2021年6月19日土曜日

新ブランドの挑戦!

新規事業開発は、絶えず新たな販路や新事業を模索する。 この度、ご縁を頂戴して新しい化粧品ブランドを展開することになった。

会社としても大型ブランドは10年ぶり。私も現役最後のつもりで、このブランドが「新たな市場の創造」を成し得るか!本気の挑戦である。


「SINN PURETE」シンピュルテ。ジョンマスターオーガニック社のスキンケアブランドを取得したアナイス社が製造元でジモスが発売元になる。

アナイスとジモスとで、今までにないブランドコンセプトから商品設計を仕込んできた。このシンピュルテのテーマは「マインドフルネス」。

私たちは、自分の判断基準で物事を推し量る。過去に積み上げた概念が邪魔をしたり、その時々の気分次第でも判断が異なってしまう。

そんな先入観や雑念にとらわれず、その場・その時に気持ちを集中して現実を受け入れる手法が「マインドフルネス」である。

今騒がれているスマホ脳とマルチタスク脳。食事中にメール返信などの行動は、一見効率的だが、脳を疲れさせ心身へのダメージと加齢を早める。

重ねてコロナ禍の巣篭もり、リアルコミュニケーション不足、余暇でのストレス発散の場も限られ、常に先行きの不安がつきまとう。

こんな環境下に「瞑想」で心をリラックスさせ気持ちをスイッチしてから「今」と向き合うマインドフルネスは世界中でもブームになっている。

その背景の一つに、11年ぶりの自殺者の急増がある。うつ病で亡くなる方はコロナ死より多い。誰もが精神的に不安定になり「コロナうつ」とその予備軍は深刻な社会問題である。


化粧品の価値を変えたい。


「マインドフルネス」の概念を取り入れ「マインドフルビューティー」をコンセプトに設計した化粧品が「シンピュルテ」になる。

スキンケア前に、香りで気持ちを整える瞑想(メディテーション)、浄化(クレンジング)、巡る(ブースト)スキンケアメソッドを提案する。

義務化したスキンケアを「最高のマインドフルネス習慣」に変えて、疲れた心と脳を整え、厳選した配合成分をより効果的なものにして、芯から美しくなる事を想定している。

それには効果を立証しなければ発売する意味がない。そこで脳科学の第一人者である慶應義塾大学の満倉教授との共同研究で、香りと一連のスキンケアが脳に与える影響を測定した。

満倉教授の開発した世界初「感性アナライザー」は、リアルタイムでストレス、リラックス、好感などがグラフで変化表示される優れもの。

成分効果は立証済みだが、スキンケア時の脳波の測定は前例がない。まして測定が正確すぎて、箱から取り出す手間でもストレス度が上昇する。この正確無比な機器で一連のスキンケアに効果が得られなければ、販売の見直しを迫られる。

測定結果まではスタッフのストレスはマックス状態で、数週間後、満倉教授からの計測結果の報告会は、受験の合否を聞くような心境であった。

「香りもスキンケアも間違いなく脳波が良い状態に変化しています。被験者は確実にリラックスや好感度が得られ、特に香りは瞬時(0.2秒)で脳に好影響を与えています。この化粧品は想定通りで素晴らしいです」と言われたのだ。

予想以上のデータと満倉教授のお墨付きを頂戴し、スタッフが感激感涙した瞬間であった。

シンピュルテチームは、苦難を乗り越え上市までに至った。これは社内の各部署と商品製造のパートナー社との連携と、アナイス社のブランド世界観の制作がなければ為し得ない。


販路は、本業のECサイトと並行して、シンピュルテに賛同いただける百貨店、化粧品専門店、バラエティでの店頭展開を推進していく。肝はパートナー様との連携強化だ。

少数精鋭の弊社スタッフは、開発から運営まで一気に担い苦労かけたが、結果的に成長が著しく、最高に頼もしいチームに進化している。

彼らには「今が成長痛」と勝手な言い草を並べたが、本当は感謝のあまり言葉もない。

しかし、ブランドの育成はこれからがスタート。成長への道筋は立てたが、答えを出すのはお客様である。新たな挑戦に、高齢者などと言っていられないと、奮い立つ思いである。


■シンピュルテ公式サイト  

https://sinnpurete.com


■シンピュルテ・インスタ 

https://www.instagram.com/sinnpurete/?hl=ja










2021年6月4日金曜日

大学柔道物語③一部への道。

 多くの柔道大会が、無観客での開催を始めた。息子たちも、ようやく関東ジュニアと全日本学生柔道大会の地区予選が始まった。

関東ジュニア千葉県予選は、帝京平成大の各階級7名が上位を占めた。残念だが息子は敗退し周囲の期待に応えられなかった。これには彼も相当落ち込み、暫く音沙汰もなかった。

関東学生団体戦は2週間後。小野監督から激励と食事のフォローを頂き、息子からの「ありがたかった」の報告には感謝のあまりに言葉もない。

監督とコーチ・仲間のさりげない激励と激辛タンメンのお蔭で、単純な彼は元気になり、闘志漲る団体メンバーの一員として臨めたようだ。


大願成就を成し遂げろ!


「全日本学生柔道優勝大会」は7人制団体戦で、大学日本一を決する大会である。昨年は中止だが一昨年のTV中継「東海大vs筑波大」決勝は代表選となる手に汗握る好試合だった。

新設の帝京平成大は関東2部からスタート。今回の1部昇格条件は2部リーグで優勝するしかない。この1年間、待ち望んだ大会が遂に来た。

当日は無観客で、我々は関東学生サイトの速報を確認するしかない。それも1.2部.女子の試合終了時の更新なので、いつ流れるか分からない。

ふと気づくと「帝京平成大が2部決勝で7-0で勝利」の速報。圧倒的な勝利は本当か⁉…息子からの優勝写真で、ようやく実感。思わず万歳だ!

これで、関東学生1部昇格と同時に全日本出場が確定した。この1年間の猛練習の賜物だ。

小野監督曰く「強豪校はトップ選手が集まるが、二番手のウチは『決して諦めない心』を持つ集団にしていきたい。だから、今回の優勝は何より嬉しいんです」と報告頂いた。

確かに帝京平成大は新設で実績もない。強豪校が柔道のエリートならウチは不屈の雑草魂。勝手に自分の限界を決めてしまい、それ以上の努力を諦める選手がいてはならない。


諦めない奴に誰も勝てっこない。


諦めない心は最強だが覚悟がいる。「諦めない奴に誰も勝てっこない」と野球の神様ベーブ・ルースは言っているが、諦めるから負けるのだ。

自分には無理と思えば「諦めない心を持つ」ことを諦めることになる。それが嫌なら、自分の中に「諦めない心」を育てるしかない。

①成し遂げたい夢や目標を決める!…夢に日付をつけて目標。その手段を小目標にする。

②何でもよいから成功体験を得る!…小さなことでも成し遂げられることから始めよう。

③プラス思考への努力をする!…これは意識の習慣化。転んでのケガは「骨折しなくてラッキー」と、常に最悪の事態よりは幸運と思う回路を、クセになるまで叩き込むのだ。

と書いたものの、そういう私は諦めてばかりで情けない。好きな事なら乗り越えるのに、嫌なことは直ぐ諦めて続かないのが現実。

「好きこそ物の上手なれ」嫌な事を好きに変えて、成功を積み上げろと自分自身を戒める。


何より柔道が大好きな帝京平成柔道部。皆がこの先も「諦めない心」を貫くなら、人生の「技あり一本!」を手にするのは間違いない。