2022年2月25日金曜日

娘が遅くなる理由。

前回の健診結果だが、腫瘍検査も異常なかった。ホッとして急に食が進む単純な私だが、課題は脂肪肝で減量を厳命された事。💦


実は娘の健診結果も良好だったが、娘のお疲れモードが気になる。連日帰宅が遅い理由を聞くと「仕事が終わらない」と一言。

そこで業務を詳しく尋ねてみた。娘は建築資材メーカーの開発部にいるが、化粧品の開発と勝手が違い、フローや時間の比較が出来ない。

娘の会社の資材が国立競技場に使われたと聞き、天井・床・壁の資材が主力商品と分かっていたが、オペレーションや市場の相関が分からない。

娘曰く、開発部は資材の開発の他に、カスタマイズした資材の製品化も並走する。体育館なら種目や観客数の用途に応じ、パーツと資材を組み合わせ提供する。つまり受注次第で忙しくなり、且つ失敗は許されず常に気が抜けないのだ。


巨大地震に備える努力!


娘の神戸出張の話も興味深かった。神戸にある地震実験所で大型地震を再現して、資材の影響を調査したという。同時に大手の電化製品や家具なども検査に参加していたようだ。

写真を見ると、巨大な地震発生装置に本物の建物と人形を配置したかなり大掛かりなもの。当日、NHKが取材していたほどだ。実験は人形や資材を替え、震度を強めながら調べるので時間もかかり、娘たちは夜遅い新幹線での帰宅になった。

この実験、かなりの費用だと思うが製品化には欠かせない重要な投資の筈。建築業界も凌ぎを削りながら日進月歩の世界だなと感嘆した。

娘に「入社2年での参加は凄いな」と言うと「新人は毎年行くよ」と返され、「ならば尚更、会社の開発部への期待と熱意を感じるよ」と戻すと、さすがに神妙に頷いていた。

建築業界は「人命を守る」使命を担う。同じ作業でも「目的と使命」を自分事として捉えれば、それは作業から仕事へと変わるもの。以前話した右から左へレンガを運ぶ作業と考える人と、皆が喜ぶ頑丈な橋を造ると考える人との違いだ。

娘には『今は成長痛!崇高な使命は手間暇が掛かるもの』と伝える一方、開発部の末席の娘から、建築業界の奮闘を垣間みれた事を、少し喜ぶオヤジであった。