2019年7月1日月曜日

人生 選択の連続

入社の内定を頂戴した大学4年の娘。彼女は建築科の4回生だが、熱心に勉強している。特に理系は、専門知識豊富な企業の即戦力を求めるからか就職も有利である。

今は卒論で「アサリの研究」をしている。東京湾で1日中砂をあさってアサリの稚貝を数え、顕微鏡で覗いている。海洋設計とアサリの関係は謎だが、娘は楽しそうで何よりだ。

建築会社が求める職種は、工事進行を仕切る現場監督「施工管理者」が多い。ところが娘は大手建設会社の内定を断り中堅の建材メーカーを選択。施工管理者の多忙より、資格取得勉強のためか、休日固定のメーカーの労働環境を優先した。今時の若者である。のんびり娘は、自分の向き不向きを考えマイペースで歩んでいるようだ。

吾唯足知「われただたるをしる」


人生選択の場面には、現実を直視し諦めでなく最上の折り合いをつける時がくる。ノーテンキな息子にもその時が訪れた。中学の千葉県代表でも、努力だけでは高校の東京都では勝てない現実。「もっと努力すれば」だけでは「言い訳」となり高校は終わってしまう。

勝負の世界は、一握りの勝者と何十倍もの敗者が存在する。試合の勝者と自分の夢や人生の勝者は全く別物だが、それは当事者が掴むもの。柔道以外何も知らず、勉強も置き去りにした息子。この先にある生き方は、私には教示できない。

故に親は子どもを見守り、受け入れるだけ。既に子どもには、一喜一憂の応援の日々という最高の親孝行を貰った。寂しいが、子どもの自立自走にバトンタッチと腹決めだ。

シェイクスピア「人生は選択の連続である」は、選択肢をどれだけ見つけられるか、と現在の価値観を見極められるか、だと言う。しかし、それが分からないから悩むのが現実。


私は今までの、先輩・夫・親・会社員としての場面を考えたら、人間関係で感じる「4つの幸せ」を共有する仲間と過ごしたい。が一番の価値観だったと思う。

「愛されたい」「必要とされる」「役に立つ」「認められる」の4つの追及と、相手がそう思って頂くしかないなぁ、とつくづく思い至った。

子どもたちの人生の選択は?














2019年6月7日金曜日

私、新入社員です!

64歳の新入社員は、平均37歳の会社では異質だ。ところが、周りの方々が優しくて、すんなり受け入れてくれそうと勝手に安心している。そんな有難い会社が、化粧品の通販大手の(株)JIMOS。事務所は東京・新宿と福岡・博多祇園にある。

まだ新人だが、一日も早く業界で得た知見を繋げていければと思っている。私自身も化粧品通販は初めてなので、好奇心でワクワクする。まさに「出会いは人生の宝」。

既にJIMOSとは交流があり、肝の座った社長と社員の優秀さは承知だが、実際に入社間なしで感じる長所・短所を大切にしたい。慣れからの慢性化は、とかく感性が鈍化する。

一般的に、過去の反復は無難だが保守的になり、変革を躊躇して成長を阻む側面がある。「変化は摩擦を生むが、摩擦は進歩を生む」を教えてくれたカネボウとフュージョン仲間に感謝し、これからはジモスの仲間と楽しく歩んでいきたい。

執念あるものは可能性から発想し、執念なきものは困難から発想する


実は入社早々、驚き感銘したことがある。毎日の朝礼で当番制の3分間スピーチの後、全員で「JIMOSの理念」を唱和するのだ。新鮮であり、私には懐かしくて嬉しくなった。

そうか、わが社の変革とは、迷ったら理念に戻り、その実現への柔軟な発想と可能性の追及だな、と新人は肝に銘じた次第である。

https://www.jimos.co.jp/

明日への好奇心を燃やせ!





2019年5月29日水曜日

悔いなき夏!(安田柔道部❼)

先週フュージョンを退社し、暫くインターバル。健保を一時的に国保に替えたり、荷物の整理、打合せなど次への準備の期間。のんびり出来ない性分なので丁度よい。

引退した先輩が「大切なのは今日行くところ(きょういく)と今日用事(きょうよう)があることだ」と言ったが、幸い我が家では、家内は飼育で忙殺、娘は卒論でアサリの研究、息子は最後の柔道大会目白押し。どれも目が離せない。

特に気になる息子の高校最後の夏。まずインターハイ予選で鹿児島インハイの東京代表が決定。代表は各階級の優勝者一人、残念だが息子たち大半は敗退した。東京は激戦だが、まだ関東、ジュニア選手権、国体、金鷲旗と続くので落胆などしていられない。

安田学園は81K級の増地選手が東京代表を獲得。この快挙に我々も興奮した。安田!ここにありである。出来れば他の階級も取りたかったが、重量級の90K級と100K級の息子たちは、国士舘に阻まれた。

負けは負け。如何なる言い訳も通用しない。ライバルの研究と猛練習を怠らず、最良のコンディションで試合に臨む者が勝利する。寮生活で柔道中心の強豪校のそれには敵わなかった。

一筋縄では行かない匂い


体調管理は勝利に重要なファクター。練習以外、万全な予防とケガからの脱却など総合的過ごし方が問われる。息子は関東予選で鎖骨にヒビが入り、治療と酸素カプセル、練習出来ずにインハイ予選。しかしそんな選手はごまんといる。これも含めて勝負に負けたのだ

世界のトップアスリートは、才能や努力以上に自己管理力が半端ない。一握りの選手の背景には、その何十倍もの選手がケガや体調不良で諦めている。ところが、彼らと接すると、それぞれが栄光以上の何かを掴んでいることを発見する。

頑張り抜いた完全燃焼の先に、己の現実を解しながら選択肢を変えていく。その生き様を背負った者だけの匂いがあるのだ。仕事もスポーツもやり切った経験からの匂いや本物のオーラがある。皆さんにもきっと分かる筈だ。

「悔いのない生き様」は魅力的である。安田学園柔道部の今年の夏、息子は高校最後の夏、娘も大学生最後の夏、私は新会社で最初の夏、誰もが来年の夏は全く予測不能。夫々の生き様は毎日更新するゲームオーバーのない世界である。

「明日を信じて今日を生きる」だ。皆さんにとっても最高の今日であること祈念する。

今年の夏は一度だけ!



2019年5月16日木曜日

忘れえぬ思い出

最近、会社を辞めるのに「退社代行業者」に頼む若者がいるらしい。進退は自分でけじめをつけろ!だが、一方で会社側もマネジメント体制や環境を疑うことも必要だ。

マネジメント力は簡単には身につかない。前提は人に関心があるかどうか。それが面倒な人は自己変革すること。マネジメント職は機能に過ぎず、偉くなったの勘違いは、人身掌握と配慮を欠いたハラスメントに進行する。

そして次は組織人事。特に後任選びは人情や優秀性より、組織を纏める適正と周囲の信頼感が重要だ。目的は組織活性化なので、名選手が名監督、名コーチになれる訳でない。

「私が出来たから貴方もやれ」でなく「私は出来なかったが、貴方なら出来る」と、やる気を導かないと部下は育たない。「学び成長したい」と本人が望むようにすることだ。

最近、部下から「変化は摩擦を生じるが、摩擦は進歩を生む」と教えられた。今より良くしたいと信じたら、摩擦を恐れず物申すことだ。想いが伝われば絶対に遺恨は残らない。逆に「自分のための主張」は見抜かれ、軋轢を生む。

感謝の日々と新たな挑戦


ここで突然のご報告だが、フュージョン(株)を5月で卒業する。入社以来4年間、業績向上と後任づくりを目指し、盤石な後任体制も整った。新営業幹部の自立と真価発揮の始動は今と考え、任期途中だが退任を決意した次第。

会社には無理をいったが経営陣のご理解に深く感謝している。そして社員と取引先様にもお世話になった。4年間楽しく過ごせたのは、豊かな感性と卓越した能力の仲間のお陰だ。幹部にはきつい事も言ったが「より良く・より成長」と念じた由縁とご容赦願いたい。

思い起こすと、株式上場、組織営業の成功、まさかの事態、出会いと別れ、褒め合う仲間など思い出すと涙腺が緩むが、この思い出を糧に次への挑戦に繋げていきたい。

「求められるうちが花・怒れられるうちが花」


人間関係での幸せは、愛される・役に立つ・必要とされる・認められるの4つだが、これが満たされると無上の喜びを感じる。逆に人は、嫌悪、罵倒、否定より「忘れられた人」が一番きつい。これは組織内で最悪・最低の事態である。

「求められるうちが花・怒られるうちが花」互いが認め合い、大切に花を育てたいもの。一瞬でなく一筋に咲く花だから、周りの辛抱と期待が太陽と肥料になると心得たい。

今を悩む若者よ、土が合わない、困難かなの不安に負けたらだめだ。愚痴を提言に変え、「本気の人生」を目指すのが正道。人も組織も同じ悩みを抱えているのだ。そして、精一杯の本気のあとは「ケセラセラ」なる様になれ!だ。

フュージョン社員の本気に、私も本気で取り組ませて頂いた。今は感謝の言葉しかない。人に恵まれ、多くを学び、成長の4年間。本当に有難うございました。

そして、新たに歩むこの翁と、大好きなフュージョンに、皆さまの倍旧の御高配を賜りますよう心より祈念申し上げます。

思い出が多すぎて




















2019年4月26日金曜日

令和に思う「激動の昭和」

混乱なく平成から「令和」に変わる。今から30年前、昭和天皇の崩御は社会的影響が大きくて、あらゆる分野に支障が出た。自粛ムード一色で、会社の行事、TVの娯楽番組は一切中止。レンタルビデオ店の在庫は空っぽになった。

今は生活の中心がスマホに変わり、新聞もレンタルビデオもTVも存在自体が影を潜める。若者と年配者の嗜好、思考、指向がこれだけ乖離し二極化するとは思わなかった。

我が家は、化石?親父の影響で昭和文化には馴染んでいた。そのお陰か、先日娘に感謝された。と言うのも、就活での2次面接から昭和おじさんが面接官になるらしい。IT企業と違い、建設業界の上位職は年配が多いのだ。娘はあがらずに普段の会話ができたそうで、おじさんとの会話が少ない同級生は、緊張で受け答えが滞るようだ。

娘いわく、面接で食いつく箇所や突っ込みが、お父さんと同じだそうだ。私は面接官視点での予行練習が役に立ったとご満悦。ところが娘は、年配者に抵抗感がないのが理由のようで、アドバイスのお陰と信じる私は面白くない。

パンタロン キメ顔の母 セピア色


上記は「昭和川柳」優秀賞だが少し切ない。国内人口の65歳以上の構成比は27%で、17歳以下の12%を上回り、年配者の市場は拡大する。最近は、昭和のレトロ回帰が盛んで、懐メロ番組、昭和の街づくりや書籍など大人気だ。

先日、友人の定年祝いで、贔屓の浅草の虎姫一座「昭和歌謡・シャボン玉ホリデー」を楽しんだ。ザ・ピーナッツの名曲を口ずさみながら、好きだったスターを尋ねたら「酒井和歌子」と「天地真理」。おー俺も!と3人で大笑い。

やはり懐かしいのは昭和30年~50年代、少しの我慢と不便が当たり前で、高度成長を背景に求める物や憧れの対象が同じなので、市場の構造がシンプルで分かりやすいのだ。

あの頃は、親父も先生も怖かった。向こう三軒両隣、近所のおばさんは身内並みの事情通。病気のバナナが珍しく、外食なんぞ年一回、緊張の黒電話と手紙が告白の主流。巨大なアメ車と冷蔵庫の米国TVドラマの生活に憧れたものだ。

今の40歳代も20年後には平成を懐かしむ。やはり「今の若い者は」と愚痴る筈。いつの世も不変で大切なことは「人との付き合い」と「未来に期待が持てる」かどうかだ。

そして後悔とは、やったことの失敗より、やらなかったことへの失望である。令和には「やらなかった失望」を無くす!と皆でご「唱和」を。

嬉し懐かし昭和の写真!







2019年4月13日土曜日

64歳、健康寿命まで残り8年!

今月、64歳になった。会社員42年目、さすがに体力は低下したが、まだまだ人との繋がりも楽しいし、子どもの飼育もあるので、もう少し頑張ろうと思っている。私の拙い知見でも、若い世代の方々の役に立てれば本望である。

政府は年金崩壊回避の為、70歳までは現役で働こう提言に、まんまと乗っている。だが問題は平均寿命でなく「健康寿命」。2018年度の健康寿命は、男性72歳、女性74歳と延びている。しかし寿命でみると、何らかの要介護の期間が男性で9年弱、女性は12年強もあるので、この期間の短縮は我々にとって深刻な課題だ。

米国にキープヘルス思想という考え方がある。全ての活動は健康を維持する為にあるという発想。日本でも、身体的、精神的、社会的な健康を学習・実践するサイクル「健康生成論」に発展。健康は、社会的資源であり、組織的にも自分にも最高の財産である。

NNKネンネンコロリより、PPKピンピンコロリ


どんなに健康だろうが、我々は必ず死と向き合う。昔は「死生観」は他人事だったが、身近な人の死や年を重ねると考えるもの。自分が何処で、どんな状態で死を迎えるかの覚悟が大事。周囲に迷惑をかけぬよう無駄な延命行為は不要だ。しかし、その事態にボケ状態は最悪なので、これは家族と事前に共有すべき事だ。

将来、不治の病(癌など)になったら、治療の苦痛だけで治らなければ意味がない。日本は安楽死がご法度なので、尊厳死での持続的な鎮静、できれば在宅緩和ケアだが、周りの迷惑を考えるとネンネンコロリより、そうなる前のピンピンコロリで逝きたいものだ。


当たり前だが、我々は一度しか死ねない。出生時、自分は泣いて生まれ、周囲は喜びに笑った。死ぬ時、自分は穏やかに微笑み、周囲は悲しみに泣く。こうなるはずが、生きざま次第では「やっと逝ったか・」と周囲が笑い、自分は泣く場面の臨終だって在りえる。

そんな、寂しい末路だけは御免だ。ならば、平均の健康寿命までの8年の延長と寿命までの9年を縮めて、人様のために尽くす時間を精一杯増やそうと本気で思う。

「人様に感謝される人生と、なんとめでたいご臨終」はセットなんだ!と思い至った。

ピンピンコロリで頑張るぞ!

2019年3月31日日曜日

怒るより 溢れる笑顔が器量よし。

「溢れる笑顔」は人々を優しい気持ちにしてくれる。自己免疫のNK細胞が「笑い」で増大するのは実証済みだ。逆に「怒りの顔」は気持ちを動揺させNK細胞も減少する。未熟な私は、昔より表情にはでないが、怒ることは減少しない。

人への怒りとは、自分が大切にする事とは異なる言動を、相手がした時に起こる。自分への怒りは、自分が大切にする事を、自身が守れない時に起こる。自分の価値観からの「正解」が「大切にしている」こと。若い時は、正解を侵害されると、感情に任せ随分周りに迷惑をかけたものだ。

この怒りは、第二次感情であり「恐怖」「不安」「悲しみ」「落胆」「妬み」などの第一次感情と絡み膨大なエネルギーを持つ。これを客観的に理解し、怒りを重ねるうちに「正解」に柔軟に対応する事を学ぶ。こうした多様性の受け入れが、怒りの感情コントロールに繋がると思っている。

怒りをコントロールするには


米国大統領のアブラハム・リンカーンの「送らなかった手紙」は有名な話。彼は、怒り、失望、批判などを暴露した手紙を書いたが、それを決して送らなかった。机にしまい込み100年後に発見。手紙の効果・影響を天秤にかけた結果、書くだけで我慢したのだ。怒りを手紙に認めることが、感情コントロールに有効なのだ。私は昔「自分の中で怒りの感情がでてきたぞ、頭を冷やせ、3回深呼吸」と唱えていた。

ここで、自戒も込め感情コントロール「アンガーマネジメント」4つの方法を紹介する。

①怒りだしたら6秒間待つ。私は3回深呼吸だが、これは無駄な怒りを抑えられる。
②6秒間、もし○○だったらと考えてみる。意識をそらし立場の再考は相乗効果ありだ。
③「~すべき」の価値観は捨てる。自分の価値観を強要は無駄、捨てることだ。
④怒りを記録する。手紙と同様怒りを外に出し、何に怒ったかを確認する意味もある。

上記以外、有効的な秘策?を紹介したい。第一生命の「サラリーマン川柳」を眺め「みんな一緒だなぁ」と納得し笑い飛ばすのだ。怒りの解消に役立つこと必至。

「上司言う 俺は知らない聞いてない」「上司にも部下にも言えない ちがうだろ!」
「空気読め それより部下の気持ち読め」「早くやれ そういうことは 早く言え」
「制度より 働き方は風土から」ある、あると思わず苦笑、溢れる笑顔?である。

因みに「まだ寝てる 帰ってみれば もう寝てる」は尻に引かれた亭主の川柳だが、以前「ゴミの日に 出したいゴミはまだ寝てる」という傑作があった。セミナーで紹介し作者を問うと、女性は休日の亭主だ、男性はゴミ捨て強要する妻だ、と真っ二つ。

立場違えば「正解」は、左様に真逆となる。くれぐれも、互いを侵害する事なかれだ!
気遣いを忘れると「退職金 もらった瞬間 妻ドローン」。笑えないのでご注意を。

https://event.dai-ichi-life.co.jp/company/senryu/

笑顔こそ「元気の源泉」




2019年3月11日月曜日

春、新たな生活。

この4月が新年度のところは多い。企業の決算年度だけでなく、卒業・入学・就職など新生活のシーズン真っ盛り。花王時代に掃除用品の売り上げが、師走の大掃除から3,4月の新生活時期へとシフトし始めたことを思い出す。

環境変化を乗り切るコツは、少しの覚悟と慣れしかない。私はカネボウ時代に14回転居したが、観光と郷土料理を楽しむぐらいが丁度よい。子どもの学校生活が絡むと家族は急激に馴染む。可哀想な思いもさせたが、その分視野は広がり、逞しくなったと信じている。

感謝と決意の三送会


先日「安田学園柔道部の三送会」があった。在校生、先生、保護者が柔道部の卒業生を送り出す恒例行事である。厳しい練習の日々、大会での激闘、遠征合宿など苦楽を共にした先輩との別れは、感慨深い日となった。

終盤の、保護者への感謝の言葉と花束贈呈は、涙・涙の場面であった。図体のでかい猛者が、母親の前で感涙に咽び、言葉が出ない真っ直ぐな18歳に、司会進行の私も涙腺崩壊。

彼らは大学でも柔道に励む者と離れてしまう者、浪人する者など様々。今は理想の花が咲かずとも、花は一瞬に咲くのでない「花は一筋に咲く」ものだ。一筋に咲かせる花の道程は、これからスタート。そして先生の言葉「柔道から離れても、自他共栄の柔道家精神は生涯背負うのだ。それを忘れるな」も胸に刻んで欲しい。

君たちの根っこに育った「先生・先輩を敬い、後輩を想う心」は、これからの人生の財産となるなぁと喜びつつ、来年卒業する息子への不安と期待を隠せない三送会でもあった。


この時期は、多くの出会いと別れの季節。これも、双方に存在感があればこそ「別れと出会い」を認識できる。相手を認めなければ記憶にも残らない。常に感性を磨き、謙虚を忘れず、成長を求める自分で在りたいものである。

一方「再会が叶わぬ別れ」ほど辛く悲しい事はない。8年前の東北震災の友人や、叱咤激励を頂戴した恩人・恩師も、残念ながら来世でしか会えない方がいる。今はただ、限りある時間を噛みしめて、現世での「一期一会一筋」のお付き合いを全うするしかないのだ。

花は一瞬でなく一筋に咲く
















2019年2月23日土曜日

ご縁が一番!

最近、26年ぶりにお会いした方に「何かのめぐり合わせ、ご縁ですね」と仰って頂いた。
瞬時によみがえる記憶と印象。容姿の変化はお互い様だが、物腰も眼光も変わらない安心感。「出会いは人生の宝」を実感した日である。

「ご縁」とは一体何だろう。人生は「命」という限られた時間を過ごすこと。この多くを、人様との出会いで費やす。生涯にしっかり出会える人は、約2000名程度と言われている。ならば、成長と感謝に包まれた出会いだけにしたいもの。私は、家内を筆頭に、多大な影響や成長させて頂いた出会いを「ご縁」と感じている。


私の人生最初の出会い・ご縁は両親だ。深い愛情と恵まれた環境に感謝しかない。振り返ると、友人、先生、上司など良きご縁ばかりだ。良い悪いは自分の価値観なので、嫌悪、恨み、妬みの出会いの方は「反面教師」として感謝に切り替える。

いやいや、そんなに簡単じゃない。「嫌な奴は嫌だし、苦労したよ」もよく分かる。
私はそんな時「人生は一度だけ、そう思ったほうが楽しい」と唱える。相手を変えるより、自分を変えるほうが、よっぽど簡単。世の中で変えられないのは「他人の心と自分の過去」、変えられるのは「己の心と自分の未来」と云うではないか。

固定観念・概念をぶち壊せ!


一般的に4歳までが生得的概念づくりといわれ「大きい・小さい・人・花・動物」などを認識、概念化する。人は優しい、動物が可愛い、花がきれいなどは、ここから始まる。そして、4歳過ぎに「自我」に目覚め、無数の概念の分別が本格的に始まる。

「真・美・善」と「偽・悪・醜」は成長過程での重要な分別。経験と脳の感覚機能の連合体で勝手な判断をするので、その環境次第で人それぞれ異なってくる。所詮、固定観念での「虚論」。善悪の概念は社会的秩序のために「法律」が生まれたが、これも国と歴史で変化するから、不変の概念の正解など存在しないのだ。

感性を磨き、本質を深く理解して、素直に観念と概念をリセットすると、もっと色々なことが見えてくる筈。そうなると素敵な「ご縁」も飛躍的に増える気がする。

歩道上の自転車を、突然なぎ倒す人をみたら「怖い人」と思ってしまうが、実は盲人用黄色ベルトを邪魔する自転車を排除して道案内したら「心優しい人」に変わってしまう。

小学生の理科テストの実話。固体の氷が解けたら「水になる」が正解だが、1人の子どもが「春になる」と応えた。これって、不正解?こんな素敵な感性には100点満点あげたい。

改めて、私の誕生日は祝って貰う日でなく、この世に生を授けてくれた最初のご縁「亡き母に感謝する日」にリセットしようと決意した。

楽しいご縁を





2019年2月2日土曜日

安田学園柔道部⑥武道館の壁

高校柔道「3大タイトル」とは、①全国高校選手権大会(春の武道館)②金鷲旗大会(夏の福岡)③全国総合体育大会(インハイ)である。高校柔道部が目指す憧れの大会である。

3月の武道館・全国選手権大会を賭け、4地区の選抜による東京都予選が開催。個人戦が60.66.73.81Kと90以上の無差別の各優勝者と、勝ち抜き団体上位3校が武道館に進む。

安田学園は、81K級で増地選手が見事優勝し東京代表となった。加えて秋の国体の階級別予選参加者5名(ベスト8)が選出された。しかし、最大のヤマ場は団体戦である。

実は、昨年の実績でシードされた団体組み合せ表をみて、安田が東京代表へのチャンスと色めき立った。周到な準備で望んだが、結果は力及ばず敗退。勝ちを目の前にしながらの惜敗である。悔しいの一言しかない。選手も応援者も、茫然自失。

勝敗を分けたのは「勝ちへの執念」の差なのか。力量以上に気持ちで負けたとしか思えない。心の糸が切れたか、その後の3位決定戦の不甲斐なさにも唖然。完全な気持ち負けである。どこかに油断や、諦めの弱い気持ち、自信喪失を感じたことが残念至極である。

息子には、最後の1秒まで攻め続けず、受けに回ったことを責めた。詰めでの迷いが勝敗の分かれ道だからだ。すると息子から「この負けを活かして、次回はガツガツいきます」との返事がきた。いやいや違う「しなかった」から「次はする」の回答は願望に過ぎない。

本気で変化を具体化しない奴は、掛け声だけ。
本気で学ぼうとしない奴は、教えてもムダ。
本気で意識した練習をしなければ、成果なし。

と、息子に返した。自分で何が足りず、どうするかを考えて行動するしかない。努力すれば報われるはドラマの世界。本気の努力で得るものは、後悔しない納得感だけだが、振り返って、悔しさや「たら・れば」が出るうちは納得の努力ではない。

かく言う私も「あの場面でこうしていれば」が渦巻くのも事実。未練一杯だ。
「後悔先に立たず」しか浮かばない凡人だから、坂村真民を読み返してみた。


「咲くも無心 散るも無心 花は嘆かず 今を生きる」


そうか・・無心で嘆かずか・・後悔と未練を乗り越えるのも本気の努力だな。

納得の努力まで



2019年1月18日金曜日

「伸びしろ」は魅力的。

3回生の娘の就活時期で、41年前の就職活動を思い出した。1978年は第2次オイルショック。企業は採用を控え、人気の会社はとんでもない競争倍率で、就職は困難を極めた。

当時一部上場の鐘紡の内定は嬉しかった。化粧品の内定者を横浜教育センターに集め、話題のCF視聴と豪華な会食に感激した。4月大阪の都島での荘厳な各事業合同入社式は、名門鐘紡を実感したが、繊維が本体も痛感した。

戦前、民間企業1位にもなった鐘紡は、戦後の財閥解体と基幹産業の変遷で、繊維・化粧品・薬品・食品・トイレタリー・住宅に分化するも幾多の迷走の末、崩壊・分離されカネボウ化粧品は花王に買収された。大企業病の驕りと縦割り組織が招いた結果である。

大会社は、人事部門が目的別・階層別教育を仕込み、評価、選抜から組織体制を目論むが、これは終身雇用と大量新卒、派閥等を前提とした形体。しかし大半の中小企業には無理な話。絶えず退職、採用、育成から知見を重ねながら仕組みを作るのだ。

生涯伴侶、滅私奉公の時代は終わった


手前味噌で恐縮だが、我が社には人柄も良く、自己啓発に取り組む社員が多い。重ねて、互いを尊重しあう社風なので、学び、教え合う場の開催・サポートの仕組み化が功奏し、人材教育が「人財共育」として機能している。

今や、終身雇用も、新卒者の培養も、学閥もなく、中途採用、まさに人物本位。安定より、働きがい・自由度などを重視する。結果、企業は生涯伴侶・滅私奉公・愛社精神から、ワークライフバランス・キャリアアップへと方向転換している。

就職も結婚も生涯「耐え忍ぶ美徳」は昔話。挑戦と出会いへのリセットは自然なこと。しかし過去から学習せねば同じことを繰り返す。己が一回り成長する事が絶対条件である。

自分が求める条件・処遇の基準は、受け入れ側も持っている。身の丈にあうかでなく、己に妥協せず、想定以上の身の丈に成長しようとする姿勢に、相手は魅力を感じるのだ。

私も採用する側になって、経歴や実績より、成長の予感でワクワクする人物を採用・登用してきた。それくらい「伸びしろ」は価値があり、その期待に投資をしたくなるもの。

入社後10年、当時の役員が「田辺の採用は、名前の志保が決め手だった。こころざしを保つに思わず期待した」の笑話。名前で伸びしろ連想かい!と憤慨したが、親には感謝だ。

未熟な娘。今は自分の「伸びしろ」を信じ、生涯成長しようとする姿勢を持ち続けろよ!

会社の魅力も「伸びしろ」か!






2019年1月5日土曜日

2019年も面白く!

2019年、明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願い申し上げます。

我が家の年末年始は、娘がバイトで息子は柔道なので普段と違うのは、年越しそば、お雑煮、家族で初詣ぐらいだ。今年は、菅原道真公を学業の祭神とする亀戸天神に出掛けた。合格祈願の参拝者なのか、熱気と長蛇の列に驚いた。

安田柔道部の年末は、遠征合宿から大晦日夕方まで校内練習。息子はそのまま須賀道場の越年稽古に参加。大晦日に門下生たちが集い、元旦明け方まで稽古をつけてくれる。除夜の鐘で正座・黙想・挨拶後そのまま乱取り稽古突入。名門須賀道場の正月は圧巻である。


2019年で大切なのは、諦めない心。執念ある者は「困難」からでなく「可能性」から発想すること。「出来ない、過去に例がない」は言語道断。どうしたら実現するか、成功するかの視点で考え抜くことで、必ず道は開ける。

今年はオリンピックに向け、スポーツは益々面白くなり市場活性で好景気になるだろう。まさに「明日に好奇心こそ楽しい人生」の当り年。

皆様にも、多くの出会いと、益々の好奇心と喜びの一年を、心より祈念申し上げます。

2019年出会いは人生の宝!