娘の会社(建材メーカー)の開発部に、現役フルタイムの78歳の顧問がいる。後期高齢だが、娘曰く、私より元気で頭もキレッキレらしい。
資材設計のコツや難しい計算は、顧問に聞けば即答で部内は一様に尊敬の眼差しだ。娘から「顧問は凄い」とよく聞くので色々と尋ねてみた。
私より10歳年上だが、日頃の運動量と体型が全く違うらしい💦以下に列記してみる。
①最寄駅から会社まで片道25分歩く(娘はバス)②体型は中肉中背の筋肉質(昔から体重が一定で腹など出ていない)③若者との会話が好き(新しい情報に詳しい)④何より建築業界では著名人(現在の耐震天井の生みの親)
顧問の功績と知見なら生涯雇用は当然か。加えて経営陣にもストレートに意見するようで、又それが的を得てるらしい。上に物申すは私も得意だが、言葉の重さは足元にも及ばない。
誰もが求める「柔軟で積極果敢なデキる奴」
モノづくりには経験豊富な凄腕職人を求めるが、会社では経験でこなす人より、得た知見を環境変化に柔軟に対応できる人材が欲しい。これは現社員でも絶対に手放せない存在だ。
しかし、そんな「デキる奴」は自己成長を求め、条件次第で転職していく。今や帰属意識は会社にでなく「やりがいのある仕事」に紐つくのだ。
それを理解しない旧態依然の企業は、日本株式会社の如く年功序列や派閥がはびこる。そして「やりがいのある仕事」を創出する努力を怠る。
さて今回、顧問から学ぶべきは「健康管理」「知見伝承」と「自己啓発」の3つ。この実践は「デキる奴」へと繋がる対策でもある。
顧問は赤門の大学で建築を学び、企業では耐震のV字理論を確立し、実証データは会社が一般公開している。そもそも頭の構造と姿勢が違う。
しかし我々凡人の能力は高が知れている。だから持てる力を最大化する為、自己啓発を積むのだ。こうして積極果敢なデキる奴を増やすほど、会社の人材は「人財」として蓄積される。
最後に「ほんの少しの違い」を再紹介。デキる奴とは、言葉より行動で示し、話すより傾聴し、お金より成長を求め、未来を見て可能性を探り、他責より自責で捉える人のことだ。
少しの違いが、やがて大きな差になる事を、今一度噛みしめようと痛感した。顧問に感謝!
■(株)桐井製作所「耐震天井ストーリー」
https://www.kirii.co.jp/aseismic/story.html