2019年8月19日月曜日

安田柔道部⑨それぞれの道

いよいよ安田柔道部3年の活動も終わりに近づく。鹿児島インターハイは、81K級の増地主将を全員で応援した。彼の強さは際立っていて順調に勝ち進む。ライブ放映もあるので、我々父兄も自宅PCで手に汗握る。

危なげなく準決勝に進出したが、奮闘虚しく決勝進出は果たせなかった。しかし全国3位の快挙は、安田学園の新たな1ページになったことは言うまでもない。

応援部隊は会場とホテルの往復で、鹿児島での思い出はない。しかし、安田学園柔道部主将の奮闘を共に喜ぶという素晴らしい思い出ができた。この後、全員が揃うのは、3月の柔道部三送会か。固い絆の3年生は、このインハイを機にそれぞれの道に向けて、受験勉強に励む者、トレーニングに励む者など、進路への個人戦に突入する。

練習は1日休むと、元に戻すのに3日掛ると言われる。練習不足での消費カロリー激少と、筋力低下や体重変化が悩ましい。息子はトレーニングも兼ねて、夏の練習が来年を決める下級生のために、部活に出て彼らの追い込みをするようである。

微笑ましいのは、3年の多くが坊主頭を卒業し、髪を伸ばし始めることだ。息子は小・中・高と坊主頭なので「一度、美容院に行ってみたいな」とほざいていたらしい。

確かに、野球部・柔道部は坊主が当然は、サッカーより部員数が増えない理由の一つかもしれない。まして大会前に「気合の5厘刈り」で臨むのも今どき流行らないか。皆が反発するかのように「坊主からの解放」を望むのも分かる気がする。


一番恐ろしいのは、自己との妥協だ。



今3年生に問いたいのは、実績より一心不乱の2年半だったと納得できるかだ。熱気で匂い立つこの夏も、深く心に刻めたなら大丈夫だ。長い人生、結果はこれからついてくる。

今までの試合で「敵を倒した者より、自分の欲を制した者」が真の勇者である事も忘れてはいけない。「自らに勝つ」ことが最も困難な勝利だからだ。(アリストテレス)

自らに勝つことは簡単ではない。勝敗の判定をするのは自分自身だからだ。くれぐれも「まぁいいか」と思ったら、敗者に変わると心得たいもの。

「一番恐ろしいのは 自己との妥協だ」と坂村真民も同様の言葉を残している。

最後の夏も熱かった!