2016年4月26日火曜日

その場で、そのことだけを、短く。

ふっと、自分のブログを眺めたら、何かを伝えたい、訴えたい、という気持ちが強すぎて、押し付けがましくて、くどすぎる、と今更ながら反省した。

セミナーや講演は「何かを得る」のが目的なので、しつこいぐらいの繰り返しが丁度良い。しかし、ブログは何も構えずに眺めるから、文章が長いと読むのが面倒になる。

以前、文章指導の先生から「書くこととは、書かないことを決めること」と言われた。あれもこれもと説明したい私の悪い癖を、踏まえたアドバイスだったと思う。

井上ひさしが、物事を人様に伝えるコツを披露していたことを思い出した。
「難しい事はやさしく、やさしいことは深く、深いことは面白く」と言っていたではないか。もう一度、原点に戻り「その場で、そのことだけを、短く」に徹してみよう。

実は、これはマネジメントの「叱り方の原則」でもあるが、人様に伝えるにも通じる。
「その場以外に、そのこと以外も、ダラダラと」怒るのは最悪で、相手に伝わらない。
今後のブログは起承転結、伝えたいことを簡潔に、を心がけたい。

期待を超えたら「感動」する

先日、感動の出来事があった。自分が決めている満足基準値を超えた「感動出来事」の実例だ。例えば、居酒屋の接客と高級クラブの接客では満足の期待値は違う。自分の期待を超えると感動になり、期待を下回るとクレームになる。今回は想定の期待を超えていた。

ミス・ユニバース事務局から、書類が届いた。開けてみると、2016年版のミス・ユニバースの冊子と、正式な講師認定証が入っていた。「ご丁寧に有難う」と、ここまでは通常の満足。しかし、もう一つ入っていたのが、各地区代表の46名からの感謝の手書きの寄せ書きだったのだ。これは、貰えるなどと思っていなかったので驚いた。

各自が、私の講演の感想や感謝の文章がびっしり書き込まれ、ビューティキャンプでの彼女たちのひたむきな姿を思い出し、思わず笑みが溢れてしまった。

メールと携帯電話中心のご時世に、手書きは希少であり、何と嬉しい事だろう。
皆さんが、この経験を糧に夢に向かって活躍の場を広げることを、心より応援したい。
そして、事務局の方々のにくい演出と、気働きにも感謝である。

私も、大切な人に、期待を超える感動をお届けしようと、学び、心した出来事だった。
                                  
フュージョン(株) 田邊 志保