大学入学以降、空いている息子の部屋を、昨年より私の事務所として使用している。実は、息子の机でPCを開く機会が増えて、気づいた事がある。
彼の机周りには小学校の学習用品ばかりで中高のそれが見当たらない。中学高校と勉強していなかった事が一目瞭然だ。いかに柔道漬けとはいえ、少しは勉強したと思ったのが大きな間違いだった。
家内曰く、柔道の合間に試験前だけ勉強、メシ、風呂、道着洗濯、寝るだけだったらしい。まぁ高校大学と柔道推薦だから、彼の受験勉強は柔道漬けの日々だったともいえるが。💦
荷物置き場の部屋は、階級ごとの柔道着が山積みだ。中3の73k級から高校では食いトレで、81、90、100k級と階級を上げる都度、練習用と試合用を揃えるから大量になるのだ。
因みに道着は乾きが遅く、毎日洗濯する練習着は常に3着は必要で、試合では試合前の計量と、袖・裾の幅と長さが合格した規定道着を複数持参しないといけない。試合中に出血して道着に付着した際、着替えがないと失格なのだ。
息子の部屋から宝物。
実は、彼の部屋で柔道漬けを実感しただけでなく、感動した発見があった。それは机の上の壁に大切そうに掲げた二枚の貼り紙である。
『執念ある者は、可能性から発想し
執念なき者は困難から発想する』
私の座右の銘でもあり、子どもに「諦めない心」を醸成したくて、暗記までさせた言葉だ。
もう一枚は、坂村真民の「七字のうた」。
『よわねを はくな、くよくよ するな、
なきごと いうな、うしろを むくな
ひとつを ねがい、ひとつを してげ
はなを さかせよ、よいみを むすべ
すずめは すずめ、やなぎは やなぎ
まつに まつかぜ、ばらに ばらのか』
柔道は個人戦で技と己を高め、団体戦では役回りに徹するもの、まさに柔道の鍛錬には、この二つの教えが彼の役に立ったのかもしれない。
これが、今後も彼の性根になれと願うばかりだが、それよりこの貼り紙によって、私が再びこの教えを噛み締められたことに感謝である。
こんな「子に学ぶ」の積み重ねが、いつしか「老いては子に従え」に繋がっていくのだ。







