2018年11月24日土曜日

あいつは、気が利く。

学校でもビジネスでも、地頭が良く、高いスキルと知見をもつ優秀な方は数多くいる。しかし、優秀=活躍かとなると、必ずしもそうでない。実は、大活躍する方は人気もあり好かれるのだが、皆がいう共通点が「あの人は気が利く」だ。

「気が利く」とは、心配り・思いやり・配慮・気遣いなど。これは、好い奴・優しい・好感から信用、信頼へと波及しやすい。具体的な気が利く人の7つのポイントを挙げてみる。

まず①「挨拶と感謝」を大切にするので気持ちが良い。常に全体をみて②「場を読む」ので正確な状況判断ができ③「先読み」ができる。会話では④「相手を否定せず」⑤「聞き上手」なので人の気持ちや⑥「相手の気遣いに気づき」呼応した⑦「気配り」ができる。しかも、さりげないので、計算やアピールに映らないのだ。

並べると「気が利く」は容易ではない。しかし「気が利かない人」から学ぶ事はできる。「我」や「自己主張」は大切だが、極端すぎると付き合いが継続しない。先様が人物より、提案の中身次第だけになるからだ。また社内の軋轢も生みやすい。仲間の声を反映しないと、周りを巻き込む一体運営が成就できない。

前行程は神様、後行程はお客様


松下幸之助は「前工程は神様、後行程はお客様」と言う。部品などを供給する協力会社は神様の存在で、その後の行程を担う社内部署は、お客様のように接しろと言うことだ。

我が社も同様で、協力会社がなければ業務は滞るし、案件遂行の後行程、バックグランドの社内の企画・推進チームへの細心の気配りは、高質化と停滞解消への近道になる。

松下幸之助は、後ろの行程をお客様とするポイントを3つ上げている。
①お客様を意識した後行程の依頼をする。
②後行程の「しやすさ」を考えると知恵を出す事に繋がる。
③後行程に「困っていること」を聞いてみる。ニーズはそこにある。

世間で活躍する方は、自分の主張以上に相手を見つめ、謙虚である。総じて誰もが受け入れたくなる魅力がある。つまり根っこに「気が利く」があることだ。

「能ある鷹は 爪がない」


切れ者を目指していた生意気な頃、ガツンと言われた上司の言葉が、今なら沁みる。
「剃刀のような切れ者は要らない。能ある鷹は爪を隠すだ。突き詰めると『爪がない』方がうまくいく。皆が自分より優秀なのだから、協力を頼むのさ」

「真の賢人は、あえて愚鈍を装う」組織内に承認欲求が渦巻く中で、自分を殺して相手を活かし育てる度量は、さすがである。因みに、この元上司には今でも頭が上がらない。

「能ある鷹は、爪がない」「吾、唯、足るを知る」こんな心境になりたいものである。

気が利く仲間に囲まれて

2018年11月10日土曜日

素敵な夫婦の決め手は

最近、休日に家内と過ごす時間が増えた。結婚当初は糸の切れた凧で、家の事は家内任せ。時間と気持ちに余裕ができ、子どもが小学生の頃は家族との時間が拡大。最近は子どもが留守で、結果的に家内と過ごす。そして次なるステージは夫婦2人での過ごし方だ。

子どもが自立したら、夫婦で円満に?余生を過ごすことになる。今から家内との接し方を改める必要がありそうだ。そのためにも、現在の課題と対策を考えた。

課題1.体力の格差:圧倒的に家内が健康で元気。亭主は体力向上が急務。
課題2.過ごし方の共有:夫婦での共同行事と自分の時間の充実の模索。
課題3.晩年夫婦のコミュニケーションを探る。

対策1.体力格差には、心身共に健康づくりを目指すしかない。
私の70歳時に家内はまだ50代半ば。家内は元気にテニスを楽しみ、私といえば投薬状態。これは、やばい。1日1,800Kcal厳守で5Kの減量と日々散歩30分を実行。そして頭の健康は認知症予防として、これ、それ、あれ、どれの「こそあど言葉」を禁止。「ほら、あれ、あれ!」のあれを、私が思い出すまで待っている。これは、結構辛い。

対策2.今後の過ごし方
今は、買い物や柔道応援など夫婦で違和感なく過ごしているが、問題はその先。気を付けたいのは自分が暇だからと言って家内を振り回さないことだな。ゴルフや野球観戦に勧誘したいが、無理させない。それより自分時間としての趣味、バンドなどの復活かな。

対策3.晩年夫婦のコミュニケーション強化
子ども話題から家内話題へと会話を切り替える。熟年離婚は、亭主の無関心さと身勝手な所業と認めたうえで、家内と我が家の課題と解決策を話し合う。仕事では当たり前でも家庭では難儀なタスク。まずは夫婦の会話を増やす以外なさそうだ。

「素敵な夫婦の決め手は『ありがとう』のたった一言」


書籍引用で恐縮だが「自分が正しい?相手が悪い?・・その考え方こそが、悪いのです。謝罪し合える、感謝し合える関係を作りなさい」とのこと。
随筆家で精神科医の、斉藤茂太先生の言葉は感慨深い。結論は「家内に花を!」である。

「他人に花をもたせよう 自分に香りがのこる」


家内に花を!