2023年12月10日日曜日

富裕層って何?

毎年師走になると、あゝ1年も終わってしまうと嘆くのだが、更に今年は夏が居座って「爽やかな秋」が飛んでしまい妙に損した気分だ。

季節の移ろいは無くても、この1年が無事に過ごせたなら周りに感謝し、そうでなければ、当然の事と自戒して来年に備えるしかない。

「感謝」の反意語は「当然」。普通では有り得難き事に「有難う」と感謝すると、相手は当然の事をしたまでの「どういたしまして」と返す。

この感謝と当然の応酬は「謙虚を育む」美麗な文化だ。これが逆転すると最悪で、やってもらって当然、やってやったら感謝しろ!では、美麗どころか醜悪な人間関係になる。

因みに私は大過なく過ごせた事に感謝である。唯一の心配は未だ内定待ちの息子だが、結果が感謝か当然なのかは真摯に受け止めるしかない。


富裕層とは何だろう?


ビジネスでは業績も好調で、話題のSINN PULETEは10月の新宿伊勢丹の日本一の香りの祭典「サロンドパルファン」の初出店が成功した事で、ブランドの存在感を内外に示す事もできた。

ウチの売上も群を抜く新宿伊勢丹だが、全館で新旧の富裕層を囲い込み業績は絶好調。年間300万円以上の顧客の拡大で外商部もフル回転らしく、やはり成功のカギは富裕層と言えそうだ。

巷は本物志向の流れだが、価値感の多様化で何が受けるか難しくなり、まして自分に価値あるモノに金を惜しまない「部分的金持ち」も多くいる。ブランド品に囲まれカップラーメンを啜る、高級外車を乗り回す六畳一間の住人、推し活に稼ぎを捧げる人など数え上げたらキリがない。


そもそも「富裕層」とは、負債を除く「純金融資産」が1億円以上の方々で、今や149万世帯で364兆円というから驚きだ。一方で資産3千万未満のいわゆるマス層は42,160万世帯もいて、貧富の比率と格差は想像以上に広がっている。

私には別世界の富裕層だが、人生の幸福度はどうだろう。我々庶民は、贅沢はたまにするから嬉しいし、家も車も一生モノだから宝物になる。

昔から「贅沢と幸福は別物」と言われるように、精神が満たされないと幸せの満足は得られない。私は年に一度の家族旅行と仲間と居酒屋が最高に幸せだが、それは人生の伴侶が同じ価値観を持ち「分相応の幸せ」を共感し合えるからだ。

この世のどんな金持ちも「時間」だけは買えない。1日は24時間だし生きる時間は平等なのだ。

それって「貧乏人のやっかみか」と言われようが、やっぱり今の私は、家族との年越しと初詣の幸せ時間が待ち遠しくて堪らない。💦









2023年11月18日土曜日

記録は塗り替える!

先月、大分の武田市が「流しそうめん」の流れる距離を500m更新して4,301mと最長になり、ギネスに公式認定されたと報道されていた。

何とも平和な町おこしだが、挑む側は真剣である。高原から竹筒を繋ぎ1時間かけて流したそうめんがゴールで25g以上あり、それを食べて認定されるようで結構ハードルが高い。

今までの長野県がリベンジするか気になるが、そもそも記録とは破られるもの。あの大谷翔平や藤井聡太も前人未到の偉業達成の瞬間から記録を守る側になり、いつか誰かに更新されるか、それが嫌なら自身で記録を上書きするしかない。

ビジネス界でもシェアを守るトップ企業は、競合を突き放そうと業界初の商品や仕組みを目論み、攻める側は相手の弱点に絞った差別化で、局地戦を挑むか新市場を創出するかだ。


更新した記録を攻め続ける。


「攻めの姿勢」と言えば、ある小売業のオーナーを思い出す。「去年の自分を越える」と決め、今年の販促催事の成功記録を全て捨てて、ゼロから来年を考える試練を自らに課す人だった。


「記録は破られるためにある」リチャードブラウンの名言だが、実は記録には前向きと後ろ向きがある。後ろ向きとは「憎しみ、恨み、妬み」の感情が潜在意識に記録されたもの。表向きの記録更新以上に、負の感情更新を忘れてはならない。

これを機に自分の記録を考えたら『商談でNOと言われたことがない』事と、カネボウ福井の『37年前の私の売上が未だに記録』が浮かぶが、売上記録の方は嬉しいより情け無い。

何れにせよ、この2つは表向きな記録で単に自慢にしかならず、後ろ向き感情の記録更新がない事を反省だ。仕事を言い訳に身勝手な過去の過ち、多くの犠牲、憎いままと憎まれたままの関係など、放置してきた不名誉な記録がよみがえる。

負の感情こそ「記録より記憶に残る」ものだが、自分の思いと相手の認識を確かめてから、感情の記録更新が出来たら最高だ。

良くも悪くも「記録は破る」ためにあるのだ。











2023年10月29日日曜日

お互い腐れ縁。

自粛も明け、3年ぶりに仲間と集まった。仲間とは、私が30代から今までに「くされ縁」を互いに自覚し合う友人達で、利害関係も忖度もない。

元部下が10年前にST会と銘打って立ち上げ、発起人は大昔に私が養成係を務めた新入生。今では彼も50代後半になり現在は会社の大幹部である。

今やメンバーも40~60代となり雇用延長組や再就職組も増えて色々と面白い話が聞ける。

当日は近況と思い出話に花が咲く。それぞれ環境変化はあるが、何より全員が元気で嬉しい。販売時代の部下からは、キツかった、地獄の一課、過重労働と言われ、私は鬼か悪魔の存在だ。正直、反論できない販売課長時代を思い出す。


最強の達成軍団がビールかけ。


静岡の販売一課は、日本一の達成軍団と呼ばれ、泊まり込みの計画書とその実践、達成ビール掛け、締め前に達成して遊ぶなどやりたい放題。

特に達成のビールかけは凄かった。事務所の広間にビニールシートを敷き300本のビールをプロ野球の優勝会の如く掛け合うのだ。案の定ビルからは禁止令が出たが、中止どころか翌期はホテルのプールサイドで更に派手にやった。

ビールかけは、目を守るゴーグル、ビーチサンダル禁止、シャワー施設が肝心。最初は、滑って転ぶ、瓶が割れてケガをする、天井にビールがとぶ、近所の銭湯からはビール漬け社員が押しかけ大クレームと色々あったのだ。💦

この解決場所を探した結果、シーズンオフのホテルのプールサイドに行き着いた。ビールは常温だしコストパフォーマンスは最高で、社員の結束と意欲喚起には持って来いである。


思い返すと腐れ縁の共通は、社内外問わず強烈で忘れえぬ思い出を共有した人ばかり。平々凡々の日々からは固い絆は生まれなかった気がする。

転勤や退社で離れようが、鬼か悪魔だろうが、こうして継続して付き合えるのは、苦楽と共に成長を実感した濃密な時を一緒に過ごしたからだ。

実はST会の長老で鬼の上司「よっさん」が春先に脳溢血で入院した。幸い軽症でリハビリで快方と聞き、次のST会をリハビリ目標のゴルフ宴会に設定し、よっさんの参加を目論む。

よっさんに電話すると何と100を切る回復ぶりに「しぶといオヤジだぁ」と言うと「やかましいわ」と即答。この突っ込みが戻れば大丈夫だ。


強烈な思い出が腐れ縁を生み、次世代に繋がるのは嬉しいが、今回よっさんの件で「互いに元気」は有期限であることを再認識させられた。

いつかは訪れるその日まで、この腐れ縁の仲間との思い出を積み重ねようと心に決めた。


◾️ブログ「よっさん」の教え。

http://tanabeshiho.blogspot.com/2022/10/blog-post.html?m=1







2023年10月13日金曜日

娘の会社の顧問。

娘の会社(建材メーカー)の開発部に、現役フルタイムの78歳の顧問がいる。後期高齢だが、娘曰く、私より元気で頭もキレッキレらしい。

資材設計のコツや難しい計算は、顧問に聞けば即答で部内は一様に尊敬の眼差しだ。娘から「顧問は凄い」とよく聞くので色々と尋ねてみた。

私より10歳年上だが、日頃の運動量と体型が全く違うらしい💦以下に列記してみる。

①最寄駅から会社まで片道25分歩く(娘はバス)②体型は中肉中背の筋肉質(昔から体重が一定で腹など出ていない)③若者との会話が好き(新しい情報に詳しい)④何より建築業界では著名人(現在の耐震天井の生みの親)

顧問の功績と知見なら生涯雇用は当然か。加えて経営陣にもストレートに意見するようで、又それが的を得てるらしい。上に物申すは私も得意だが、言葉の重さは足元にも及ばない。


誰もが求める「柔軟で積極果敢なデキる奴」


モノづくりには経験豊富な凄腕職人を求めるが、会社では経験でこなす人より、得た知見を環境変化に柔軟に対応できる人材が欲しい。これは現社員でも絶対に手放せない存在だ。

しかし、そんな「デキる奴」は自己成長を求め、条件次第で転職していく。今や帰属意識は会社にでなく「やりがいのある仕事」に紐つくのだ。

それを理解しない旧態依然の企業は、日本株式会社の如く年功序列や派閥がはびこる。そして「やりがいのある仕事」を創出する努力を怠る。


さて今回、顧問から学ぶべきは「健康管理」「知見伝承」と「自己啓発」の3つ。この実践は「デキる奴」へと繋がる対策でもある。

顧問は赤門の大学で建築を学び、企業では耐震のV字理論を確立し、実証データは会社が一般公開している。そもそも頭の構造と姿勢が違う。

しかし我々凡人の能力は高が知れている。だから持てる力を最大化する為、自己啓発を積むのだ。こうして積極果敢なデキる奴を増やすほど、会社の人材は「人財」として蓄積される。

最後に「ほんの少しの違い」を再紹介。デキる奴とは、言葉より行動で示し、話すより傾聴し、お金より成長を求め、未来を見て可能性を探り、他責より自責で捉える人のことだ。

少しの違いが、やがて大きな差になる事を、今一度噛みしめようと痛感した。顧問に感謝!


■(株)桐井製作所「耐震天井ストーリー」

https://www.kirii.co.jp/aseismic/story.html








2023年9月22日金曜日

親分が黒と言えば。

最近、組織トップが暴走した無法事件が相次ぐ。最悪の闇バイト事件、ようやく表面化した性加害、騙しビックモーターと枚挙にいとまがない。

これは組織の服従・隠ぺい・忖度・傍観の絡み合いだ。私は日本の社会的性格が「権威主義的パーソナリティ」である事が一要因だと思っている。

学術的に「社会的性格」とは人間の性格類型で、権威への服従と弱者への攻撃性が共生する権威主義的パーソナリティと対置概念の民主主義的パーソナリティと対比して捉えられる。

日本人の多くは、硬直化した思考から強者や権威を無批判で受け入れ、少数派を憎む「権威主義的性格」が強いとされる。親分子分の気質と過去にはファシズム発生の背景でもある。

これは組織の良否が善悪と乖離して動く。私も昔、霞ヶ関から「鐘紡の常識を世間では非常識と言うんですよ」と言われた事は生涯忘れない。


親分がクロでも私はシロか?


今は、好きなヒーローの「推し活」を各自が自由に楽しむ。これは権威が分散し、全体主義にならない反面、集団は強固になる。故に熱狂的なファン集団は暴走すると手が付けられず、非難でもしたら敵視され少数派は排他される。

私もヒーローにすぐ心酔するから集団が強大化した恐怖は再認識だ。課題は言動や人格全てを認めてしまうヒーロー神格化。冷静に本質を見抜く眼力がないと、いつか痛い眼にあう。

それには自分の既成概念をぶっ壊すこと。育った環境での固定概念(観念)は他人には通用しないから、周囲の声を聴き価値観を捨てることだ。

特に自分と遠く離れた部外者の声こそ、何が、なぜ、どう違うかを熟考する。凝り固まった概念を捨てた先に、必ず新たな価値観が見えて来る。


最近、我が子に「朝食は大事だよ」などと言うと「それはママの考えね」と逆にマウントを取ろうとする小学生が多いらしい。ふざけた話だが、子は親を見て育つ。親は姿勢を改めると同時にクラス内のマウントのイジメを注視することだ。

しかしこんな子が成長したら、自我のぶつかり合いとマウントの争奪戦でやがて衝突する。これが国家間に拡大したら下手すりゃ戦争だ。

今一度、固定概念をぶっ壊そう。私も鐘紡訓「正しく行って何人も恐れず」の悔恨と、正しい価値観の大切さをマウント小学生から学びたい。

たとえトップの命令だろうが「街路樹に除草剤は撒きません」と毅然と声を上げる人が守られる。こんな民主的な世の中になりたいものだ。






2023年9月1日金曜日

異常な熱さの先は。

 今年の夏は暑いでなく「熱い日」が続く。最近の気象現象は異常であり、熱中症の数と過去にない雨量で未曾有の被害を更新している。

一昔前は局地的大雨と呼び「線状降水帯」を知らなかった。継続集中して豪雨をもたらす線状降水帯は、瞬く間に浸水や土砂崩れを引き起こす。

専門家は「地球温暖化」による気温上昇で、空気中の水蒸気が増えることで連なって発生する雨雲「線状降水帯」が年々激増していると言う。

つまり地球温暖化が元凶で、今が最も深刻で「地球沸騰化」とも言われる。化石燃料の「発電と製造」に加え「森林伐採」でCO2は増加の一途だ。


自分の不始末は自分で後始末。


この温暖化、2,100年に地球平均温度で5~6度上がり海面は最大で82㎝上昇すると試算されるが、それ以上の驚きは過去との対比。1901年からの20世紀100年間で、地球温度が1.09度、海面上昇が19㎝と比べると温暖化の加速は凄まじく、67年後に迫る2,100年を考えると恐ろしくなる。

陸地の一部が水没しても我々は「ヤバい困った」と言い続けるのか。気候変動に無関心と揶揄される日本人は「何とかなるさ」と後回しにしがちだが、もはや許される域でない。

世界では「パリ協定」196か国が気候変動対策として各国が削減目標を掲げるが、公平性と実効性では各国のお家事情が絡むのは事実。

因みに日本は2030年までに「温室ガス46%削減」を掲げるがそう簡単でない数値だ。

国や企業任せにせず個人の努力も重要だが、私といえば、ガソリン車に乗りクーラー全開で正直、エネルギー問題はどこ吹く風である。💦

自分たちの不始末を、子や孫に背負わす訳にはいかない。ネットで個人的な温暖化対策を調べると「省エネと節約」の徹底しかない。日々の努力で発電と製造品をどれだけカットできるか。

★そこで我が家で取り組む基本事項。

①自家用車は避け、公共交通機関を利用する。

②余分な買い物はしない。(フードロスの撲滅)

③節電・節水の徹底。(消灯、冷蔵庫の開閉、空調の設定:冬20度・夏28度)

当たり前の節約運動だから「楽勝だな」と家内に言ったら「問題は貴方よ」と言われた。確かに余分な買い物も設定温度の度外視も私の仕業だ。

『温暖化を偉そうに語るなら、我が家の省エネを徹底しろよ』と自分自身に喝!が先。そう危機感だけ煽っても何も解決しないのだ。





2023年8月13日日曜日

全国行脚の旅。

一昨年から全国の化粧品店を年間40日程だが、訪問してきた。お陰様で主要都市の百貨店、専門店、バラエティーの皆様とは懇意になれた。

今は営業体制も整い出張も減ったが、主要先の責任者とは定期的にお会いする。ECと違い店頭のお客様やブランド動向は現場で分かる事が多い。

我々は商品力と提案力を以て、店舗様に数あるメーカーの中で「このブランドを売ろう」とウチを担いで頂く事が重要だ。店の「押し活」が売り場と売上を変えると言っても過言ではない。

カネボウ時代から「市場シェア以上に店内マインドシェアを上げる」活動が染み付いているから、全国販売店様の行脚は当たり前のことだ。


全国行脚を経て思うこと。


私の年間最多出張は、カネボウチェーン店部長の年間200日。セミナー講演、販売店訪問、冠婚葬祭と全国の販社を駆けずり回ってきた。

当時は殆ど会社に戻らず、帰宅は週末で「まるで単身赴任ね」と言われ、遂に部下からは私の承認が取れず仕事が進まないと泣きが入る始末。

部下も大変だったが、当時はカネボウ迷走で揺れる得意先の不安払拭と、専門店組織の結束とブランド育成に全国行脚は欠かせなかったのだ。


取引先との会食で各地の美味は食べ尽くしたが、観光地に殆ど行けなかったのは残念だ。

そんな中でも思い出の観光地はある。一つは鹿児島の知覧町。特攻で散った若者の無念さは訪れないと分からない。家族で平和教育を受けた広島も決して忘れてはいけない地である。

もう一つは太陽が海に沈む東尋坊。夕焼けの海を初実感した場所だ。日本海側では太陽は海に沈むが、太平洋側の私は昔から、日の出は海、日の入りは山なので東尋坊の夕焼けは新鮮だった。

そう考えると有名な観光地よりも、自分に何かを教えてくれた場所が思い出に残るものだ。

海外は招待旅行を仕込んだ「バリ島」がリゾートでは最高だ。引退したら家内と行きたいが、飛行機嫌いの彼女は乗り気でない。ゴルフも誘うが、今はテニスに夢中でゴルフは先の話らしい。

今までの身勝手な亭主関白を考慮し、ここは私の価値観は捨てバリは船旅に変更だ。そしてテニスの応援に徹するとしよう。今後、私の介護問題のキーを握る家内を最優先すべきだなのだ。

結婚式で「妻の悲しみに我は泣き、妻の喜びに我は舞う」と偉そうに誓った事を忘れるようでは、この先、暗雲の老後が待ってるぞ。💦






2023年7月23日日曜日

感動が幸せを呼ぶ。

歳を重ねたら、若い頃より感性は鈍り頑固になるので決まった慣習に縛られて、流行や新しい価値を受け入れる気持ちが萎えてくる。

巷に情報が溢れても、年代や嗜好が違うと自分に関係ないと決めつけ、勝手にブロックする。

生きる喜びは「明日に好奇心をもつ」ことだと思うが、新しい事を求め、感激・感動を探る心構えはいつまでも失いたくないものだ。

私自身、最近になってライブの矢沢永吉に痺れ、元宝塚の姿月あさとも家族で大ファンだが、もっと早くに知っておくべきだった。

結局、心に柔軟性がなく食わず嫌いばかり。もっと未知の世界に貧欲になりたい。そう、年寄りの冷や水、大いに結構だ。


人生は感動の数で決まる。


最近「ドレイクミリガン/DRAKE MILLIGAN」というシンガーに「どハマり」した。偶然YouTubeのAGTオーディションで発見。Over Night Succsessの言葉通り、自作のカントリーソングで会場中を虜にして、一夜にしてスターになった男だ。

https://youtu.be/jcXLKSFCi6M

E.プレスリー調の甘いマスクとミックスボイスの低音の魅力に加え、テキサスっ子の彼の曲作りがノリノリのカントリーから、ゆったりしたウエスタンイングと幅広いのだ。彼の歌声は私の通勤を心地よい時間に変えてくれた。

そう思うと、最近のハマる原因は友人かSNSからで、従来の生活やメディアの情報からではない。さしずめ今のTV番組は魅力がない。芸人の井戸端会議と安価な懐古企画に新たな価値はない。

先日ツイッターで、居酒屋の張り紙で見つけた名言集に「俺はキムタクにはなれないが、キムタクも俺にはなれない」という張り紙に感心。得意げに家族に話すと「それ10年前にバズった」と返された。何と知らぬは私だけだった。💦

当時はキムタクと「みのもんた」版もあったようだが、要は古い・新しいよりインパクトある事に常にアンテナを張る事だと思い直した。

感性を磨き、関心を寄せ「感心」する。激しく感心したら「感激」となり、その感激を自らの行動に移して初めて「感動」と呼ぶのだ。

だから感動は重い。何かに無我夢中、本を読む、好きな所に行く、大切な人に会う…。何気ない「感動の数が人生を決める」と言われる所以だ。

さて、今の私の感動はドレイクミリガン「Sounds Like Something I’d Do」を携帯の目覚まし曲にセットし毎朝楽しく起きることである。

「感動の数が多いほど人生は豊かになる」とは、やはり瀬戸内寂聴はいい事言うわなぁ。