マネジメント力は簡単には身につかない。前提は人に関心があるかどうか。それが面倒な人は今の立場を離れるか、自己変革するしかない。マネジメント職は機能に過ぎず、偉いからと勘違いすると、人身掌握と配慮を欠いたハラスメントに繋がる。
そして次は組織人事。特に後任選びは人情や優秀性より、組織を纏める適正と周囲の信頼感が重要だ。目的は組織活性化なので、名選手が名監督、名コーチになれる訳でない。
「私が出来たから貴方もやれ」でなく「私は出来なかったが、貴方なら出来る」と、やる気を引き出さないと部下は育たない。「学び成長したい」と本人が望むようにすることだ。
最近、部下から「変化は摩擦を生じるが、摩擦は進歩を生む」と教えられた。今より良くしたいと信じたら、摩擦を恐れず物申すことだ。想いが伝われば絶対に遺恨は残らない。逆に「自分のための主張」は見抜かれ、軋轢を生む。
感謝の日々と新たな挑戦
ここで突然のご報告だが、フュージョン(株)を5月で卒業する。入社以来4年間、貢献できたとは言い難いが、業績向上と後任づくりを目指し、盤石な後任体制も整った。新営業幹部の自立と真価発揮は今と考え、任期途中だが退任を決意した。
会社には無理をいったが経営陣のご理解に深く感謝している。そして社員と取引先様にもお世話になった。4年間楽しく過ごせたのは、豊かな感性と卓越した能力の仲間のお陰だ。幹部にはきつい事も言ったが「より良く・より成長」と念じた由縁とご容赦願いたい。
思い起こすと、株式上場、組織営業の成功、まさかの事態、出会いと別れ、褒め合う仲間など思い出すと涙腺が緩むが、この思い出を糧に次への挑戦に繋げていきたい。
「求められるうちが花・怒られるうちが花」
人間関係での幸せは、愛される・役に立つ・必要とされる・認められるの4つだが、これが満たされると無上の喜びを感じる。逆に人は、嫌悪、罵倒、否定より「忘れられた人」が一番きつい。これは組織内で最悪の事態である。
「求められるうちが花・怒られるうちが花」互いが認め合い、大切に花を育てたいもの。一瞬でなく一筋に咲く花だから、周りの辛抱と期待が太陽と肥料になると心得たい。
今を悩む若者よ、土が合わない、困難かなの不安に負けたらだめだ。愚痴を提言に変え、「本気の人生」を目指すのが正道。人も組織も同じ悩みを抱えているのだ。そして、精一杯の本気のあとは「ケセラセラ」なる様になれ!だ。
フュージョン社員の本気に、私も本気で取り組ませて頂いた。今は感謝の言葉しかない。人に恵まれ、多くを学び、成長の4年間。本当に有難うございました。
そして、新たに歩むこの翁と、大好きなフュージョンに、皆さまの倍旧の御高配を賜りますよう心より祈念申し上げます。
思い出が多すぎて |