく、年明けから本格的に面接訪問になる。


今日が人生で一番若い日。


因みに、私的に今年は時の経つのが特に早い。当たり前だが、今これを書く瞬間も時間は過ぎ去り、書き終えたブログも過去の産物となる。

『今日が人生で一番若い日と心得ろ』は最近感心した言葉。普段は「今が一番若い」などと考えないから若い日と言えば、つい青春を懐古してしまう。しかし変えられない過去を振り返るより、今が人生で一番若いと捉えれば、無限の未来に向け行動的になれる気がする。

故に、私は一番若かった68歳の2023に乾杯!だ。そして来春は一番若い69歳の最年長を迎え、2025年の古希に向け一日一日を計画的に過ごそう。

息子は柔道の知見を携え社会人としての一番若い日が始まる。変わらない過去より、変えることのできる未来に向け「今の紆余曲折を楽しむ」ぐらいが丁度よい。私は「彼の顛末」を楽しめるか怪しいが、刺激的であるのは間違いない。💦

ぜひ、皆さんも「今日が一番若い日」と捉え、一日一日を刺激的に過ごされたら幸いです。

結びとなりますが、皆様のご厚情に重ねて感謝すると共に、穏やかな越年をご祈念申し上げ、2023年最後のご挨拶とさせて頂きます。

「今日という一番若い日に乾杯!」









2023年12月10日日曜日

富裕層って何?

毎年師走になると、あゝ1年も終わってしまうと嘆くが、特に今年は夏が居座り「爽やかな秋」が飛んでしまい妙に損した気分になる。

季節の移ろいは無くても、この1年が無事に過ごせたなら周りに感謝し、そうでなければ、当然の事と自戒して来年に備えるしかない。

「感謝」の反意語は「当然」。普通では有り得難き事に「有難う」と感謝すると、相手は当然の事をしたまでの「どういたしまして」と返す。

この感謝と当然の応酬は「謙虚を育む」美麗な文化だ。これが逆転すると最悪で、やってもらって当然、やってやっから感謝しろ!では、美麗どころか醜悪な人間関係になる。

因みに私は大過なく過ごせた事に感謝である。唯一の心配事は息子の就職だが、結果が感謝か当然なのかは真摯に受け止めるしかない。


富裕層とは何だろう?


仕事では業績好調で、話題のSINN PULETEは新宿伊勢丹の日本一の香りの祭典「サロンドパルファン」の初出店が成功した事で、ブランドの存在感を内外に示す事もできた。

ウチの売上も群を抜く新宿伊勢丹だが、全館で新旧の富裕層を囲い込み業績は絶好調。年間300万以上の顧客拡大で外商部も忙殺らしく、やはり成功のカギは富裕層と言えそうだ。

巷は本物志向の流れだが、価値感の多様化で何が受けるか難しい。更に自分に価値あるモノに金を惜しまない「部分的金持ち」も多い。ブランド品に囲まれカップラーメンを啜る、高級外車を乗り回す六畳一間の住人、推し活に稼ぎを捧げる人など数え上げたらキリがない。


そもそも「富裕層」とは負債を除く「純金融資産」が1億円以上の方々で、今や149万世帯で364兆円というから驚きだ。一方で資産3千万未満のいわゆるマス層は4,230万世帯もいて、貧富の比率と格差は想像以上に広がっている。

私には別世界の富裕層だが人生の幸福度はどうだろう。我々は贅沢はたまにするから嬉しくて、ローンの家も車も一生モノだから宝物になる。

昔から、贅沢と幸福は別物と言われ、精神が満たされないと「幸せの満足」は得られない。私は年一の家族旅行や友との居酒屋、家内と買い物で大満足だが、それには人生の伴侶も同じ価値観で「分相応の幸せ」を共感し合える事が大前提だ。

この世のどんな金持ちも「時間」だけは買えない。1日24時間と生きる時間は平等なのだ。

これを「貧乏人のやっかみ」だと言われようが、やっぱり私は、家族揃って越年し初詣にいく「幸せ時間」が待ち遠しくて堪らない。💦









2023年11月18日土曜日

記録は塗り替える!

先月、大分の武田市が「流しそうめん」の流れる距離を500m更新して4,301mと最長になり、ギネスに公式認定されたと報道されていた。

何とも平和な町おこしだが、挑む側は真剣である。高原から竹筒を繋ぎ1時間かけて流したそうめんがゴールで25g以上あり、それを食べて認定されるようで結構ハードルが高い。

今までの長野県がリベンジするか気になるが、そもそも記録とは破られるもの。あの大谷翔平や藤井聡太も前人未到の偉業達成の瞬間から記録を守る側になり、いつか誰かに更新されるか、それが嫌なら自身で記録を上書きするしかない。

ビジネス界でもシェアを守るトップ企業は、競合を突き放そうと業界初の商品や仕組みを目論み、攻める側は相手の弱点に絞った差別化で、局地戦を挑むか新市場を創出するかだ。


更新した記録を攻め続ける。


「攻めの姿勢」と言えば、ある小売業のオーナーを思い出す。「去年の自分を越える」と決め、今年の販促催事の成功記録を捨て、ゼロから来年を考える試練を自らに課す人だった。


「記録は破られるためにある」リチャードブラウンの名言だが、実は記録には前向きと後ろ向きがある。後ろ向きとは「憎しみ、恨み、妬み」の感情が潜在意識に記録されたもの。表向きの記録更新以上に、負の感情更新を忘れてはならない。

これを機に自分の記録を考えたら『商談でNOと言われたことがない』と、カネボウ福井の『私の売上が37年間未だ記録』だが、売上記録が破られないのは嬉しいより情け無い。

何れにせよ、この2つは表向きな記録で単に自慢にしかならず、後ろ向き感情の記録更新がない事を反省だ。仕事を言い訳に身勝手な過去の過ち、多くの犠牲、憎いままと憎まれたままの関係など、放置してきた不名誉な記録がよみがえる。

負の感情こそ「記録より記憶に残る」ものだが、自分の思いと相手の認識を確かめてから、感情の記録更新が出来たら最高だ。

良くも悪くも「記録は破る」ためにあるのだ。











2023年10月29日日曜日

お互い腐れ縁。

自粛も明け、3年ぶりに仲間と集まった。仲間とは、私が30代から今までに「くされ縁」を互いに自覚し合う友人達で、利害関係も忖度もない。

元部下が10年前にST会と銘打って立ち上げ、発起人は大昔に私が養成係を務めた新入生。今では彼も50代後半になり現在は会社の大幹部である。

今やメンバーも40~60代となり雇用延長組や再就職組も増えて色々と面白い話が聞ける。

当日は近況と思い出話に花が咲く。それぞれ環境変化はあるが、何より全員が元気で嬉しい。販売時代の部下からは、キツかった、地獄の一課、過重労働と言われ、私は鬼か悪魔の存在だ。正直、反論できない販売課長時代を思い出す。


最強の達成軍団がビールかけ。


静岡の販売一課は、日本一の達成軍団と呼ばれ、泊まり込みの計画書とその実践、達成ビール掛け、締め前に達成して遊ぶなどやりたい放題。

特に達成のビールかけは凄かった。事務所の広間にビニールシートを敷き300本のビールをプロ野球の優勝会の如く掛け合うのだ。案の定ビルからは禁止令が出たが、中止どころか翌期はホテルのプールサイドで更に派手にやった。

ビールかけは、ビーチサンダルはダメだが、ゴーグルとシャワー施設が肝心。最初は、滑って転ぶ、瓶が割れて足をケガをする、天井にビールがとぶ、近所の銭湯からはビール漬け社員が押しかけ大クレームと色々あったのだ。💦

この解決場所を探した結果、シーズンオフのホテルのプールサイドに行き着いた。ビールは常温だしコストパフォーマンスは最高で、社員の結束と意欲喚起には持って来いである。


思い返すと腐れ縁の共通は、社内外問わず強烈で忘れえぬ思い出を共有した人ばかり。平々凡々の日々からは固い絆は生まれなかった気がする。

転勤や退社で離れようが、鬼か悪魔だろうが、こうして継続して付き合えるのは、苦楽と共に成長を実感した濃密な時を一緒に過ごしたからだ。

実はST会の長老で鬼の上司「よっさん」が春先に脳溢血で入院した。幸い軽症でリハビリで快方と聞き、次のST会をリハビリ目標のゴルフ宴会に設定し、よっさんの参加を目論む。

よっさんに電話すると何と100を切る回復ぶりに「しぶといオヤジだぁ」と言うと「やかましいわ」と即答。この突っ込みが戻れば大丈夫だ。


強烈な思い出が腐れ縁を生み、次世代に繋がるのは嬉しいが、今回よっさんの件で「互いに元気」は有期限であることを再認識させられた。

いつかは訪れるその日まで、この腐れ縁の仲間との思い出を積み重ねようと決めた。


◾️ブログ「よっさん」の教え。

http://tanabeshiho.blogspot.com/2022/10/blog-post.html?m=1







2023年10月13日金曜日

娘の会社の顧問。

娘の会社(建材メーカー)の開発部に、現役フルタイムの78歳の顧問がいる。後期高齢だが、娘曰く、私より元気で頭もキレッキレらしい。

資材設計のコツや難しい計算は、顧問に聞けば即答で部内は一様に尊敬の眼差しだ。娘から「顧問は凄い」とよく聞くので色々と尋ねてみた。

私より10歳年上だが、日頃の運動量と体型が全く違うらしい💦以下に列記してみる。

①最寄駅から会社まで片道25分歩く(娘はバス)②体型は中肉中背の筋肉質(昔から体重が一定で腹など出ていない)③若者との会話が好き(新しい情報に詳しい)④何より建築業界では著名人(現在の耐震天井の生みの親)

顧問の功績と知見なら生涯雇用は当然か。加えて経営陣にもストレートに意見するようで、又それが的を得てるらしい。上に物申すは私も得意だが、言葉の重さは足元にも及ばない。


誰もが求める「柔軟で積極果敢なデキる奴」


モノづくりには経験豊富な凄腕職人を求めるが、会社では経験でこなす人より、得た知見を環境変化に柔軟に対応できる人材が欲しい。これは現社員でも絶対に手放せない存在だ。

しかし、そんな「デキる奴」は自己成長を求め、条件次第で転職していく。今や帰属意識は会社にでなく「やりがいのある仕事」に紐つくのだ。

それを理解しない旧態依然の企業は、日本株式会社の如く年功序列や派閥がはびこる。そして「やりがいのある仕事」を創出する努力を怠る。


さて今回、顧問から学ぶべきは「健康管理」「知見伝承」と「自己啓発」の3つ。この実践は「デキる奴」へと繋がる対策でもある。

顧問は赤門の大学で建築を学び、企業では耐震のV字理論を確立し、実証データは会社が一般公開している。そもそも頭の構造と姿勢が違う。

しかし我々凡人の能力は高が知れている。だから持てる力を最大化する為、自己啓発を積むのだ。こうして積極果敢なデキる奴を増やすほど、会社の人材は「人財」として蓄積される。

最後に「ほんの少しの違い」を再紹介。デキる奴とは、言葉より行動で示し、話すより傾聴し、お金より成長を求め、未来を見て可能性を探り、他責より自責で捉える人のことだ。

少しの違いが、やがて大きな差になる事を、今一度噛みしめようと痛感した。顧問に感謝!


■(株)桐井製作所「耐震天井ストーリー」

https://www.kirii.co.jp/aseismic/story.html








2023年9月22日金曜日

親分が黒と言えば。

最近、組織トップが暴走した無法事件が相次ぐ。闇バイトの最悪事件、ようやく表面化した性加害、騙しのビックモーターと枚挙にいとまがない。

これは組織の服従・隠ぺい・忖度・傍観の絡み合いだ。私は日本の社会的性格が「権威主義的パーソナリティ」である事が一要因だと思っている。

この社会的性格とは人間の性格類型で、権威への服従と弱者への攻撃性が共生する「権威主義的パーソナリティ」と対置概念の「民主主義的パーソナリティ」と対比で捉えられる。

日本人の多くは、硬直化した思考から強者や権威を無批判で受け入れ、少数派を憎む「権威主義的性格」が強いとされる。親分子分の気質は過去には「ファシズム」を生んだ。

これは組織の良否が善悪と乖離して動く。私も昔、霞ヶ関から「鐘紡の常識は 世間では非常識と言うんですよ」と言われた事は生涯忘れない。


親分がクロでも私はシロか?


今は、好きなヒーローの「推し活」を各自が自由に楽しむ。これは権威が分散し、全体主義に拡大しないが、一集団は強固になる。故に熱狂的なファン集団が暴走すると手が付けられず、非難でもしたら敵視され少数派は排他される。

私も簡単にヒーローに心酔するから、集団が強大化した恐怖は再認識だ。言動や人格全てを認めてしまうヒーロー神格化。冷静に本質を見抜く眼力がないと痛い眼にあう。

それには自分の既成概念をぶっ壊すことだ。美人の基準が国々や個人的にも異なるように、自分が育った環境で築かれた固定概念(観念)は他人には通用しないのだから、周囲の声に耳を傾け、他人の価値観を理解受け入れることだ。

特に自分とかけ離れた部外者の声には、何が、なぜ違うかを冷静に熟考することだ。凝り固まった概念を捨てた先に、必ず新たな価値観が見えて来る。


最近、子どもに「朝食は大切」と説くと「それはママの考えね」と逆にマウントを取ろうとする小学生が多いらしい。ふざけた話だが、子は親を見て育つ。親の姿勢は反省だが同時にその子がクラス内のマウント合戦のイジメも疑う必要があるのだ。

しかし、こんな子が成長したら自我のぶつかり合いとマウントの争奪戦でやがて衝突する。これが国家間に拡大したら下手すりゃ戦争だ。

今一度、固定概念をぶっ壊そう。名門の鐘紡訓の「正しく行って何人も恐れず」も時の権威に負けたら粉飾決算だよ。正しい価値観の大切さをマウント小学生から学びたい。

たとえトップの命令だろうが「街路樹に除草剤は撒きません」と毅然と声を上げる人が守られる。こんな民主的な世の中になりたいものだ。






2023年9月1日金曜日

異常な熱さの先は。

 今年の夏は暑いでなく「熱い日」が続く。最近の気象現象は異常であり、熱中症の数と過去にない雨量で未曾有の被害を更新している。

一昔前は局地的大雨と呼び「線状降水帯」を知らなかった。継続集中して豪雨をもたらす線状降水帯は、瞬く間に浸水や土砂崩れを引き起こす。

専門家は「地球温暖化」による気温上昇で、空気中の水蒸気が増えることで連なって発生する雨雲「線状降水帯」が年々激増していると言う。

つまり地球温暖化が元凶で、今が最も深刻で「地球沸騰化」とも言われる。化石燃料の「発電と製造」に加え「森林伐採」でCO2は増加の一途だ。


自分の不始末は自分で後始末。


この温暖化、2,100年に地球平均温度で5~6度上がり海面は最大で82㎝上昇すると試算されるが、それ以上の驚きは過去との対比。1901年からの20世紀100年間で、地球温度が1.09度、海面上昇が19㎝と比べると温暖化の加速は凄まじく、67年後に迫る2,100年を考えると恐ろしくなる。

陸地の一部が水没しても我々は「ヤバい困った」と言い続けるのか。気候変動に無関心と揶揄される日本人は「何とかなるさ」と後回しにしがちだが、もはや許される域でない。

世界では「パリ協定」196か国が気候変動対策として各国が削減目標を掲げるが、公平性と実効性では各国のお家事情が絡むのは事実。

因みに日本は2030年までに「温室ガス46%削減」を掲げるがそう簡単でない数値だ。

国や企業任せにせず個人の努力も重要だが、私といえば、ガソリン車に乗りクーラー全開で正直、エネルギー問題はどこ吹く風である。💦

自分たちの不始末を、子や孫に背負わす訳にはいかない。ネットで個人的な温暖化対策を調べると「省エネと節約」の徹底しかない。日々の努力で発電と製造品をどれだけカットできるか。

★そこで我が家で取り組む基本事項。

①自家用車は避け、公共交通機関を利用する。

②余分な買い物はしない。(フードロスの撲滅)

③節電・節水の徹底。(消灯、冷蔵庫の開閉、空調の設定:冬20度・夏28度)

当たり前の節約運動だから「楽勝だな」と家内に言ったら「問題は貴方よ」と言われた。確かに余分な買い物も設定温度の度外視も私の仕業だ。

『温暖化を偉そうに語るなら、我が家の省エネを徹底しろよ』と自分自身に喝!が先。そう危機感だけ煽っても何も解決しないのだ。





2023年8月13日日曜日

全国行脚の旅。

一昨年から全国の化粧品店を年間40日程だが、訪問してきた。お陰様で主要都市の百貨店、専門店、バラエティーの皆様とは懇意になれた。

今は営業体制も整い出張も減ったが、主要先の責任者とは定期的にお会いする。ECと違い店頭のお客様やブランド動向は現場で分かる事が多い。

我々は商品力と提案力を以て、店舗様に数あるメーカーの中で「このブランドを売ろう」とウチを担いで頂く事が重要だ。店の「押し活」が売り場と売上を変えると言っても過言ではない。

カネボウ時代から「市場シェア以上に店内マインドシェアを上げる」活動が染み付いているから、全国販売店様の行脚は当たり前のことだ。


全国行脚を経て思うこと。


私の年間最多出張は、カネボウチェーン店部長の年間200日。セミナー講演、販売店訪問、冠婚葬祭と全国の販社を駆けずり回ってきた。

当時は殆ど会社に戻らず、帰宅は週末で「まるで単身赴任ね」と言われ、遂に部下からは私の承認が取れず仕事が進まないと泣きが入る始末。

部下も大変だったが、当時はカネボウ迷走で揺れる得意先の不安払拭と、専門店組織の結束とブランド育成に全国行脚は欠かせなかったのだ。


取引先との会食で各地の美味は食べ尽くしたが、観光地に殆ど行けなかったのは残念だ。

そんな中でも思い出の観光地はある。一つは鹿児島の知覧町。特攻で散った若者の無念さは訪れないと分からない。家族で平和教育を受けた広島も決して忘れてはいけない地である。

もう一つは太陽が海に沈む東尋坊。夕焼けの海を初実感した場所だ。日本海側では太陽は海に沈むが、太平洋側の私は昔から、日の出は海、日の入りは山なので東尋坊の夕焼けは新鮮だった。

そう考えると有名な観光地よりも、自分に何かを教えてくれた場所が思い出に残るものだ。

海外は招待旅行を仕込んだ「バリ島」がリゾートでは最高だ。引退したら家内と行きたいが、飛行機嫌いの彼女は乗り気でない。ゴルフも誘うが、今はテニスに夢中でゴルフは先の話らしい。

今までの身勝手な亭主関白を考慮し、ここは私の価値観は捨てバリは船旅に変更だ。そしてテニスの応援に徹するとしよう。今後、私の介護問題のキーを握る家内を最優先すべきだなのだ。

結婚式で「妻の悲しみに我は泣き、妻の喜びに我は舞う」と偉そうに誓った事を忘れるようでは、この先、暗雲の老後が待ってるぞ。💦






2023年7月23日日曜日

感動が幸せを呼ぶ。

歳を重ねたら感性は鈍り頑固になり、自分の慣習に縛られ、流行や新しい価値を受け入れる気持ちが萎える。結局巷に情報が溢れても、年代や嗜好が違うと関係ないと決め勝手にブロックする。

生きる喜びは「明日に好奇心をもつ」ことだと思うが、新しい事を求め、感激・感動を求める貪欲さはいつまでも失いたくないものだ。

私自身、最近になってライブの矢沢永吉に痺れ、元宝塚の姿月あさとも家族で大ファンだが、もっと早くに知っておけばと、損した気分だ。

私自身、心に柔軟性がなく食わず嫌いばかり。もっと未知の世界に貧欲になれ。そう「年寄りの冷や水」大いに結構だ。


人生は感動の数で決まる。


最近「ドレイクミリガン/DRAKE MILLIGAN」というシンガーに「どハマり」した。偶然YouTubeのAGTオーディションで発見。Over Night Succsessの言葉通り、自作のカントリーソングで会場中を虜にして、一夜にしてスターになった男だ。

https://youtu.be/jcXLKSFCi6M

E.プレスリー調の甘いマスクとミックスボイスの低音の魅力に加え、テキサスっ子の彼の曲作りがノリノリのカントリーから、ゆったりしたウエスタンイングと幅広いのだ。彼の歌声は私の通勤を心地よい時間に変えてくれた。

そう思うと最近のハマる原因は友人かSNSからで、従来の生活やメディアの情報ではない。さしずめ今のTV番組は魅力がなく芸人の井戸端会議と安価な懐古企画に新たな価値はない。

先日ツイッターで、居酒屋の張り紙で見つけた名言集に「俺はキムタクにはなれないが、キムタクも俺にはなれない」という張り紙に感心。得意げに家族に話すと「それ10年前にバズった」と返された。何と知らぬは私だけだった。💦

当時はキムタクと「みのもんた」版もあったようだが、要は古い・新しいよりインパクトある事に常にアンテナを張る事だと思い直した。

感性を磨き、関心を寄せ「感心」する。激しく感心したら「感激」となり、その感激を自らの行動に移して初めて「感動」と呼ぶのだ。

だから感動は重い。何かに無我夢中、本を読む、好きな所に行く、大切な人に会う…。何気ない「感動の数が人生を決める」と言われる所以だ。

さて、今の私の感動はドレイクミリガン「Sounds Like Something I’d Do」を携帯の目覚まし曲にセットし毎朝楽しく起きることである。

「感動の数が多いほど人生は豊かになる」とは、やはり瀬戸内寂聴はいい事言うわなぁ。



















2023年7月7日金曜日

SINN PURETEが好調で。

 一昨年に上市した「SINN PURETE」はECと店舗展開を並走しながら順調に推移している。

「香りで気持ちを整えスキンケアを楽しむ」マインドフルネスの香りが、慶應大学の満倉教授との研究で実証され市場の評価はかなり高い。

満倉先生の脳波センサーとは、脳の各部位の信号をライブでタブレットに表示する優れもの。私も被験者をしたが、先ずストレスゼロに鎮静化してから測定開始だが、ライク度やストレス度などが波打つから「田邊は2番目が好みです」となる。脳波が実験者に伝わるから言葉を必要としない。

つまり脳波は、香り以外のコトや人に対しても苦手か好きかが分かるから、実は怖いのだ。

この機器で、弊社のノンアルの香り3種の「穏やか」「集中力」「ストレス軽減」の効果が認められ「香りで心をスイッチ」が実現したのだ。

脳解析の権威、満倉教授の研究は尽きない。香りとフェミテック、香りとダイエット、香りとアルツハイマーと、まさに大興奮のテーマだ。

どの研究も商品化したいものばかり。中でも個人的に気になる「アルツハイマーの香り」の状況を尋ねたら「貴方には不用です」と笑われたが、年内には何か教えてくれそうだった。

もう一つの話題は、エイジングのヒトデ美容液。海のヒトデが核と足一本から再生する驚異の再生力を、化粧品原料としてカナダの原料会社が10年かけて開発。ヒトデを殺傷せず抽出したヒトデ成分(ジュベンタイド)を日本初で商品化した。


化粧品とは癒しと励み。


自粛も明け化粧品業界も活況だ。マスクが外れメイク品も絶好調で先行きは明るいが、それだけにメーカーの新商品争いは熾烈になる。

シンピュルテは、昨秋発売の美容液ファンデと、美容室中心のヘアオイルが驚異的な売れ行きで、お陰様でベストコスメ大賞を独占する勢いだ。

正直驚くほど順調な認知向上で、更にワンステップ上げる為には、PR活動だけでなく、地道な商品開発と愛用者拡大に邁進するしかない。

ブランド育成の要は、訴求するコンセプトを変えない事。効率化で迷い、PRや流通戦略を変えるとブランドは彷徨い始める。差別化したコンセプトを差積化として積み上げるしかないのだ。


本来化粧品とは、スキンケアで癒され、メイクで励みを与える事が使命だと思っている。SINNの香りがオフの「癒し」だけでなく、オンのベースメイクの香りに「励みの効果」が立証された事は、化粧品の使命成就には無上の喜びである。

現在私のオフは、心の浄化の香りで癒され、オンでは集中力UPのエナジーをデスクに置いて充実の毎日だ。加えてスキンケアはヒトデパワーのお蔭で、実年齢よりはるかに若く、お肌もヘッドもツヤツヤなのは言うまでもない。笑。


■シンピュルテ公式サイト

https://sinnpurete.com/

■シンピュルテショップリスト

https://sinnpurete.com/Page/shoplist.aspx













2023年6月22日木曜日

大学柔道⑧教育実習。

 6月も終盤となり今年も折り返しである。時の早さに驚くばかりで、まだ先だと思っていた息子の安田学園での教育実習が始まっている。

実習3週間はスーツ姿にドカ弁と道着を抱え、早朝に出掛け夜遅く帰宅。先生業は大変だ。

家内は久しぶりの息子の長期滞在で大忙し。早朝から3人分の弁当と夕食に追われるが「一日一升の炊飯」の復活が何となく嬉しそうだ。

息子は先生方の授業を観察し、保健体育の指導案を作成し授業を行う。現在安田には14名もの実習生がいて教科別に実施要領が違う。受験科目の英語生は早々と小テストを任されるが、息子は保健体育と柔道部の朝練とガチ取り組みだ。

先生方は息子をよく覚えていて「田邊が先生か」とからかうが、元気が取り柄の息子に皆さん温かい。特に柔道部の川合先生には色々とご配慮頂き、感謝しきれないと語っていた。


柔道部4年の就活事情。


安田学園は偏差値も上がり、先ず入試に合格しないとスポーツ特待もない。結果、有力選手を集めにくい柔道部は、昨年表彰された関東大会30年連続出場の記録が途切れてしまった。

以前は、猛練習と自発的な切磋琢磨で、都内でも強豪の一角だったが、今は基礎練習と体づくりが先決で、息子なりに部員の指導に悩んでいる。


そもそも体育教員は供給過剰で、他で働き待機する人が多く私なら挫けそうだ。それでも教員免許は取得すべきだが、卒業後の免許取得からの採用試験は先行き不安の狭き門だ。

地方公務員の県警も同様で、千葉は採用165名に何と5倍近くが応募、そこから2次面接が息子たち590名だから合格率2割強と、かなり難関だ。

故に息子は7月から一般企業の就活も並走し、県警の結果と後期試験も考え、私学の教員募集を探りながら、最終の決断をするようだ。

親は先々を色々考えるが、息子の方は実習仕上げとなる大学側と先生20名が参観する「田邊の研究授業」の指導案の作成と、実習終了日は翌日に始まる全日本学生柔道の団体メンバーに合流する準備などバタバタで、今を精一杯である。

未知なる柔道部4年の就活事情。他人事なら面白いが親としては彼に根付いた?はずの「自他共栄・精力善用」を信じて見守るしかないか。














2023年6月2日金曜日

ピンピンコロリ。

68歳の現役はいつまで頑張るか。80過ぎの現役友人と今の会社には申し訳ないが、私の本音は早く引退してのんびり自由に暮らしたい。

42歳で結婚して、家購入と下の息子誕生が46歳の時だから60歳で引退は無理だった。今も現役でいられるのは有難い話だが、来春に息子が就職して家のローンが終われば、もうフルタイムで働く必要がないのだ。一般的には60前後で子育てと返済を終え、あとは貯蓄と年金で第二の人生を謳歌が理想だが、今の環境下で、そんな方はどれくらいいるのだろう。

現在、雇用延長制度は65歳で区切り、それ以降は需要と供給次第だ。政府が年金支給を65歳に延長した空白の5年を自活させる為、雇用延長を制度化して支援金を投入したのだ。

身体的には65歳の前期高齢で多少ガタはくるが、介護不要の健康寿命の平均男72・女75歳までは、元気に街を闊歩し、要介護の後期高齢になると、その人数は激減することになる。

故に政府は70歳まで雇用延長すべきだ。ベテランのキャリアを活かし働き手を確保しないと、来年以降の深刻な労働力不足に対処できなくなる。


身体と相談しないと決まらない。


統計上、私はあと4~5年は介護不要。その後7~8年は要介護のまま81歳で昇天なら、この4~5年をどう延ばし、どう過ごすかの勝負になる。

因みに、今の私は糖尿病や高血圧など大量の薬を飲むので、私の医療費は何と年間28万円。このままの不摂生では「呆けた要介護は、我が家の老害」になってしまう。


現在、私は二部門を兼務しフル出勤だが、古希を前にそろそろ世代交代の時期にきている。優秀な後任もいるし「老兵は去る」のみである。

最近は老兵の働き口も増えたが、立ち仕事は難しい私は、誠に勝手ながら暫くは現役で、引退後は割りのいい仕事が週2回程度で過ごしたい。

「いい加減にせえ」と言われそうだが、目標は高く就活を頑張るのだ。それには「心身共に健康」が大前提だ。A猪木の「元気があれば何でもできる」を「元気がなくなると何一つ出来なくなってしまう」と捉える方が臨場感がある。

やはり私も、目指すは介護不要のまま旅立つ「ピンピンコロリ」が終末の理想なのだ。

その為には今の自分に喝!だ「大食短命」「小食に医者いらず」を、とくと心得よ。








2023年5月13日土曜日

大学柔道物語⑦今でしょ。

息子は無事4年に進級した。授業時間は昨年より減り、腰痛は以前よりは楽なようで、今は大学最後の柔道部を楽しんでいるようだ。

柔道界も大会が再開されてきた。先日は千葉県実業柔道連盟主催「千葉オープン」の5名団体戦に出場と聞き、久しぶりに家内と観戦に出かけた。

関東だけの大会だが、注目は自粛していた警視庁、神奈川、千葉、埼玉の県警が出場する事だ。息子の帝京平成大は予選リーグCで、早稲田大、千葉工業大、埼玉県警の4チームの総当たり戦で優勝したチームが本戦進出となる。

埼玉県警との試合は興奮した。中堅の息子の相手は埼玉県警のエース。引き分けで上等と思ったら返しの小外掛けで勝ち、埼玉県警に勝利。こりゃいけると期待したら、サラッと早稲田に負けた。本戦進出した早稲田は柔道も強いのだ。


今、やるべきこと。


全日本学生大会も目前だが、それ以上に就活にも集中だ。実業団内定の一握りの選手以外は、柔道から就活生に軸足を移し自らで進路を掴むのだ。

彼の戦績は団体戦全国16位、個人戦は千葉県学生100k級優勝と全国区での活躍は及ばなかったが、唯一、誇れるのは小中高大と一途に柔道に打ち込んだ事。これは今後の彼の財産になる筈だ。

さて、息子は教育実習と県警の地方公務員試験を待つ。一般の企業就活だと内定が出る頃だが、お気軽な彼は千葉県警の説明会に行ったきりだ。

それを案じた息子から具体的な企業活動を聞かれ、今頃遅いと返したが、たまたま彼の近くに住む弊社の2年目生に就活レクチャーを頼めと伝えた。それをどうするかは本人次第だ。

今まで体を張った勝負だけの男が、今回は頭脳戦になる。さぁどうなるか、結果次第では企業就活か、後期の公務員再試験か、乞うご期待だ。

何にせよ彼にとっては正念場。不器用な極楽トンボの奮闘を願って止まない昨今である。







2023年4月25日火曜日

会社員の心意気。

会社員46年目になる。前半は自分の連続達成を追い、後半は事業場の数字を追ったが、それ以上に危機管理と組織の在り方に追われた。

2004年まで会社は永遠だと信じていた。当時は出世街道ひた走りギラギラだったが、会社崩壊で経営も役回りも、何とでもなると思い知った。

そして会社は買収され、今まで以上に「実力と魅力」がないと通用しない世界に突入した。


具体的に実力をつけるなら、今の業務をケーススタディと捉えて取り組むことだ。幅広くスキルを磨き、力まずにマネジメントを学ぶ。社員は教師(反面)にもなり成果検証もできる。

因みに部下は賢いから、上司が知見を与える為の話か、単なる自慢かは直ぐ見分ける。使えない昔の自慢話など誰も聞きたくないのだ。

承認欲求は大切だが、部下が「媚を売る」のは最悪だ。それを喜ぶ勘違い上司には耳障りのよい報告が蔓延し、やがて「裸の王様」になっていく。


人間力って何だろう?


やはりリーダーの決め手は「人間力」に尽きる。ビジョンを語る人に魅力がないと響かないし「あの人なら」という心証が左右するのも事実だ。

一般的に人間力とは「自律した人間が力強く生きる総合的な力」と言われ①知的能力②社会・対人関係力③自己制御力の3つの力だという。

人間力の錬成は、過去を否定する覚悟で己を変える事だが、自信過剰者はプライドが邪魔をして、自信がない人は変化する事に臆病になる。

そう、一番の敵は「変われない」でなく「変わらない」と決断してきた自分自身なのだ。

昔の私は自信の塊だったが、課長時代に部下にやらせる「靴の上から足を痒く」想いを経て、部下の能力の最大化の任せ方(采配)を覚えた。

実は、もう一つ私が変わった理由は他にもある。それは崩壊した己の容姿。その頃私にハゲとデブが襲来し「ハゲデブ中年」になった時、私の生意気な鼻っ柱はへし折られてしまった。

髪の毛フサフサには勝てない。この劣等感が、己の強みづくりを決意させ、折衝力やマネジメントを磨いた。スキンヘッドもこの頃だ。

今思うと、若さと少しの容姿だけで粋がっていた自分に虫唾が走る。それまでは、己の薄っぺらさに気づかない、イヤ気づこうとしなかった。


「フレッシュなイケメン&美人さん」と「何となく仕事が分かった風の君」に告ぐ!それは永遠ではない。後輩が来れば仕事の質は変わるのだ。

今は若さで許されている事に早く気づくことだ。そこから本気で啓発すれば、将来は人間力溢れるリーダーになれるのは間違いない。

人として輝きを放つのは、向上心に溢れた「人たらし」に宿るのだ。未だ薄っぺらな自戒も込めて若者に伝えたい46年目の老兵である。







2023年4月5日水曜日

素顔を知らない友。

街では新入社員の姿をよく見かける。初々しいからすぐ分かる。今年は集合研修や懇親会もできそうでコロナ入社組に比べたら恵まれている。

今年の中学高校の卒業生は、丸々3年間コロナで部活や修学旅行の濃密な時間もなく、互いの素顔も知らずに卒業してしまう。卒業式も「今さら素顔を晒せない」と最後までマスクの人は今後、同窓生と会う時はどうするのだろう。

夢を抱いて上京した大学生も、キャンパスライフは消滅、友人もバイトも出来ずに下宿を引き払い中退した人もいると聞く。

人間関係を学ぶべき学生には残念だが、今後、彼らに及ぼす影響を心配する。コロナ調査では、黙食・在宅・ゲームと引き籠った結果、大半が「やる気が出ない」と回答。ゲーム依存と生活変調の睡眠障害も深刻で、無気力と将来の不安は著しい結果だ。

コロナ鬱の死亡者が、コロナ病死を上回る現実をみて大人達の先行き不安の蔓延が、子どもたちにも伝染するのは当たり前だ。


それぞれの三年間の意味。



私はマスク顔しか知らない人は「顔見知り」の仲間にならない。コロナが5類になり落ち着けば、早く顔見知りの関係を築こうと思う。

コロナ入社の娘は、同僚との付き合いや出張も研修も限定されてきた。息子も多くの大会が中止か無観客となり出場も応援する場も失った。

しかし幾ら嘆いても仕方ない。ならば、ここは前向きに今までの何倍も楽しむしかない。因みに今後やりたい調査では、1位「旅行」2位「外食と飲み会」3位「友人と会う」の結果。そう、何も特別な事でなく、当たり前の楽しみが一番大事なのだとつくづく思う。

さぁ、当たり前を当たり前にやれる日は近い。この有難味を噛み締めて次へ進むとしよう。


「侍日本」を見よ。我々は同じ釜の飯を食った仲間を友とし信頼し合あう事が得意なのだ。故にマスク不要の際は、先ず「素顔を知らない友」を無くす事から始めよう。ヌ~。






















2023年3月17日金曜日

笑いと涙のハゲ話。

冬は頭が寒い。特にスキンヘッドは辛い。私はハゲたことで、髪には相当な「保温力」とケガや日焼けの「防御力」という役割りを実感した。

昔、出張先で頭が寒くて、泥棒ごとくタオルで頬被りして寝たものだ。布団から頭が出てもタオル一枚で寒さを凌げるから不思議だ。

夏は夏で日差しがヤバい。特に頭頂部は日光が垂直に直撃するから、斜めにしか当らない顔面と比べると日焼けの度合いが半端なく違う。

真夏は帽子も被るが、蒸れて汗をかくと髪がないから直接流れ落ちる。例えると雨降る芝生とアスファルトの違いだ。スキンヘッドも厄介なのだ。


滅びゆく森林でなく拓け行く大地。


一般的な男性型ハゲは前髪と頭頂部が薄くなり、側頭部と後頭部はそのままだ。ここの毛母細胞は男性ホルモンの影響を受けずに伸びるので、放置すると戦国時代の「落武者」のようになる。だからスキンヘッドとヒゲは毎日剃るのだ。

一方、高齢女性で頭頂部が薄くなるのは、男性ホルモンより女性ホルモンの減少が要因。つまり脱毛はホルモンのアンバランスで生じるのだ。

実は男性ホルモンは、精神的に悩むと多量に分泌して悩みを軽減しようとする。別名「元気ホルモン」と呼ばれ、やる気・気力を向上させる一方、毛母細胞の活動を阻害する作用があり、脱毛、白髪、円形脱毛症の一因となる。これは身体が「精神の安定」を優先するから仕方ないのだ。

昔から「ハゲに癌なし」と言われ、ハゲは神経性胃炎や胃癌の発症率が低いのは事実。喜び反面、ハゲはノー天気とは切ない話でもある。

次にルックスだが、ハゲを隠そうと一九分けや部分増毛から「カツラ」を被る手もあるが、面倒な私はスキンヘッドを選択。当時は僧侶か反社ばかりで「ガラが悪い」と上司は反対したが、剃っちまえばこっちのもんだ。

笑えない話を一つ。友人がカツラ頭の同僚と交通事故にあい同僚が大ケガ。友人が同乗した救急車の中で、カツラ同僚が友人の手を取り「頭、ズレてないか?」と聞いたそうな。

本人にすればケガよりカツラが心配なのだ。ズラがバレる恐怖は分かるが、案外本人が知らないだけで周囲はとっくに気づいているものだ。

今後、遺伝子治療でハゲの根治は時間の問題だが、医学界は命に拘る難病解明が優先で、ハゲは後回し。そりゃハゲでは死なないから当然だ。

それまで薄毛予備軍は養毛剤で堪えるのだ。それでもハゲたら無駄な抵抗は止め、カツラか剃るか二者択一。勿論。私のイチ押しはスキンヘッドである。その時は応援する!







2023年3月1日水曜日

50年第一線は凄い。

昨年末、人生初の「矢沢永吉ライブ」に出かけた。73歳で現役の大物アーティストのライブに誘ってくれた友人に大感謝である。

しかし50年間も第一線で活躍するのは凄い事だ。前人未踏の武道館150回公演を通過点とする彼を生で見たくて、武道館147回公演に向かった。

驚いた。武道館横の矢沢ツアートラックに、白スーツに帽子姿の「矢沢2世」が集まり、それを他のファンが撮影したりと既に大盛り上がりだ。

友人曰く、観客の殆どが矢沢タオルを持参して「トラベリン・バス」と「止まらないHa~Ha」のラスト2曲でタオルを振り挙げて盛り上がるらしい。ミーハーの私は「E.YAZAWA」とプリントされた赤のタオルを手配して貰い準備万端だ。


日本武道館の熱い夜



私の知る柔道観客と違い、武道館は中年カップル、革ジャン、リーゼント兄貴など幅広い人が14,000席を埋め尽くす。そして永ちゃんが登場すると、一気に会場は熱気に包まれた。

彼のバラード曲では一斉に着席して静かに聴き、アップテンポのロックは総立ちでリズムに乗りまくり、彼のトークは着席で傾聴する。この統制は一体何処からくるのか不思議だったが、コロナ禍での矢沢の一言で、この流れが決まったようだ。

私も立ったり座ったりと忙しかったが、一体感に包まれ楽しかった。そしてラストで総立ちの観客のタオルが一斉に宙に舞うシーンは圧巻だった。

今回もう一つの驚きは、彼が完璧な体型を保っていることだ。鍛え上げて腹筋バキバキなのだ。ツアー中はマシンを宿泊先に入れ、筋トレとボイストレーニングを欠かさないらしい。

やはり矢沢はカッコよかった。広島からギター1本で上京以来、裏切りと借金を乗り越えてトップに上り詰めた。それは、類い稀な才能、それを上回る努力、そして何よりファンへの感謝。この三位一体の活動が彼を伝説へと導いたのだ。


実は、矢沢永吉をはじめ同世代の有名アーティストは多い。70過ぎで第一線の小田和正や山下達郎など、我々高齢者には最高のカンフル剤だ。

さぁ、次は友人と矢沢の夏ライブだ。そして、これを機に古稀70過ぎアーティストの「推し活」を本気で考えるミーハー爺いである。Thank You!





2023年2月11日土曜日

やる気スイッチON!

やる気のない人に無理強いしても成果はでない。学ぶ気のない人に幾ら教えても無駄と同じで、そもそも興味がないから気力も湧かない。

その時は辞めた方がよい。しかし興味はあるのにやる気が出ない時は、身体的な内的要因か、環境など外的要因かを探ってから対策を考えたい。その際は、自分の力の及ばない外的要因は選ばない。他人頼みの対策にしかならないからだ。

分かり易い犯罪者の例を一つ。犯行動機の多くが自分の非より、世間や相手が悪いと答弁する。では世間や相手を変えるのか、いや違う、そう思う自分に問題があると内的に要因を認識しない限り、解決への行動は生まれないのだ。

一方、急激なやる気の低下は、内的要因でのストレス疲労や心身の病気が考えられる。「他人と比べて何故」と悩みだしたら、受診し思い切って休養など、とにかく生活習慣を変えてみることだ。

これは重い病気やケガも同様で、先ずは「治療する」ことに気力を集中するしかない。


やる気スイッチは自分しか知らない。


先日、私は再検査で肝臓のCT検査を受けた。最悪を覚悟したが、異常なしに心底ホッとしたが、結果まで、やる気は完全に失せていた。やはり「健康体」は、全てのやる気の原動力なのだ。

こうした身体的不調以外で、やる気が失せた時は「やる気をなくす」と自分で決断したからだ。これは自身で、やる気を出せと変えるしかない。

昨今、やる気スイッチを押してくれるのは、親と学習塾だけだ。それだって、やる気オンを脳内で継続するには、自分自身の強い意志しかない。

そりゃ、やる気が出ない事もある。その時は「守るべき大切な人」を思い起こし、弱気になった感情を「やる気の習慣化」に服従させるのだ。

因みに私は週初めに、今週のランチ会や面会相手に些細な楽しみを見つけ、それを小目標にして、「今週のやる気スイッチ」をオンにしている。

そう、その時々で、どんなスイッチを、いつ押すかは結局自分なのだ。さぁスイッチON!






2023年1月27日金曜日

年賀状で思う。

今年の年賀状を見返して、つくづく感じたことがある。昨年の年賀状で「来年の賀状停止」を告知された方からは当然だが来ていない。

年賀状の形骸化と面倒さは分かるが、いざ来ないとなると寂しい。SNSで交流できる方はよいが、年賀状だけで繋がるご高齢の大恩人の音信不通は、とても気掛かりになってしまう。

それと子どもの成長写真付き賀状が、成人式過ぎから徐々に減り、孫、ペットの写真か文章中心の年賀状に替わる。我が家もいずれそうなるのか。

そもそも年賀状は2003年44.6億枚をピークに、今は16.4億枚と減少の一途。紙の広告はSNSに変わりチラシ、新聞など印刷物を不用にしていく。

スマホパワーは、更に辞書からカメラ、ビデオ、腕時計を不用にし、書籍や映画はダウンロードと各業界の勢力図を大きく塗り替えている。

PCまでもがスマホに食われ、大学のレポートも私のブログでさえスマホで編集。便利な反面、片時も手放せないスマホ依存症は深刻である。


時代の流れの喜怒哀楽。


年賀状でショック2つ。大学の下宿仲間の友人が、知らぬ間に癌で亡くなっていた。知らぬ間に離婚されていた奥様からの賀状で知った。

次はカネボウ時代の銀座のクラブのママ。1年前にお連れした得意先の社長の歌を、さらりとリクエストする凄腕ママ。引退閉店の時はママの大盤振る舞いだった。そんな彼女から「老人ホームで元気です」と一筆添えられていた。

時の流れと言ったらそれまでだが、元気で活躍した姿を知るだけに辛い。葬儀を控えるコロナ禍や、年賀状だけの繋がりでは仕方ないが、明日の我が身に重ねると余計に切ない。

人類生誕から500万年だと一人の生き死になど取るに足らないが、今を生きる我々は、親子3~4代の僅か100年が自分の歴史だ。だからこそ今を噛み締め、一片の悔い無く生きたいものだ。

私自身、ボケて人と会えなくなる前に、大切な人と何回でも再会したい。改めて年賀状を眺めてみたら、腰よりも胸の奥が痛かった。






2023年1月15日日曜日

2023年の攻めと守り。

2023年初頭のご挨拶です。昨年は大変お世話になり誠に有難うございました。本年も変わらぬご厚情を宜しくお願い致します。

正月から門松を立て、年神様が滞在すると云う松の内の期間は1月7日(地域では15日)までで、今は仕事も家庭も通常の活動に戻った。

さて、昨年はサッカーW杯で盛り上がる一方で、戦禍のウクライナは先が見えず、日本上空はミサイルが飛び、安倍元首相銃撃とコロナ以上に生命の危機を感じた1年であった。

ご逝去された安倍氏と同年の私は、お陰様で68歳を迎えられそうだ。やはり健康が一番で、腰痛と痺れの治療に加え、減量と運動に励むつもりだ。


2023年は飛躍の年


今年は飛躍の卯年だが努力なくして跳ねはしない。我々も果敢に攻め飛躍を成し遂げたい。

飛躍と言えば息子の就職。彼から「大学4年には化粧品業界と決めていたの?」と聞かれ、実は自分の性分を考え、各業界でトップを狙う挑戦的な2位メーカーを受けた中で合格したのが、打倒・資生堂のカネボウ化粧品だったと話した。

当時は、どの業界で何がしたいなど分かる訳がない。息子には自分が挑戦型か、安定型かキャリア目的かを絞ってから、会社訪問や先輩の生の声を聞きまくれと伝えた。


さて彼の深夜バイトの話。職場内で一番きつい持ち場らしいが、本人は柔道の日々に比べると楽勝で、何がきついか分からないらしい。

「巨人の星の大リーガー養成ギブスだ」と笑ったが、一つ分かったのは、一般的な辛い・厳しいの基準が彼には当てはまらないという事だ。

今までの柔道が養成ギブスとなり、多少のブラックやパワハラに鈍感な男に養成されたのだ。これなら何処に行っても何とかなる気がした。

卯年に跳ねたいのは、業績と息子の就職と再会の行動。あとは家内安全と健康づくりを積み上げる日々となる。本年も宜しくお付き合い下さい。

■就活は悩まず見直せ。

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