2021年12月29日水曜日

感謝の心でしめくくり。2021年

 激動の2021年が終わる。改めて1年の棚卸しをすると、私は濃密で挑戦の1年であった。

憎きコロナは2年越しで就労と外出を奪い、先行き不安のコロナ鬱を拡大させ、自殺者はコロナでの死亡者を上回るという悲しい事態まで招いた。

こんな環境下で発売した「シンピュルテ」は「香りで心を切り替える」のスキンケアコンセプトが受け入れられ、お客様から好評を博している。

慶應大・満倉教授の脳波解析でマインドフルフレグランスがストレス軽減や集中力増幅が実証され、お客様の好反応に今までの苦労が報われる。

新ブランドの2年目は忙しくなるが、老体の私は最近、帰宅・風呂・メシ・即寝落ちが、週2もあるのは困ったもんだ。

一方、家内は益々元気で、娘は社会人、息子は大学でそれぞれ3年目突入。そりゃ皆色々あるが、健康であれば申し分なしだ。


来年は運気も味方に!


さて、感染激減の安堵も束の間、今はオミクロンに怯える。3回接種の前倒しと特効薬待ちの我々は、当面は臆病なままで過ごすしかなさそうだ。

ところで来年の干支は寅年。寅は「動く」の意味で新しい息吹き。特に来年は36年ぶりの「五黄の寅」に当たり、運気に満ちた年になりそうだ。

生活は自粛でも来年は「雲外蒼天」を信じ、新たな挑戦と飛躍の年にしたい。曇り空の困難を越えた先には、青空が広がっているのだ。


謹んで、本年のご厚情とブログのお付き合いに深く感謝致します。そして来年も倍旧のご指導ご鞭撻を、何卒宜しくお願い申し上げます。

皆様の穏やかな越年を心よりお祈りします。






2021年12月12日日曜日

学ぶのは自分だよ。

昔から 「学生の本文は勉強」と言われ、私も子どもによく言った。大概この勉強とは、受験生が一喜一憂するテストや偏差値の学力値を指す。

しかし本来「勉強」とは、努力して困難に立ち向かうという意味で「未来の自分」に身につけたい事を学びながら、果敢に成長する事である。

高校生ゲーマーがプログラマー目指し、自主的に学び始めたら「そんな事より受験勉強」と親が言う。専門校や工学部受験はプログラマーへの手段であるが、学びたい芽を摘まないようにしたい。


最も案ずるのは、安易に偏差値で選んだ学部で、単位以外の学びもせずに、将来像もフワッとしたまま就職。これは社会に出てから苦労する。

先ず、社会人の常識や人間関係を学ぶのは必須。そこからスキルや専門分野を習得する。入社2年目の娘も、幅広く学ぶのに苦労している。

途中で嫌になったら転職サイト。転職がキャリアアップに繋がるなら結構だが、嫌だから辞めようは、この先も進歩なき転職を繰り返すだけだ。


人生が夢を作るんじゃない。夢が人生を作るんだ。


さて我が息子。大学柔道で上達しているが、今の戦績ではトップレベルには遠く及ばない。関東でも上位に抜きん出る壁は厚いのが現実だ。

先日家内に「貴方が柔道に固執してる」と言われドキッとした。息子が選考会で負けたと聞くと、勝てた相手になぜ?と本人以上に悔しがる私がいる。「親がヤキモキしたら何か変わるの」とも問われ、己の心情を冷静に考えてみた。

私は大学時代、広告宣伝の世界を諦めメーカーを選んだ。心のどこかに夢を諦めた「悔恨」を息子の夢に重ね、初志貫徹を息子に託していた気がする。

息子の応援はいつしか「我が夢」になっていた。しかし、今の実力ではこの先柔道でメシが食えない事を、一番分かっているのは本人で、今後の夢を本気で模索し始めたようだ。

今こそ、私の身勝手さや息子への負荷を解き放ち「子離れ」する時である。そう、柔道にどう向き合うかは息子であり私ではないのだ。

大谷翔平も記した「人生が夢を作るのでなく、夢が人生を作る」は深い。夢で作れた人生だから、夢を修正した事を悔恨するより、その先の生き方に悔恨を残さない事が大切なのだ。

柔道の強い子弟関係、敗北を越えた経験、新設ゆえの道程もこの先必ず役に立つ。そんな彼が掴んだ夢の変化も「信じて見守ろう」と思うに至った。

偉そうに人に学べと言う前に「お前が学べ」は、私に向けた言葉であった。