2026年9月29日火曜日

公取委ファイル。

今年、下請け法が改正され中小受託取引適正化法(取適法)が施行された。上下関係から対等を目指し下請けからの価格改定を一方的に据え置いたり、不当な要求がより厳格になる。

実は私がお手伝いする企業様も、原材料の高騰で再度の価格改定を取引先に交渉中だが、正直、大手取引先には少々気後れするのは事実だ。

中小企業の数は全企業の99.7%、人員比で70%を占めるが売上比が20%では、人手不足とコスト高が経営を直撃する。私もこの10年中小企業にいるから分かるが「取適法」は絶好の追い風なのだ。

加えて独禁法では「優越的地位の濫用」、取引上優位な事業者が取引先に対し通常な商習慣に照らし、不当な不利益を与える行為を禁止している。


公取委との事件簿。


実はカネボウ時代に公取委とは色々あった。その一連を見返すと化粧品の変遷でもあった。

①「優越的地位の濫用」
ある大手小売業の新規出店にメーカー営業に深夜に及ぶ陳列応援の要請で揉めた。→従来の慣例は覆り先方の優越的地位の濫用と判断された。深夜作業には事前の合意と対価を欠いてはいけないのだ。

②「公正取引法」
小売店の訴えで公取から美容部員制度の件で召喚。売上の格差派遣は公正取引法違反という。→美容部員は「美容指導」が目的で、売上でなく会員の接客数を基準に派遣する。故に売上が高くてもセルフ業態には派遣しないと説明。

~再販売制度の撤廃と安売り競争~
私が42歳まで、新聞、書籍、化粧品、CDは、常に品質向上させる制度品に選ばれ定価販売されてきた。1997年に化粧品の再販制度が撤廃、安売りが横行、弱小の小売店は淘汰され限定ブランドが誕生したが、同時に価格拘束の嫌疑も始まった。

③「ブランド価値と価格拘束」
私が所管の限定ブランドが数百億円規模になると、価格拘束を疑われた。全国各地で同価格の販売はおかしいという。→希望小売価格は参考程度で、売価は小売店の自由裁量、我々は一切関与していないと言うと、次にブランド導入条件を聞かれた。

→社内の流通別戦略上の売場・売り方は共有するが、導入条件の仔細は企業秘密と断る。限定ブランドは制度品撤廃後の我々と小売店の生命線だ。

我々は取引を結んだら「著しい信頼関係の失墜」でしか解約できない。つまり支払い不履行でもない限り解約できず、契約には慎重になるのだ。


いつの世もブランドの価値と価格問題は付き纏う。メーカー・小売り・お客様が納得すれば正解だし、不正解なら市場から退場するだけだ。

公正取引委員会は不当な利益や不利益を許さない。昔は公取委とバトルもしたが、今は弱者が損をしない公取委の健闘を心から祈っている。

「立場変われば人変わる」だが、ここは「成長の証」とお許し願いたい。💦

























2026年9月7日月曜日

恐怖の千葉豪雨。

今年の自然災害は異常だ。国内では熊本地震と冠水被害の方々が未だインフラも復旧せず一日も早く元の生活に戻ることを願うばかりである。

地球温暖化は深刻で、フランス熱波にネパール土石流と未曾有の悲劇が続く。国内は猛暑に線状降水帯と水不足が混在、もはや過去の知見は通用しない。

先日FBにも投稿したが、私自身が千葉豪雨を体験して線状降水帯の凄まじさを思い知った。


千葉豪雨の真っ只中。



8/13の休日、家族で木更津から帰り道18:00、蘇我で冠水し大渋滞で進まない。みるみる水位が上がり、まさに恐怖の線状降水帯の真っ只中だ。

途中ナビの渋滞回避ルートの案内に従い、横道に入ったのが間違い。そうナビは冠水まで察知しないのに、あの時はナビを信じ水を切って進入した。

すると突然、前の車がバックしてきた。驚いてこちらも後退、前方に目を凝らすと2台前の車が水没中。ヤバい、違う迂回路で水没を回避だ。

357号線までは水没を覚悟したが、何とか合流できた。ところが大渋滞ですぐに通行止め。隣のアリオ蘇我店の屋上駐車場へと次々に避難案内された。

開放したフードコートで一息つくが、いつまで待機するのか。一向に豪雨止まず徹夜を覚悟したが、夜1:00「X」に、ここから東京に帰還した投稿を発見。よし、意を決し2:00にアリオを出発した。

幸い雨は弱まりアリオ裏手から放置車両の合間を縫って朝4:00にようやく帰り着いた。

勝手な判断と慢心は命取り。


その後はニュースでもご存知と思うが、千葉豪雨の恐怖体験で気づいた事は多かった。

先ず、ナビは信用できない。最新ナビはハザードマップの危険区域は表示されるが、河川氾濫と想定外の雨量との排水能力は反映しきれていない。

次は3,100台の放置車両。私見だが放置車には2種類ある。一つは車高とマフラーが低いスポーツタイプと軽自動車。これはマフラーへの水の逆流が命取りだから納得だが、もう一つは、走りに自信のある大型高級車が水没したことが意外だった。

車高が高い大型車は過信するのか、水かさの多い側道を追い越して突っ走る。水位の低い中央線の渋滞が我慢出来ないのだろう。で水没。我々一般車両は怖くて側道は走れない。

増加する未知の危機に「勝手な判断と慢心」は禁物で、臆病ぐらいが丁度いいのだ。


人生は挑戦の連続だが、臆病の長所「慎重・気配り・謙虚」を受容する一方で、臆病の欠点「失敗が怖い・責任逃れ」を排除する。そして、あとは果敢に挑戦するのみである。

何れにせよ、何事も「無鉄砲は命取り」なのだ。