2026年7月28日火曜日

素材と技と温度。

丸山海苔店の取引先様の高級鮨屋に営業と同行する事がある。実は寿司名店100選やミシェラン獲得店の約7割が丸山さんのお客様なのだ。

名店の寿司を頂くと、味がこれほど違うかと驚く。素材(ネタ)、職人の仕込み、シャリの温度が寿司の旨さを決めると言われるが、三位一体の味は高額でも繁盛するわけだ。

魚のイノシン酸、仕込みでアミノ酸、シャリのグルタミン酸と旨味の結晶だ。加えて、常に人肌に保温するシャリが魚の脂を引き出すから堪らない。

因みに良い仕事を進めるのも、素材=人材、仕込み=段取り、温度=熱意の三位一体が成果へのプロセスになるのは同じである。


先日回転寿司発祥の金沢で「まいもん寿司」本店に家族で行き大満足した。特に「究極の海苔巻き」と銘打つ極上海苔で巻くかんびょうには感動した。たかが干瓢巻き、されど干瓢巻きなのである。

丁度「山登り」さんが、極上の海苔と白飯に厳選した鮭とちくわ天を乗せた「高級のり弁」で今までの概念を変えた高付加価値戦略と同じ流れだ。

高付加価値といえば、現在抹茶の世界的流行で、抹茶だけでなく全てのお茶が更に値上げになる。生産者が茶畑を売れる抹茶に大幅にシフトした結果、煎茶の生産量が激減したのだ。

心配なのは、昔からの抹茶や煎茶のご贔屓様が、欠品と価格高騰によりお茶離れを起こすことだ。何事も一過性のブーム後に市場縮小はあり得る話だ。


こだわりと価値を求めて。


今あらゆるモノの値上げで、我々の生活苦は増すばかりだが、一方で自分にとって価値があれば、価格に拘わらないコトやモノもある。

これらの共通点は、無駄を省き自分の人生の豊かさに繋がることには投資を惜しまないことだ。ただし何に価値を見出すかは人様々なのだ。

今は「推し活」の市場が凄い。高額ブランドを求めた一昔前から、今は推し活グッズ購入や国内外のイベント参加を優先する時代。WDカップのサポーターも、その一つである。

「私にとっての価値」は環境と年代で変化するが、不変の真理は共通している。それは自分の生活を豊かにする「生きがい」であるかどうかだ。


はて、私の「生きがい」は何だろうか。今は物欲より、ライブ、iPod、映画、一部仕事と並べたら、案外「生きがい」らしき事が多いじゃないか。

更に考えたら、私の全ての「生きがい」活動は、身体健康で「身体が動く」ことが大前提になる訳だ。とすれば、私の優先は鍼灸整体に通うことか。

しかし、それが「私の生きがい」の前提条件とは、少し寂しく、少し情けない💦






2026年7月3日金曜日

楽しまずして何の人生ぞ!

健康のためには1日8,000歩は歩けというが、今の私の目標は「1日5,000歩」だ。休日に海までの散歩道で約2,700歩、1日2回歩くと丁度いい。

ところが仕事で外出は7,000歩、営業同行は1万歩を超えるから、フル通勤は健康的だったのだ。

実は主治医に促され、毎日血圧と歩数を記録している。2か月前のケトン値の上昇で、糖尿病の薬を変え減量を厳命された私には必要なのだ。

この1か月半でケトン値も治りHbA1cも許容範囲になり、今は食事と運動に注意して、先ずは糖尿病の薬を元に戻すことに専念するつもりだ。

今になって【全ての活動とメンタルは健康を維持するためにある『キープヘルス思考』】の考え方を実感する。仕事も遊びも健康体が目的なのだ。


全ては健康である為に。



最近息子が金沢から小松店に異動になり、家族で息子を初視察。金沢のワンルームから、小松ではメゾネットに1人住まいとは贅沢な話だ。小松店では任される仕事と後輩も増えて毎日が楽しそうだ。

今回の旅の目的は、息子宅の訪問、買い出し、そして何より観光だ。息子も小松・那谷寺と翌日の金沢の兼六園の初観光を楽しんでいた。

特に開創1,300年の那谷寺の胎内巡りは貴重な体験だった。ふと気がつくと兼六園ともに歩数が両日13,000歩を超えて大幅に達成していた。

因みに家内は那谷寺で「ぼけ封じ成す(茄子)守」を私のボケ防止にと購入。で、私のバックには「ボケナス」の御守りがぶら下がっている。

この旅で分かったのは、歩数の過不足を気にして義務的に歩くより、楽しく過ごしたら、結果的に歩いていた方が断然面白いことだ。


C.チャップリンは「人生はクローズアップで見たら悲劇でもロングショットでは喜劇だ」と語ったが、長い眼でみて今は取り敢えず笑っとけ!だな。

ここは思い切って「人生を楽しむ」を目的にしたら、「仕事、遊び」はその手段。つまり楽しくない事はやらないことだ。そして1日5,000歩はあくまでも結果オーライと笑い飛ばそう。

キープヘルスとは「人生楽しく思考」と心得た。














2026年6月10日水曜日

個人事業主の喜怒哀楽。

最近、転職や定年を迎えた知人から、個人事業主の様相を聞かれる。私自身、昨年7月の開業以来、会社員と全く異なることを痛感している。

ご存知のように会社員のメリットは、社会保険、厚生年金、雇用保険料が労使折半で、給与天引で面倒もなく手厚い。ただしガラス張りだから節税や経費処理などの自由裁量は存在しない。

一方、個人事業主は、国民健康保険や任意労災も全額負担だが、事業経費が認められる。つまり会社の支援を受けるか自己完結するかの選択なのだ。


個人事業主のスタート!



因みに厚生年金加入は70歳で終了。それまでの莫大な支払い額を満額還元されるほど長生きしたいものだが、介護保険料の徴収も続くわけよ💦。

今私は、老齢基礎年金に厚生年金と企業年金の三層受給者だが、厚生年金込みで月65万以上の収入がある高齢者は年金が半減されるのはひどい話だ。稼げるシニアは自活しろってことだ。

ところが65歳以降に個人事業主として活動すると、年金は減額されず満額支給なのだ。

そこで「たなべパートナーズ」を開業。2025年上期が会社員、下期が個人事業主という初年度は税理士と相談しながら、この3月に初の確定申告をした。

個人事業主では従来の社内経費と違い、先ずは自宅一室の事務所の開設準備から始まった。

事務所は光熱費、共益費、固定資産税が相応の割合で経費になる。そして事業に必要な備品、衣装、飲食等の経費を適切に仕分けした記録が必要だ。

今回申告の結果、人生初の税金の払い戻し!前半の給与と後半の売上に経費を引いた額と徴収税の差額が戻った。引退後の高額な国保料と住民税に苦しむ私には爽快な事件である。


既に2026年の申告分は折り返しだ。本年の稼ぎは需要と体力次第。私は経費倒れと国保減額の按配を考え、あとの経理は家内に任せるだけだ。

こうして個人事業主一年目は、無事航海を始めた。暫くは今の過ごし方を楽しむとしよう。


















2026年5月20日水曜日

私は今、何時?

年寄りは概ね朝早い。寝続ける体力が低下して目が覚めてしまうらしい。私も同様で休日は朝400に目が覚めてしまい困ったもんだ。

家族が起きる頃は映画を1本見終わる。ところが、あとで昼寝するのは困ったもんだ。💦

フル勤務のジモス時代は5:30起床、通勤3時間。帰宅20:00、就寝24:00。つまり睡眠25%、自宅22%、通勤13%、会社40%で余裕はないが平均的会社員か。

今は複数社の移動が増え、自宅30%、移動15%、仕事は30%に減ったがバタバタ感は変わらない。今後の目標は仕事20%で自分時間の充実だ。

さて、皆さんの時間構成はどんなだろうか。


あなたの人生、今何時?


最近年齢を1日24時で表す「人生時計」を思い出す。年齢を3で割り30歳÷3=10:00、60歳は20:00だが、これでは1日が72歳で終わってしまい現実的でない。

そこで平均寿命82歳を基に年齢を3.4年で割る。つまり私は71歳÷3.4「20:40」は自宅でくつろぐ時間だ。バリバリ40歳は11:40、さぁ昼食後も大活躍。定年65歳の19:00は、まだ一踏ん張りできるな。

今56歳の家内が「16:30」は夕方からも頑張ろうの時間で、子ども2人は朝8:00前後、勝負はこれから!と書きながら、ふと家族との年齢差を実感。

貴方もご自分の年齢を3.4で割って「人生時計」を知ると面白い。日付けが変わる24時までの自分の過ごし方を見直す機会になれは幸いである。

歳を重ねて分かるのは、若い頃の挑戦や研鑽の経験値が、次の生き方に活きることだ。もっと学んでおけばと悔しいが、今からでも遅くない。

【未来を変えるのは「いつか」ではない。今日の一歩だけだ】そう、時間は無限じゃない。
















2026年4月29日水曜日

令和より昭和101年。

最近のTV番組は昭和特集ばかり。今の若者はTVよりスマホ、故にターゲットが年配者は分かるが、益々若者のTV離れは加速する。

団塊世代が後期高齢者で、第2次の団塊ジュニア50~55歳も中学まで昭和時代。全人口の過半数を超える巨大市場のキーワードは「昭和」である。

私は令和何年は忘れても、64年までの昭和が今年で延べ101年は忘れない。特に高度成長、バブル崩壊を過ごした60~80代は思い出もひとしおだ。

因みに私は昭和30年生で、東京五輪も大阪万博も新幹線開通の経験者。S.53年カネボウ入社はオイルショックで好景気の商売を知らない世代だ。


話をTVに戻すと、TVの宣伝効果の下降で主要スポンサーは様変わり。消費財メーカーより馴染みのないBtoB企業のCMが増えた。これは消費者へのPRより人材獲得の認知度アップだ。

当然番組は、コアな視聴者向けに昭和の古い映像を使い回す。先日も昭和流行歌を観たが、局の在庫と放映権の絡みか、私にはアンマッチだった。

結果ニュースとドキュメンタリー番組以外は興味がなく、私もSNS動画に移行している。


ゆるくて不便な時代だが。


メディアのパワーバランスは企業のマーケ戦略に大きな影響を与える。ネット進化はマスから「ONE to ONEマーケティング」を更に深化させる。

自分のネットの検索データが勝手に共有され、個人の嗜好は裸にされ購買のお誘いが攻撃してくる。私が黒帯と検索したら、複数の通販業者から道着案内が届くのは当たり前なのだ。

加えてAIの進化による生活変化は予想もつかない。勿論、個人情報保護も重要だが、昭和時代の「血の通った関係性」は大切にしたいものだ。

「向こう三軒両隣り」「世話焼きババア」に「近所の説教オヤジ」「恐い教師とパワハラ上司」など、今は絶滅危惧種たちが、温かく厳しく導いてくれたと思うのは私だけだろうか。

確かに昭和は何事もゆるくて不便だったが、「スマホ疲れ」や「炎上」もなく、全員野球で乗り切ったら勝利できると信じていた。

やはり昭和は最高「チョベリグ」なのだ!















2026年4月11日土曜日

「道」に魅せられ。

 以前に紹介した息子たち安田柔道部OBの音羽山部屋の「光星竜」の勢いが止まらない。一月場所は何と序二段での全勝優勝を果たした。

彼は今場所の番付が序二段から「東 三段目三枚目」に昇格。そして今場所も勝ち越しだ。

更に音羽山部屋は、この春場所に「霧島 関」が3年ぶりに優勝、大関に返り咲いたのはご存知だろう。先々光星竜が幕内に、霧島が横綱になる日も遠くないと勝手にワクワクする。

さぁ5月場所は国技館である。音羽山部屋の益々の躍進を願わずにはいられない。

https://tanabeshiho.blogspot.com/2025/10/blog-post.html?m=1


武道とスポーツの違い。


柔道、剣道、相撲など「武道」はスポーツとは異なる。スポーツは勝利、記録、楽しさの追求だが「武道」は礼節を重んじ「心技体」を鍛え人間形成を培う「道」の修行と云われる。

勿論、勝敗も大切だが柔道の場合、実際に強いのは3~5段の現役黒帯の選手だ。この黒の帯は初段~5段までで、その先の色は「生き様」も要求される。

6~8段の紅白帯や最高位9.10段の赤帯取得には、柔道指導者の経歴と人格も問われる。知人の紅白帯の方は後人に「柔の道」を伝えている。


あの大谷翔平は、高校時代からスポーツを超えた「野球道」を歩んでいる。あの謙虚さと気配りは「心技体」の鍛錬によるものだ。

驕らず黙々と鍛錬し、当たり前に球場のゴミを拾う。彼の一挙一動が周囲の心も変えてしまう。

▪️大谷選手は無我夢中https://tanabeshiho.blogspot.com/2021/07/blog-post.html?m=1


日本では、何かを求める姿を「道」と呼んできた。「道」の字は、目指す姿の「首」と、進み歩むの「辶」を合わせ「道」となる。英語のRoadでなく、精神修行として、古来より茶道、華道、武道など「求道」が人を成長させる「道」とされた。

これは決して高尚な道だけでなく、誰でもどんな歩みも「道」。当然、我々の生業も道である。

私の「会社道」は未だ半人前だが、そんな私でも必要とされる会社の「一隅を照らす」ことが出来るよう「心技体」の修行は続くのだな。💦

『この道より我を生かす道なし、この道を歩む』。さすが武者小路実篤はいい事を言う。























2026年3月22日日曜日

我慢するな!

役に立たないコンサル業は契約の継続はなく、ある意味、会社員より厳しいかもしれない。やはり不断の学びや知見の蓄積は重要になる。

最近は経営陣の他に中堅社員から業務やマネジメントの相談を受ける。時には経営との板挟みもあるが、私の客観的な立ち位置と半世紀の役員経験が役立つようで、お陰様で忙しい。


因みに今の社員は総じて我慢強い。相手に指摘できずに1人悶々とするか、他人事と割り切ってしまうかのどちらかだが、実はどちらも感心しない。

「何かおかしい」と思ったら相手への指摘を躊躇したらダメだ。相手は指摘され気づくことも多いが、気づいたから解決と思ったら大間違い。


変わらないのは「他人」と「過去」。



以前書いたが大前提は、世の中で変わらないのは「人の心と自分の過去」で、変えられるのは「自分の心と己の未来」なのだ。えー、ならば指摘しても無駄かではなく、今までの我慢の自分から、相手に物申せる自分へと変えることが重要なのだ。

自分の明るい未来のために己を変えるのだ。そして変革に苦労するなら自分と同じ仲間を集うこと。一人で暴れても体制に跳ね返される。

企業変革は政治と同じで、提案(政策)を実現するには根回しと多数決の論理を使うまでだ。

その際の根本基準は「正しく行って何人も恐れず」の精神。実はこれ鐘紡創業の教えだったのに、我々は上位下達の体制に流され、鐘紡訓を忘れ会社崩壊を招いた。我が生涯の悔恨である。

「正しく行ってなんびとも恐れず」を信じ、

慈愛をもって「過去」と「他人」を受け入れ、
勇気をもって「自分」と「未来」変えるのだ。






















2026年3月4日水曜日

高齢者運転の壁。

運転歴だけは53年目になるが、今回は更新前に従来と異なる70歳高齢者用の案内が来た。

免許センター更新に、自動車教習所で教習と実技を受けた「受講証明書」持参が義務化されたのだ。

更に次の更新は一律75歳で、認知症検査とテストが追加される。健常な後期高齢者でも返納したくなるような面倒な仕組みなのだ。

私は早速、市川自動車教習所に予約したが、満杯で1ヶ月先まで待たされ、先日ようやく料金8,000円も支払い教習所で受講できた。

1組12名が2時間、動体、眩光下視力、視野角度の検査と教習所コースを回り助手席の指導員のレクチャーを受ける。最後に受講証明書を受け取り、更新センターの切符を手に入れた。


高齢者運転の壁。


さて、現在70歳以上の免許保持者は約1,400万人で、全免許者の18%ほどだ。実は40年前が約54万人だから何と26倍になっている。

この世代がアクセルとブレーキ間違えや逆走など世間を騒がせている。交通事故の25%が高齢者によるもので75歳以上の後期高齢者の死亡事故は70~74歳の前期高齢者の7倍にのぼる。

身体能力と判断力が急落する75歳からの重篤な事故急増は分かるが、だからと更新に金と時間を払わすか、返納かのやり方は少々釈然としない。

今は運転楽勝?の私だが「老いては益々壮んなるべし」で75歳の壁を超えるか。まぁその時は、私を知る家族の声に耳を傾けるしかないか。

『老いては 子に従え』…少し癪ではある。