2024年8月26日月曜日

継続って何だ。

人生で「これを継続した」と言える事はどれほどあるだろう。それは期間もあれば本気度もある。人間関係やビジネスの継続は双方の合意が前提で断られたら途切れる。会社なら市場からNOと言われたら経営交代か最悪は倒産である。

私の双方合意の継続は、会社員48年目と結婚28年目。これ、相手が我慢強い。己の意志での継続はブログ12年目。これ、我ながらマニアック。

ブログは人生の紆余曲折を綴ったので感慨深い。会社買収や美白事件の頃は仕事ネタを控え、私生活と柔道ネタが増えた。しかしどれもが人々とのご縁で成り立つ話ばかりで一貫して「出会いは人生の宝」を綴ってきたつもりだ。

思い出すのは「鐘紡崩壊のリスク管理」と「学ぶ気のない奴に教えても無駄」のブログ。柔道の先生と「子ども教室」の運営は平等でも、公平な指導とは、生徒の才能以上に上達への意欲度に応じた指導分けではと盛り上がった。

本来「やる気」とは自発的なもので、親は熱心でも嫌々な子どもは上達しない。これは社会人も同様で義務感だけで「本気で成長したい」と思えない仕事なら他を探した方が良い。

とかく企業は才能ある人に速攻成果を求めたがるが、遅効性でも成長意欲と学ぶ苦労を知る人に「優れたリーダー」が多いと知るべきだ。


「学び」の継続こそが力となる。


私のブログに今まで無関心だった息子が、最近眺めているらしい。そういえば急に「謙虚に学ぶ」などと宣うから、新人として社会人の心構えや商談の必要性に迫られたのだろう。

向上心に目覚めたら「先人の教え」を深掘りし、自分流に置き換える癖を付けること。それが知見を蓄える体質になる。学ぶとは教えて貰うではなく、自ら学ぶ能動的な行動なのだ。


さてブログのGoogle分析だが、昨年までの閲覧数18万回、月1,500回。僅かな数で恐縮だが、国別とその閲覧比が面白い。日本79%で次が米国10%、ロシア、シンガポール、香港、ウクライナ、ドイツ、英国、仏、オランダと続くのだ。

海外の閲覧は不思議だ。米国在住の武道家と広島の平和教育の英語版しか思いつかない。友人が言う、何やら自動巡回システムもあるらしいが、海外からの閲覧も事実で、海外でこのブログを発見したことには驚くばかりだ。

継続した事で、発見の機会が増えたなら「継続は力なり」の小さな成功かもしれない。

「ローマは1日にして成らず」「石の上にも3年」「雨垂れ石を穿つ」。小さな成功を積み重ね念願を成就する教えだが、最近思うのは、成就への「精一杯の努力」の過程にこそ価値があり、諦めない継続力が最大の成果だということだ。


さぁ、来春の古希70歳にまだ「想いを綴る」意欲があればブログ継続だ。私もやがて老いて書けなくなる。その日がくるまで、私の駄文にお付き合い頂ければ、翁は幸せ者である。







2024年8月7日水曜日

世の中の世界基準。

米国の誹謗中傷の大統領選、悲痛なウクライナにパレスチナ、国内は円安に値上げラッシュと悩ましい中、パリ五輪の日本活躍は真夏の清涼剤だ。累計500個の金は柔道45kの角田夏美だ。あの巴投げは誤審の余地などない芸術品だ。

柔道団体の日仏決勝戦、代表戦がリデールと斉藤立とは出来過ぎだが、痛恨の極み。息子もよく知る斉藤選手には今後の活躍に期待したい。

柔道人口が日本の4.7倍のフランスでは柔道が大人気。因みに世界ではブラジル200万人、フランス56万人、ドイツ15万人、何と日本は12万人と世界4位。既に日本柔道は世界JUDOとなり、日本選手は国内とは異なる戦い方を強いられる。

それでも日本柔道は世界からは驚異の的で、基本は日本で学び、大会は各国が日本選手を研究し尽くしてくるから一瞬も気が抜けない。

昔、息子が16歳対象のロシアでの世界JUDOの決勝戦でロシア選手から未体験「帯取返し」の技を喰らった。身長と長いリーチで上から手を廻し帯を掴み後方へ投げられ、返したが「技あり」を取られ、時間切れまで逃げられて銀で終わった。

日本発祥とは言え、国際JUDOは体格も技も異なり一本に拘る日本柔道とは勝ち方も違う。しかし今回の五輪ではフェンシング、レスリング、スケボーと海外発祥でも日本人が大活躍で、最初から世界基準で競い合う重要性を痛感する。


グローバルスタンダードあれこれ。


世界基準はビジネスでも当たり前。その一つに、メーカーと小売業が商品・取引額・販促を先様のトップも参加し年間計画を握る「ジョイント・ビジネスプラン JBP」がスタンダードで、私も花王時代に大手小売業とのJBPを推進した。

トップtoトップ合意は、従来の部門を越えるから商品幅も広がり、商材と売り場と販促担当の新たな連携が加速する。先様のグループ会社のジムの会員にヘルシア年間販売や、めぐりズムと寝具とのコラボなど懐かしいJBPの思い出だ。

今や百貨店も売場の縄張りは無くなり、お客様の未開拓品のLTV獲得を目論むから、水着とUV品や下着と香りなどクロス展開が増えている。


さて、ビジネスより重要で困難な世界基準は「地球温暖化」である。国内は猛暑と豪雨で被害甚大だが、76年後の2,100年には世界各地で海没が起こる危機的状況にあるのだ。

人類が招いた地球温暖化こそ、グローバルスタンダードで取り組むべきがCO2削減は各国任せ、世界は自国優先で我が身良ければの流れ。このままでは「世界の平和」は形骸化されただのお題目に成り下がる。これは共存共栄のモラルが崩壊することだ。

利己主義では、貧富、差別、戦争抑止は生じない。ひと時の我が子、我が部族、我が国のエゴは通せるが「温暖化」に関しては子や孫が直面する。この流れを良しとするのだろうか。

決して利他主義の愚かな自己犠牲を求めるのでなく「他人など関係ない」の「他人」を、自分の子、孫、大切な人に置き換えるだけでよい。

やはり「自分だけ良ければ」を恥とする自分でありたい。「関係ある大切な人の為、自分がいる」の考え方を忘れるなよ!と自身を戒めた。