2020年4月9日木曜日

未知を乗り越えて!

弊社は、昨夏まさかの事態の対応に追われながら、激動の2019年度が無事終了。この4月から準備万端で新年度をスタート。ところが「まさかの坂」はまだ続く。そう、世間を騒がす、憎き新型コロナウイルスである。

今はこの難局を乗り切る時で、コロナ以外を語る余裕もない。我が社も矢継ぎ早に、社員の護持、在宅勤務の拡大、会議の中止・延期に追われる。

今後、働き方の円滑化と業績見通しが課題だが、友人がいる旅行業界のビジネス消滅より、恵まれている。多くが死活の事態だが、今は「生存」への解決を優先するしかない。

娘の会社は入社式は動画配信で、自宅に送られた会社PCでWEB研修を実施中だ。娘は未だ職場を知らずに勤務。私もWEB会議で思うのは、直接集まり対面で議論する深度には適わない。音声・表情など相手の微妙な変化が察知できない。

先行き不安を越えて、今後収束が訪れた時に得るものは何か。コミュニケーションの在り方、網の目の経済連鎖、デマの功罪など、あらゆる事実が貴重な知見となるに違いない。


一人のねがいを万人のねがいに




濃厚接触の排除は人々の喜怒哀楽の場も奪う。経済的損失以外に人の心が枯れていく。せめて、人と人の間「人間」としての思いやりと配慮を忘れず、電話やメールにもウエットな気持ちの一声プラスを意識するのは重要だ。

感染防止に完璧な正解などない。ある意味「ケセラセラ」と開き直ることも必要。勿論、非常事態は「真剣」に取り組むが、気持ちだけは「深刻」にならないことだ。


思えば、1964年の日本五輪は、日本の復興を世界に知らしめた象徴的行事であった。そして来年は、世界の国々が、新型コロナに打ち勝った証の「金メダル」を掲げての参加となる「歴史的祭典」になれば、震えるほど感動するに違いない。

一日も早い終息と、社会の正常化は万人の願い。それは一人一人の願いの集大成でしか成就しない。「一人のあゆみを、万人のあゆみに」(ねがい…坂村真民)の言葉通り、非常事態からの脱出は、おのれ自身の歩みにかかっている。

未知との遭遇…。