2019年7月1日月曜日

人生 選択の連続

入社の内定を頂戴した大学4年の娘。建築科の4回生だが熱心に勉強している。一般的に理系は専門知識と即戦力を求めるからか就職も有利である。

今、卒論で「アサリ」を研究している。東京湾で砂をあさってアサリの稚貝を顕微鏡で覗いている。貝殻模様や羽田沖はよく育つなどの話は面白いが、海洋設計とアサリの関係は未だ謎である。

建築会社が求める職種は、工事進行の現場監督「施工管理者」が多いが、娘は大手建設会社を断り中堅の建材メーカーを選択した。施工管理者の多忙より、休日固定のメーカーを優先した。今時の若者である。のんびり娘は、自分の向き不向きを考えマイペースで歩んでいるようだ。

吾唯足知「われただたるをしる」


人生選択の場面には、現実を直視しての折り合いをつける時がくる。息子にもその時が訪れた。中学で千葉県代表は昔話。努力だけでは強豪ひしめく高校の東京都では勝てない。「もっと努力すれば」は「言い訳」となり高校は終わってしまう。

勝負の世界では、最後一人の勝者と何十倍もの敗者が存在する。試合と人生の勝者は全く別物だが、どちらも当事者が自分で選択し掴むもの。柔道以外何も知らず、勉強も置き去りにした息子。この先の生き方は、私には教示できない。

親は子を見守り、受け入れるだけ。息子には一喜一憂の応援の日々という親孝行を貰った。あとは、彼の自立自走にバトンタッチと腹を決めた。

「人生は選択の連続である」とは、選択肢をどれだけ見つけ、価値観をどう見極めるかだと言うが、それが保証されないから悩むのが現実。


今までの選択肢で、後悔しない絶対条件は、一番は、その事が本当に好きかどうか。あとは人間関係の「4つの幸せ」を共有できる仲間がいるか。私はこれを価値観と置いていた。

「愛されたい・必要とされる・役に立つ・認められる」の4つの追及の先にある、相手にそう感じて頂く。こんな環境を築けそうかが、人生最良の選択ではないだろうか。
子どもたちの人生の選択は?