2017年6月12日月曜日

夢をもて!そして諦めない。

アイデア出し手法の一つに「マンダラート・ワーク」がある。既にご存知の方も多いが、お取引様からのご依頼で研修させて頂くと、熱心に取り組まれ、結構好評である。

日本ハムの大谷翔平が、花巻東高校1年のときに作成したマンダラート表は、あまりに有名だ。彼は自分の夢をマンダラートで作成し、夢に日付を付けて目標に変えて、具体な行動におこし、見事目標を達成した。ただ頑張るのでなく、何の為に、どう頑張るかを明確にする事は、かなり重要である。

彼は、表の中央に「ドラフト1位指名、8球団」と明確な目標を置いた。その実現に向けて必要な対策、8項目を考える。そして、その8項目を更に落とし込み、手段化された8×8=64項目の行動を導き出すのだ。あとは、ひたすら対策を実践するのみである。押し付けの行動でなく、自ら導いた自主的行動に変えるのだ。

大谷翔平の凄いところは、「ドラフト1位指名、8球団」の為の8項目に「体づくり」「コントロール」「キレ」「変化球」「160キロスピード」の他に「人間性」「運」「メンタル」も掲げている点である。この「運」の対策をみると「あいさつ」「部屋そうじ」「ゴミ拾い」「審判さんへの態度」「道具を大切に使う」「プラス思考」「応援される人間になる」「本を読む」と並ぶ。大したものだ。高校1年の若者が、選手としての「スキル力」以外に「人間力」を掲げ、人として「魅力ある名選手」になろうと自覚している。

息子にも「人間力」が育てばと願うが、好印象、魅力づくりは計算してやるものではない。偽善は、見抜かれるだけだ。挨拶やマナーの大切さは、後になって知るものである。
礼節など面倒と思う「感情」を「習慣」に服従させるつもりで、身につけることだ。それがいつしか、周りの方々に、好印象や魅力として感じて頂けるかもしれない。

「夢」への本気度を倍増させるためにも「明日ある我が身を思い描いて、今日を生きる」を貫きたいものだ。それが魅力ある自分の一歩になる気がする。なぜなら、人様は、そんな人にこそ感動し、魅了されてしまうからだ。

今を生きるコトに追われ、明日の夢を忘れてしまうのはぜったい避けたいものだ。
夢を諦めることは悲しい。しかしもっと悲しいことは、明日の夢が持てないことである。
そして、一番悲しく、辛いことは、「夢を奪い、夢を奪われる」人である。