2017年10月30日月曜日

面白い!安田学園柔道部

先日、東京都の高校学年別柔道大会が開催された。各学年の3人制の団体戦で、今後を占う大会だ。安田学園はベスト4に勝ち進み、準決勝1年は安田学園×日体荏原、修徳学園×国士舘、2年生は安田学園×修徳高校、国士舘×日体荏原となった。

安田学園は日体荏原、修徳に勝利し国士舘との「安田学園×国士舘」ダブルで決勝戦となった。結果1年生準優勝。2年生は見事優勝。まさに4強相手に快進撃である。

全国から逸材が揃う強豪高をやぶり、安田学園がなぜ好成績を修めたのか。

現在の2年生は一昨年全中優勝した最強メンバー。しかし高校柔道は、中学での実績が担保されない。努力しても結果が出ない。安田選手たちは他校との格差を認め、今までをリセットして「効果的な集中練習」を先生と計画をたて、ひたすら実行し始めた。

朝練はランニングと筋トレに特化、放課後は「技の研究」とその磨きに集中。定期的な講道館通いも大学生との乱取りが目的だ。自主性重視の練習と尊敬する先輩たちと楽しく厳しく鍛錬するうち、息子も体格と動きが徐々に変化してきた。

「文武両道」の部員は、常に参考書片手に1分たりとも無駄にしない。柔道の合間の過ごし方が、ゴロ寝している息子とは大違い。「先を見据えて今を生きる」のお手本である。

自発的な選択と集中が功奏してきて、部員の顔付までが変わってきたようである。

東京都学年別大会勝利に喜ぶ安田学園柔道部


ロシア・チュメニ国際大会に出発


学年別大会4日後、安田学園16才の選手5名が、遥かロシア・チュメニ国際柔道大会に出発した。川合先生の仕込みのお陰でロシア柔道連盟から招待されたのだ。

60K級、66K級、90K級2名、90超級の計5名がエントリー。世界15カ国の16才の500名が集結する以外概要が分からず一抹の不安と期待を胸に5日朝、先生と選手は成田を出発。モスクワでの乗り換えを経て、無事チュメニに到着したのは深夜の3時頃だった。

ロシアは広い。モスクワとチュメニで時差を2度戻し「ライン」も使えない。とにかく大会URLに自宅PCを繋ぐ。世界同時配信でオリンピックセンターでの民族舞踊や軍隊実技の開会式の規模と施設に驚き、なんか凄い大会だなとこちらが驚く。

異国での緊張の初戦、60Kの笛田選手の出番がきた。まずは初戦・2回戦と歓喜の勝利。続く3回戦では惜敗したがベスト16である。笛田選手の雄姿に、安田選手が奮い立つ。

大会2日目は、残る4選手の試合。会場別スケジュールを、帯同のご父兄と連絡を取りながら、自宅で試合場別の4画面にひたすら目を配る。第1会場では66K級の近藤選手が勝ち進むが、5戦目の準決勝で惜しくも惜敗。第3会場では90K級の息子と小林選手と90超級の奥谷選手が勝ち進む。しかし小林選手も準決勝惜敗。

残る田邊選手と奥谷選手の2階級が、決勝戦進出である。2時間の休憩後「3位決定戦と決勝戦」で、安田4名がメダルを掛けて戦う。見ている方も疲労困憊である。近藤・小林選手は「銅」を、そして田邊・奥谷は「金」を狙うしかない。

執念のメダル獲得


のちに息子から聞いたのだが、日本勢の活躍に観客の歓声と写真攻めが凄かったらしい。一番人気の近藤選手の3位決定戦は感動的だった。流血の頭に包帯を巻き、残り2秒でかけた渾身の大外刈りがビデオ判定で一本となり、歓喜の逆転勝利。勝った瞬間、彼が道着の裾で涙を拭う仕種に我々も涙した。

小林選手も勝利し2人の「銅メダル」が確定。息子の決勝戦の相手は、同階級を疑うような190cm近い巨体。長い手で背中から帯を掴み隅返しを喰らう。かわし切れず「技あり」。その後は果敢に攻めたが、うまく防戦されて時間切れ、惜しくも「銀メダル」となる。
残る奥谷選手は隙を逃さず見事一本!金メダルを獲得した。日本勢、凄いの一言。

こうして安田学園は金、銀、銅、銅の4つのメダルを獲得し「日本柔道ここにあり」をアピールできた。まずは一安心。そして彼らの大活躍に沸きに沸いた2日間であった。

大敵とみて恐れず 小敵とみて侮らず


子どもたちはロシア遠征で多くのことを学んだ。「柔道」が言葉や人種の壁を超え親しくなれること、外人選手の体幹やパワーを実感できたこと、ロシア女子が相当可愛いこと。何といっても「礼節と正々堂々の日本柔道」の誇りと自信を得た事が大きい。

ロシア柔道連盟からの来年の出場依頼をお受けした以上、来年は後輩たちのために、上級生になる選手たちは、今までの先生と先輩の教えと自らの経験を後輩に伝道するのだ。

勝負に「勝つ」ことは負けた相手を「最強のライバル」にも変える。勝者を徹底的に研究し、血眼で練習してくる筈だ。たまたま勝てた安田学園柔道部!慢心こそ敵である。

まさに「大敵とみて恐れず 小敵とみて侮らず」である。

https://youtu.be/e6dO-ggRzBo  チュメニ大会準決勝YouTube(後半)
https://youtu.be/6--bBxoQA-k  チュメニ大会3位決定戦・決勝戦(後半)


ロシアチュメニ大会の活躍





2017年10月5日木曜日

体重管理すら出来ない自分が情けない?

10年前、私は異常な血糖値上昇で病院送りになった。妙にだるくて調べたらHbA1c数値が11.6。あまりに高すぎて医者が仰天、即入院。結果、18キロ減量とインスリン療法が功を奏して、我が膵臓は完全復活をした。糖尿病は絶対治らないはウソである。

ところが81K級の息子が、90K・100Kへと階級を上げる為の本格的食いトレが始まった。
持参弁当は、2合半の2段弁当、おにぎり2個、スパゲティ1.5人前にゼリードリンク付き。「カバンに弁当入れたら教科書が入らないな」とぬかした息子には、思わず「阿呆か、教科書を入れるのが先だろ!」と怒鳴った。

かくして、我が家は「痩せる食事」から「太る食事」に方向転換。家内への異議申し立ては「あなたは我慢できる」と却下。夕食の前菜「野菜サラダ」に「鶏の唐揚げ」が加わり、高タンパク質を中心に全品ボリュームアップで組み立てるのだ。

一日に、米一升、肉1キロ、牛乳2Pのペースで消化。練習1回で3キロは落ちる体重を、また増やすを繰り返しながら、脂肪を筋肉に変えて重量級格闘家体系になっていく。
しかし問題発生。ついつい一緒につまみ食いする私と娘まで太り始めたのだ。そして、ついに、健康診断で血糖値が高めの指摘。「やばい、再発か、どうしよう?堪え性のない自分のせいだ」そこで一念発起。早速、課題と対策を打つ。

痩せるための食事療法と栄養学の復活


本来、私の1日の消費カロリーは平均1,800~2,000Kcalなので、一回食事の摂取量は上限600~650Kcalになる。単純にこれを越えると「冬眠」でもないのに脂肪として蓄積して太るのだ。運動で消費する手もあるが、心拍110で30分間自転車を漕いでも、消費熱量は僅か80kcal。食パン半枚にしかならないから結局食べない方が早い。

まず家内との協議で、息子だけプラスメニューでいくことにした。通常メニューにタンパク質(肉)を加える。大量にローストビーフなどを作り置きして、毎食プラス別皿で与える。これが3日で1キロずつ消えていく。まさに飼育。私と娘はひたすら我慢する。

食前の野菜の摂取は熱量吸収を抑える。あとは外食時のため炭水化物2、タンパク質1、脂質1のバランスを意識するカロリー計算のクセを復活する。これは自己制御効果がある。

私は「食品交換表」に基づく「80Kcal=1単位」で計算するので、一部をご披露する。
炭水化物の1単位は、ごはん茶碗小1杯、食パン半分、じゃが芋1個、ビール200ml。
タンパク質の1単位は、豆腐1/3、卵小1個、牛・豚肉約30g、赤魚1切れ、納豆1P。
脂質の1単位は、直物油、バター、マヨネーズ各10g、ベーコン、豚バラ各20g。

朝食なら、ごはん、味噌汁、納豆、卵など、約7単位の600Kcalほどは簡単。しかし問題は、昼、夜も同カロリーにすることだ。酒はプラスされるので辛い。まして飲み会シメのラーメンは、ダブル炭水化物で私には自殺行為である。

皆さんにもカロリー計算をお勧めする。食品の裏面表記のカロリーを眺めるだけで、恐ろしい食品を発見する。菓子パン1個で800Kcalとかカップ焼きそば大が1,100Kcalなど驚愕する。一般的に旨い物は値段もカロリーも高いので、粗食こそ健康の近道である。

米国で「肥満は出世しない」と言われて久しい。体重管理すら出来ない人に自己管理も部下の管理もできない!の発想だ。まずは体重管理を徹底して更に自己管理力を強化だ。

当時、医者に「自分に甘い食生活の結果、国の大切な医療費を使うのです」と、叱られた。更に追加で明言ひとつ。

「食事とは満腹感を得るのでなく、空腹感を癒す為だけですよ」う~ん納得?!。


「空腹感を癒やす」と「満腹感をえる」の違い