2017年11月14日火曜日

愉快なケセラセラ生活。

共に仕事をした友人の後輩が定年を迎え、仲間たちと壮行会を開いた。おしゃれで陽気で純粋な愛されるキャラの方である。多くのファンに囲まれ、これからの人生もエンジョイしながら歩み始めるに違いない。

彼のような「天然の陽気」は貴重である。一般的に楽天家、社交的、ラテン系、ノー天気、無神経、前向きなど多くの表現があるが、現在の日本人でこのキャラを素でお持ちの方は、2割程度と言われている。しかし少ないから優れていると言うわけでない。

ただ、陽気な性格はマネジメントでは有利とも言われる。ほめる部下への喜び表現、労いの言葉、叱った後の自然に出る笑顔やフォローなどは魅力的。リーダーは陽気を装う努力をする。以前、尊敬する上司から「田辺は得だ。俺は努力して根明(ねあか)を装うのに、おまえはそのままだからな」と言われた。天然の私は少し複雑である。

部下を叱るには「その場で、その事だけを、短く」が鉄則である。遅刻した部下に理由を聞く前に、遅れた事実に対して、一喝。後でフォローすればよい。後腐れなく!が大事。
叱り方を一歩間違うと「違う場で、そのこと以外も、ダラダラと」になる。これは最悪。

悩み多き者よ


自分の心労防止のためには、ニワトリの「三歩、歩くと全て忘れる」がコツだ。過去の柵に縛られず、忘れて次に進みたい。失恋の痛手でも「恋を保存する」タイプと「恋を上書きする」タイプの違いのどちらかだ。因みに保存タイプは圧倒的に男性が多く、上書きタイプは女性が多いらしい。やはり女性はタフである。

「男よ、いつまでも引きずるな。女性はもう立ち直ってるぞ」

医学的に、悩んだときには甲状腺から男性ホルモンが分泌されることで、悩みを乗り切ろうとする。そのため別名「ケセラセラ・ホルモン」といわれる。

男性ホルモン「テストステロン」の前向き高揚効用は既にご存知だろうが反面、ケラチンという髪の生成成分の活動を阻害したり、皮脂腺が急に活発になるなどの副作用もある。一晩で白髪になるとか円形脱毛症などは顕著な例だ。冬場なのにお肌の油分が急増する女性を調べると、受験生を抱えた母親だったりするのも頷ける。

ストレス乗り越えのテストステロンが、イタズラするだけと思えば気も楽になる。まことしやかに「禿げに癌なし」とか「ギラギラは精力的」とかいわれる由縁でもある。

ストレスとは「こうなりたいのに、そうならない」状態。現実とのギャップは当然と受けとめ「男性ホルモン、出てこいや」だ。私、もはや禿げ止まり、肌の乾燥時期だから。

朝がこない夜はない。朝、目覚めたら「今日、生まれた」と思い、上書き人生のほうが愉快だ。どうせなら、ケセラセラ気分で「陽気を装い、楽しむぞ」ぐらいが丁度良い。

陽気を装う努力の姿?
















2017年10月30日月曜日

面白い!安田学園柔道部

先日、東京都の高校学年別柔道大会が開催された。各学年の3人制の団体戦で、今後を占う注目の大会だ。安田学園はベスト4に勝ち進み、準決勝1年は安田学園×日体荏原、修徳学園×国士舘、2年生は安田学園×修徳高校、国士舘×日体荏原となった。

安田学園は日体荏原、修徳に勝利し国士舘との「安田学園×国士舘」ダブル決勝戦となった。結果1年生準優勝。2年生は見事優勝。まさに4強相手に快進撃である。

全国から逸材が揃う強豪高をやぶり、安田学園がなぜ好成績を修めたのか。
現在の2年生は一昨年全中優勝したメンバーで力量は申し分ない。しかし高校柔道は精進次第で身体能力も技術力も最大化するので、中学での実績が担保されない。

努力しても結果が出ない。安田選手たちは他校選手の成長を認めた上で、今までをリセットする覚悟で「効果的な集中練習」を模索し先生と計画をたて、ひたすら実行し始めた。

朝練はランニングと筋トレに特化、放課後は「技の研究」とその磨きに集中。定期的な講道館通いも大学生との乱取りが目的だ。自主性重視の練習と尊敬するフレンドリーな先輩たちと楽しく厳しく鍛錬するうち、息子も体格と動きが徐々に変化してきた。

「文武両道」の部員は、常に参考書片手に1分たりとも無駄にしない。柔道の合間の過ごし方が、ゴロ寝している息子とは大違い。「先を見据えて今を生きる」のお手本である。

自発的な選択と集中が功奏してきて、部員の顔付までが変わってきたようである。

東京都学年別大会勝利に喜ぶ安田学園柔道部


ロシア・チュメニ国際大会に出発


興奮冷めやらぬ大会4日後、安田学園16才の選手5名が、遥かロシア・チュメニ国際柔道大会に出発した。川合先生の仕込みのお陰でロシア柔道連盟から招待されたのだ。

60K級、66K級、90K級2名、90超級の計5名がエントリー。世界15カ国から500名が集結する以外概要が分からず一抹の不安と期待を胸に5日朝、先生と選手は成田を出発しモスクワ経由での乗り換えを経て、無事チュメニに到着したのは深夜の3時頃だった。

ロシアは広い。モスクワとチュメニで時計を2度戻し、スマホのラインも使えず連絡を取る術もない。とにかく日本では7日の14時(現地10時)からPCで繋ぐ。オリンピックセンターでの民族舞踊や軍隊実技など開会式の規模に驚き、ロシア国際大会を実感する。

異国の選手のレベルも全く分からない中、60Kの笛田選手の出番がきた。まずは初戦、2回戦と歓喜の勝利。続く3回戦で惜しくも惜敗したがベスト16である。笛田選手の雄姿に「よくやった」と彼の奮闘を労うのみである。

大会2日目は、残る4選手の試合である。家内と手に汗握る観戦が始まる。各男女のスケジュールを帯同のご父兄の連絡を頼りに、4場面別の画面にひたすら目を配る。
第1会場では66K・近藤選手が勝ち進むが第5戦目の準決勝で惜しくも敗れる。第3会場では90K・息子と小林選手、90超・奥谷選手が勝ち進む。しかし小林選手は準決勝で惜敗。

残る田邊と奥谷は決勝戦に進出だ。見ている方が疲労困憊。ここで2時間の休憩後「3位決定戦と決勝戦」もはや近藤・小林選手は「銅」、田邊・奥谷は「金」を狙うしかない。

執念のメダル獲得


のちに息子から聞いたのだが、日本勢の活躍に観客からの歓声と写真攻めが凄かったらしい。一番人気の近藤選手の3位決定戦は感動的だった。流血の頭に包帯を巻き、残り2秒でかけた渾身の大外刈りがビデオ判定で一本となり、歓喜の逆転勝利となる。勝った瞬間、彼が道着の裾で涙を拭う仕種に我々も涙した。

小林選手も一本で勝利し2人の銅メダルが確定。あとは決勝戦である。息子の相手は190cm近い巨体。長い手で背中から帯を掴み隅返しを喰らう。かわし切れず「技あり」。その後は果敢に攻めるも、うまくかわされ時間切れ。惜しくも銀メダル。奥谷選手は隙を逃さず見事一本!金メダルを獲得した。凄いの一言。

こうして安田学園は金、銀、銅の4つのメダルを獲得し「日本柔道ここにあり」をアピールできた。親にすれば、まずは安心。そして彼らの大活躍に沸きに沸いた2日間であった。

大敵とみて恐れず 小敵とみて侮らず


子どもたちはロシア遠征で多くのことを学んだ。「柔道」が言葉や人種の壁を超え親しくなれること、外人選手の体幹やパワーを実感できたこと、ロシア女子が相当可愛いこと。何といっても「礼節と正々堂々の日本柔道」の誇りと自信を得た事が大きい。

ロシア柔道連盟からの来年の出場依頼をお受けした以上、来年は後輩たちのために、上級生になる選手たちは、今までの先生と先輩の教えと自らの経験を後輩に伝道するのだ。

勝負に「勝つ」ことは負けた相手を「最強のライバル」にも変える。勝者を徹底的に研究し、血眼で練習してくる筈だ。たまたま勝てた安田学園柔道部!慢心こそ敵である。

まさに「大敵とみて恐れず 小敵とみて侮らず」である。

https://youtu.be/e6dO-ggRzBo  チュメニ大会準決勝YouTube(後半)
https://youtu.be/6--bBxoQA-k  チュメニ大会3位決定戦・決勝戦(後半)


ロシアチュメニ大会の活躍





2017年10月5日木曜日

体重管理すら出来ない自分が情けない?

10年前、私は異常な血糖値上昇で病院送りになった。妙にだるくて調べたらHbA1c数値が11.6。あまりに高すぎて医者が仰天、即入院。結果、18キロ減量とインスリン療法が功を奏して、我が膵臓は完全復活をした。糖尿病は絶対治らないはウソである。

ところが81K級の息子が、90K・100Kへと階級を上げる為の本格的食いトレが始まった。
持参弁当は、2合半の2段弁当、おにぎり2個、スパゲティ1.5人前にゼリードリンク付き。「カバンに弁当入れたら教科書が入らないな」とぬかした息子には、思わず「阿呆か、教科書を入れるのが先だろ!」と怒鳴った。

かくして、我が家は「痩せる食事」から「太る食事」に方向転換。家内への異議申し立ては「あなたは我慢できる」と却下。夕食の前菜「野菜サラダ」に「鶏の唐揚げ」が加わり、高タンパク質を中心に全品ボリュームアップで組み立てるのだ。

一日に、米一升、肉1キロ、牛乳2Pのペースで消化。練習1回で3キロは落ちる体重を、また増やすを繰り返しながら、脂肪を筋肉に変えて重量級格闘家体系になっていく。
しかし問題発生。ついつい一緒につまみ食いする私と娘まで太り始めたのだ。そして、ついに、健康診断で血糖値が高めの指摘。「やばい、再発か、どうしよう?堪え性のない自分のせいだ」そこで一念発起。早速、課題と対策を打つ。

痩せるための食事療法と栄養学の復活


本来、私の1日の消費カロリーは平均1,800~2,000Kcalなので、一回食事の摂取量は上限600~650Kcalになる。単純にこれを越えると「冬眠」でもないのに脂肪として蓄積して太るのだ。運動で消費する手もあるが、心拍110で30分間自転車を漕いでも、消費熱量は僅か80kcal。食パン半枚にしかならないから結局食べない方が早い。

まず家内との協議で、息子だけプラスメニューでいくことにした。通常メニューにタンパク質(肉)を加える。大量にローストビーフなどを作り置きして、毎食プラス別皿で与える。これが3日で1キロずつ消えていく。まさに飼育。私と娘はひたすら我慢する。

食前の野菜の摂取は熱量吸収を抑える。あとは外食時のため炭水化物2、タンパク質1、脂質1のバランスを意識するカロリー計算のクセを復活する。これは自己制御効果がある。

私は「食品交換表」に基づく「80Kcal=1単位」で計算するので、一部をご披露する。
炭水化物の1単位は、ごはん茶碗小1杯、食パン半分、じゃが芋1個、ビール200ml。
タンパク質の1単位は、豆腐1/3、卵小1個、牛・豚肉約30g、赤魚1切れ、納豆1P。
脂質の1単位は、直物油、バター、マヨネーズ各10g、ベーコン、豚バラ各20g。

朝食なら、ごはん、味噌汁、納豆、卵など、約7単位の600Kcalほどは簡単。しかし問題は、昼、夜も同カロリーにすることだ。酒はプラスされるので辛い。まして飲み会シメのラーメンは、ダブル炭水化物で私には自殺行為である。

皆さんにもカロリー計算をお勧めする。食品の裏面表記のカロリーを眺めるだけで、恐ろしい食品を発見する。菓子パン1個で800Kcalとかカップ焼きそば大が1,100Kcalなど驚愕する。一般的に旨い物は値段もカロリーも高いので、粗食こそ健康の近道である。

米国で「肥満は出世しない」と言われて久しい。体重管理すら出来ない人に自己管理も部下の管理もできない!の発想だ。まずは体重管理を徹底して更に自己管理力を強化だ。

当時、医者に「自分に甘い食生活の結果、国の大切な医療費を使うのです」と、叱られた。更に追加で明言ひとつ。

「食事とは満腹感を得るのでなく、空腹感を癒す為だけですよ」う~ん納得?!。


「空腹感を癒やす」と「満腹感を越える」の違い









2017年9月5日火曜日

正しく行って何人も恐れず。

我が社でも「危機管理対応」と事前対策の「リスク管理」の取り組みに余念がない。
企業を取り巻く危機は自然災害だけでなく、不祥事発生の信用失墜、情報の漏洩や大規模システム障害、製品欠陥や偽装の賠償、労働環境、内部告発などキリがない。

フュージョンは情報漏洩防止に特に気を使う。危機管理体制とリスク管理上、機密データを扱うチームはガラス部屋で仕切り、社員でも簡単に入れない。ISMS受審もその一つだ。


危機は連鎖する



以前の会社の危機経験から「危機は連鎖する」を前提の管理体制の必要性を痛感した。「粉飾」「役員逮捕」「上場廃止」「分割統合」「買収」の連鎖は、想定をはるかに超えていた。マスコミの報道合戦の渦中は、幹部の捜査の対応、取引先様への説明責任、社員への伝達・応対法の検討など緊急会議の連続で、不眠不休でことに当たった。

経済面報道の段階は、当時の三角ビル本社への取材攻勢だったが、某TVの有名司会者の昼のワイドショーで「粉飾の悪しき会社」と紹介された翌日から事態は一変した。
化粧品のお客様たちが反応したのである。全国の販売会社や馴染みのお店や化粧品コーナーに、クレームや真偽を問いただしに来店されるのだ。現場は大混乱に陥る。

店頭の美容部員への「嘘つき会社の商品は買わない」の声に彼女たちは泣いた。本社は「陳謝の心で接客を!」と指示していたから余計に辛かったに違いない。正直、言いたいことは山ほどある。現場はひたすら愛用者拡大に邁進してきただけだ。しかしそれは「言い訳」反論と映ればパッシングになりかねない。「黙して語らず」の悲しい日々であった。

しかし、そのうち信頼関係の深いお客様やお取引様から、逆に励まされるようになってきた。「頑張ってね。経営の問題でしょ。応援するよ」これには、どれだけ勇気と元気を頂戴したかわからない。感謝の気持ちで何度頭を下げ、涙ぐんだことだろう。


売られる会社と買う会社



明治の鐘紡紡績・武藤総裁の「正しく行って何人も恐れず」の教えは、鐘紡の「愛と正義の人道主義」の根本精神として引き継がれた。しかし110年の時を経て、各事業部の壁、上意下達の体質、繊維の業績悪化、売上至上主義などで「大切な精神」が忘れ去られた。

リスク管理徹底の前提は、全社員が「正しく行う」倫理観と、モノ言う勇気と、牽制し合う風土を醸成することが重要だ。奇しくも、この化粧品事業を買収した会社に「王道を歩む」という精神がある。同じ価値観だが、道を踏み外し迷走とモラル崩壊の末に「売られる」側と「買う」側の差になったのも事実である。

今は「王道を歩む」親会社との一体化で、残すべき伝統と精神を活かしながら、夢と正義感に溢れた若者たちで、見事に復活・成長していることは記しておきたい。

会社人として、忠誠心と当事者意識は肝要だ。しかし指示待ちだけの「社畜」はいけない。いいなり社員は「会社の常識は世間でも常識か?」の判断力と当事者意識が欠如する。

「可怪しい?」と感じたら「正しく行って何人も恐れず」を貫き通すだけである。


今は懐かしき思い出











2017年8月11日金曜日

せまい日本そんなに急いでどこへ行く。


先日の大阪出張で今更ながら思うことに、駅などのエスカレーターで立つ側と追い抜く側が、東京と大阪では左右逆になる。何故なのか、いつからか?気になる。

「左立ち右歩き」の関東のマナーは、右側追い抜き車線の「交通ルール」から発生したらしい。しかしグローバルスタンダードは、関西の「右立ち左歩き」の方だ。阪急電鉄が、右利きの方が手すりを持つ「右立ち」を呼びかけたのが始まりで、その3年後の1970年「大阪万博」で、外国人にも共通する「右立左歩」提唱で定着していったようだ。

合理的に考えると関西圏の方が正しいようだが、関東圏の交通ルールもよく分かる。さて、どちらが正しいのか。はたして東西統一できないものかと考えてしまう。

しかし、正解は「エスカレーターは歩かない」なのだ。傾斜30度の階段を機械化して動くのだから、本来危険なので「左右両立ち」なのだ。決して駆け上がるものではない。
それに故障の原因に片側だけの重量負担があると聞く。名古屋なども両側立ちに取り組んでいるが、まだまだ何かと忙しい庶民に浸透しないのが現状である。

エスカレーターの目的を正しく「混乱せず移動」とすれば両側立ちが自然な使い方。ところが、せっかち者が「素早く移動」に変えるとエスカレーターは駆け上がる手段になる。

何を進めるにも「目的」と「手段」の決めは重要である。目的が統一されなければ、手段は勝手に変化する。仕事でも「手段を成す」が目的化して、手段の課題と対策などと追いかけるうちに、目的が曖昧になり成果が得られず、のケースは多い。


通勤ラッシュのエスカレーター。歩く側にじっと立つご老人の後ろで、イラッとしている若い方。乗換の駅で一斉に電車から降りる場面で、私は降りないと抵抗する方、それをイラッとして押しながら降りる方、横柄に足を投げ出す座席の方、私も含め皆イラッとしてしまう。これ、健康によくない。

やはり朝からイラッとしないで、車や電車、バスに乗りたいものだ。目的は仕事、勉強、遊びの場所で活動すること。そこへの移動は手段である。通勤・通学の朝一番のしかめっ面は、目的の「その日の活動」の充実に大いなる支障をきたす。

そこで、1973年【昭和48年】交通安全標語募集で、総理大臣賞に輝いた話題の標語を紹介したい。大阪万博後、爆発的に急増した交通事故・死亡事故時代の背景に生まれた作品であるが今でも心に迫るものがある。


「せまい日本 そんなに急いでどこへ行く」


       

自戒を込めて呟いてみると、言い得て妙である。
しかめっ面を解凍し、ふと肩の荷を降ろし、たまには立ち止まる。
そう「急いては事を仕損じる」だ。


皆、渋面・疲れ気味?









2017年7月20日木曜日

壁を突き破れ!

息子は、高校柔道で新たな局面を迎えている。今まで反則の関節技や奥襟、両膝つきの背負いなどが解禁となり、高校からは一般的な国際柔道スタイルになる。

必然的に組手争い、防御、攻撃など俊敏性と技術とパワーの総力戦となる。中学でそこそでも通用しない。顧問の先生からは、体幹を鍛えろ!と厳命された。背負い投げや巴投げなど、先に、相手に組み手を取られると、かわしきれず投げられてしまうのだ。

息子の高校では、決められた練習時間外に自分の課題に応じ、何をどう鍛えるかを自分でメニューを考え、それを実行する部員が多い。勿論、やる、やらないも本人の自由である。「やらされる練習」でなく自発的に「やる練習」への大変換である。

かくして、このままでは校内選考試合で、階級別2名枠も団体戦の補欠にも入れない。まして、安田学園中等部が全中で日本一に輝いた先輩たちが、現在高2である。有難いことに優秀で後輩おもいの先輩なので、背中を見て、対策も一緒に考えながら練習している。


「井の中の蛙 大海を知らず」「されど 空の深さを知る」


千葉県中学代表として、応援されるが当たり前だった彼が、仲間たちを応援する側になる。スポーツの世界では、代表から外れた選手が経験する場面だが、悔しいはずだ。
「来年こそ勝負だ。頑張れ!」の叱咤激励など、私が口をはさむ話ではない。今の自分を受け止め、どうしていくのか?これは、息子自身が決めること。

先日、顧問の川合先生と立ち話をした際「彼は意地をみせましたよ」と。その一言だけだが、何となく息子は変わろうとしている姿を感じる言葉であった。

愚鈍で不器用な彼が、落ち込み、自分と向き合い、考え、学び、行き着く先に何があるかは分からないが、今まで以上の練習を決意したことは、間違いなさそうである。

「井の中の蛙大海を知らず」は「されど空の深さを(青さ)を知る」と続く。

大海も空も、まだまだ深く長い道。どこを、どう進もうが自由だが「後退の道」だけは、自分に許してしまっては絶対ダメだ。

先日、意地を見せて勝ち取った「金鷲旗大会2017」のメンバー補欠入り。
国内最大規模の高校柔道大会であり、実に443チームの抜き団体戦で日本一を競う4日間。
前進を目指す仲間と自分のために、福岡で声を枯らせて応援してこい!

金鷲旗大海2017
https://www.nishinippon.co.jp/nsp/judo/kinshu/

安田学園柔道部FB
https://www.facebook.com/yasudajudo/

インハイ予選と安田学園選手たち












2017年6月27日火曜日

不思議な街で思うこと


私の住む街には、ディスニーのシンデレラや不思議の国のアリスが住んでいる。アリスは小柄なので、すぐ分かる。アリスそのものだが、私服で自転車に乗っていると、かなり驚く。王子様もハッとするイケメンで、家内と娘はすぐ分かる。しかし「私は○○です」とは言わない。契約によって明かしてはいけないからだ。

近くに東京ディズニーランド(TDL)の外国人スタッフ用のマンションがあり、推測するだけだ。以前、子どもの同級生のお父さんが、小学校の文化祭で踊ってくれた。外国の方で、見事な踊りに拍手喝采。ある日、TDLのショーのメンバーに、そのお父さんを発見。あの時は驚いたが、お互いそれに触れないのも暗黙のルール。それなりに皆さん街に馴染んでいて、一応に地味で静かである。やはり夢の国の方々は、外界では目立ってはいけないのだ。多分マニュアルに記載されていると思う。

10年ほど前は、年間パスポートを持って行きまくったが、都度感動してしまうのがディズニーだ。再来店率が98%なのだから、殆どの方が、また来るのだ。
これは他に類を見ない。夢の国の世界観を守り、メンテナンスに投資を惜しまず、徹底した日本独自のマニュアルなど、やはり世界ディズニーの中でもTDLは突出している。

マニュアルと、その先にあるアートの世界


マニュアルは、どこの企業でも業務の平準化のために用意している。マニュアルが求める内容とレベルは業種や仕事内容で異なるのは当然である。
接客を例にとると、コンビニは、採用したてのアルバイトを想定した販売マニュアルだし、高級ブランド店は、お客様の名前や嗜好まで掴む「おもてなし接客」のマニュアルになる。比べれば、そのレベル差は著しいものになる。しかし、この差が、良い悪いという話でない。お客様が求めるレベルのマニュアル化だから、お客様が場所場所でお持ちの「満足の物差し」に合わせるのである。

お客様が、接客に納得すれば「当たり前」。ちょっと違うな、と感じればクレームに繋がる「不満足」。少し上のレベルを感じれば「満足」。しかし、ここで「えっ、ここまで」と嬉しくなる満足レベルを越えたとき、実はお客様は小さな「感動」を覚える。

この感動こそが、お客様の再来店と、友人や仲間を紹介する行動になる。お客様が「サポーター」に変わる瞬間である。これは、マニュアルを越えて自発的な行動を起こせる「人」のパワーが為せる技である。お客様に感動を与えた従業員は、それを重ねるうちに、お客様の感動を自分の喜びに変えて、マニュアルを飛び出すのだ。これがカリスマ従業員の誕生である。

TDLマニュアルを越えた従業員の話


ご夫婦らしき2人が園内のレストランにやってきた。やさしい笑顔の女性スタッフは、4人掛けの席に2人を誘導した。オーダーを取る。ご夫婦は2人分の料理と、お子様ランチを1つ注文した。女性スタッフは、お子さんは後から来るのかな?と思ったそうだ。

しかし、お子様が来る気配がない。気になった彼女は出来上がった料理を配膳する時に、思い切ってお客様に尋ねた。
「お子様はいつ来られますか。冷えてしまうと可哀想ですから」
すまなそうな顔をして、お母さんが口を開く。
「可怪しいと思われますよね。・・・実は息子は来ないんです。去年、事故で亡くなりました。悲しくて沈んでいましたが、彼の誕生日に大好きなディスニーに行く約束をしていたんです。だから、今日は親子3人で来たつもりで、お子様ランチを頼んだのです」

思いもよらぬお母さんの話。さっと彼女は動き出した。奥からお子様用のイスを持ってくると、お子様ランチが置かれた席のイスと置き変えながら、言葉をかけた。
「ようこそ3人でいらっしゃいました。ご家族で食事を楽しんで下さい」

夫婦の目から大つぶの涙が溢れる。
その後、この夫婦は毎年子どもの誕生日をTDLで過ごすようになった。
実は「来ない子どものために、お子様用のイスを置く」というマニュアルは存在しない。
彼女が自発的に、ご夫婦が喜んで頂けることを行動に移しただけである。
この出来事に感動したご夫婦が、感謝の手紙を送ったことでTDLが知るところとなる。

彼女はTDLから表彰された。これが重要である。よく「カリスマ」はアートの世界だという方がいる。ゴッホの絵はゴッホにしか描けず、優秀な弟子もゴッホにはなれない。
しかし、この発想では、企業として求める「カリスマ社員」誕生の継続は望めない。
TDLのように「感動体験」を評価軸に加え、認め、褒めるの仕組み化で、彼女のような従業員を一人でも多く輩出する風土、企業文化を作っていくのだ。

誰かが言った。「人生とは 感動の数である」。
感心、感激を超えて「感動する」を増やしたいものである。


懐かしい年パス時代と不思議な街・新浦安