2024年4月19日金曜日

年寄り笑うな 行く道じゃ。

今月で69歳になった。古希(70)までの一年間を大切に過ごすつもりだ。先日は主治医に「のんびり、リラックスして」と言われてしまった。

せっかちでダラダラ嫌いの私には耳の痛い話だ。要は、頭でのイメージと身体のアンバランスが出始めた私へのアドバイスなのだ。

実は、急に立ち上がる時の軽い立ち眩みが、直近何度か「クラっと感がつよい」と相談したら、心電図をとると言われ測定。心拍変動数とかの結果『自律神経の老化』だと言われた。

我々の生命維持機能を調整する重要な自律神経だが、この自律神経の失調はやる気が失せたり鬱化を案ずるが、老化となると不眠、動悸、めまい、疲労などが増えるらしい。

つまり脳と身体のテンポが微妙にずれる状態で、動作より自律神経が遅れ、脳に血が通う前に立つと一時的な貧血で立ち眩みが起こる。先生曰く、立つ途中で「捕まり立ち」して一呼吸おけ。加えて足の屈伸で血流を促し、脳に血が通えばクラっと感は軽減するとのこと。

それ、まさに爺いの動きだが、最近は緩慢な動作だけでなく「キレる老人」問題もある。これは怒りを抑える副交感神経が衰えて、交感神経が直ぐに興奮状態になるからだ。ブレーキが遅れる暴走事故も、些細なことで腹が立つのも、自律神経の老化が関与しているのだ。💦


自律神経の老化対策


さぁここで注目は「急速に自律神経は老化」するという事実。副交感神経は10年毎に15%下降し、男性は20~30代、女性は30~40代で急降下するので、アスリートの引退も30代が多い。この減少幅は50代は20代の三分の一というから驚きである。誰もが他人事ではない話なのだ。

老化現象は色々あるが、生命機能のアクセルとブレーキを調整する自立神経は最重要。この特効薬はなく日頃の生活で改善努力するしかない。

ここで自律神経を整える「7つの対策」を紹介するので、皆さんにも励行をお勧めする。

1.起きたら日光を浴びる(日光でセロトニンが活性化され体内時計を調整)

2.適度な運動をする(疲労回復因子を活性) 3.湯船につかる(ぬるめのお湯)

4.質の良い睡眠をとる。(心身の疲れと細胞の修復。寝る前のスマホ厳禁)

5.しっかり栄養を取る(ビタミン、ミネラル摂取。セロトニンは貯蔵できない)

6.腸内環境を整える(腸は副交感に直結、起床時に水、ストレッチ)

7.首を温める(血流の要で疲労・コリ改善)

我々に必須の「7つの生活習慣」は忘れずに実行したい。今は人生100年と言うが、寝たきり生存では何の意味もない。家や車も大事に使っても30年でガタが来て、70年ではガタガタだ。人間も日頃のメンテナンスが大切なのだ。


因みに、赤ん坊はベビーコラーゲンが存在し、生命力に満ち溢れるが、人格が形成されるまでは、精神的に未熟なので大人の庇護下で育てられ、我儘な自己中心が許される。

そのうち「花」とか「犬」などの存在を理解し、綺麗や怖いなどの感情が生まれ、人格のベースが形成される。そこから成長が始まるから、最初の人格形成は大切なのだ。

肉体の成長は20代がピークだが、精神の成長は年輪と共に深みを増す。しかし最盛期は元気な社会生活中で、社会的孤立と高齢が進むと精神が退化し「老人の子ども返り」を引き起こす。

そう、いつの世も「子どもと年寄り」は別人格で扱うのだ。そして我々は自立神経の老化と共に、徐々に衰退していくのである。

『子ども叱るな  来た道じゃ、年寄り笑うな 行く道じゃ』忘れていけない言葉である。