2023年4月5日水曜日

素顔を知らない友。

街では新入社員の姿をよく見かける。初々しいからすぐ分かる。今年は集合研修や懇親会もできそうでコロナ入社組に比べたら恵まれている。

今年の中学高校の卒業生は、丸々3年間コロナで部活や修学旅行の濃密な時間もなく、互いの素顔も知らずに卒業してしまう。卒業式も「今さら素顔を晒せない」と最後までマスクの人は今後、同窓生と会う時はどうするのだろう。

夢を抱いて上京した大学生も、キャンパスライフは消滅、友人もバイトも出来ずに下宿を引き払い中退した人もいると聞く。

人間関係を学ぶべき学生には残念だが、今後、彼らに及ぼす影響を心配する。コロナ調査では、黙食・在宅・ゲームと引き籠った結果、大半が「やる気が出ない」と回答。ゲーム依存と生活変調の睡眠障害も深刻で、無気力と将来の不安は著しい結果だ。

コロナ鬱の死亡者が、コロナ病死を上回る現実をみて大人達の先行き不安の蔓延が、子どもたちにも伝染するのは当たり前だ。


それぞれの三年間の意味。



私はマスク顔しか知らない人は「顔見知り」の仲間にならない。コロナが5類になり落ち着けば、早く顔見知りの関係を築こうと思う。

コロナ入社の娘は、同僚との付き合いや出張も研修も限定されてきた。息子も多くの大会が中止か無観客となり出場も応援する場も失った。

しかし幾ら嘆いても仕方ない。ならば、ここは前向きに今までの何倍も楽しむしかない。因みに今後やりたい調査では、1位「旅行」2位「外食と飲み会」3位「友人と会う」の結果。そう、何も特別な事でなく、当たり前の楽しみが一番大事なのだとつくづく思う。

さぁ、当たり前を当たり前にやれる日は近い。この有難味を噛み締めて次へ進むとしよう。


「侍日本」を見よ。我々は同じ釜の飯を食った仲間を友とし信頼し合あう事が得意なのだ。故にマスク不要の際は、先ず「素顔を知らない友」を無くす事から始めよう。ヌ~。