多くの柔道大会が、無観客での開催を始めた。息子たちも、ようやく関東ジュニアと全日本学生柔道大会の地区予選が始まった。
関東ジュニア千葉県予選は、帝京平成大の各階級7名が上位を占めた。残念だが息子は敗退し周囲の期待に応えられなかった。これには彼も相当落ち込み、暫く音沙汰もなかった。
関東学生団体戦は2週間後。小野監督から激励と食事のフォローを頂き、息子からの「ありがたかった」の報告には感謝のあまりに言葉もない。
監督とコーチ・仲間のさりげない激励と激辛タンメンのお蔭で、単純な彼は元気になり、闘志漲る団体メンバーの一員として臨めたようだ。
大願成就を成し遂げろ!
「全日本学生柔道優勝大会」は7人制団体戦で、大学日本一を決する大会である。昨年は中止だが一昨年のTV中継「東海大vs筑波大」決勝は代表選となる手に汗握る好試合だった。
新設の帝京平成大は関東2部からスタート。今回の1部昇格条件は2部リーグで優勝するしかない。この1年間、待ち望んだ大会が遂に来た。
当日は無観客で、我々は関東学生サイトの速報を確認するしかない。それも1.2部.女子の試合終了時の更新なので、いつ流れるか分からない。
ふと気づくと「帝京平成大が2部決勝で7-0で勝利」の速報。圧倒的な勝利は本当か⁉…息子からの優勝写真で、ようやく実感。思わず万歳だ!
これで、関東学生1部昇格と同時に全日本出場が確定した。この1年間の猛練習の賜物だ。
小野監督曰く「強豪校はトップ選手が集まるが、二番手のウチは『決して諦めない心』を持つ集団にしていきたい。だから、今回の優勝は何より嬉しいんです」と報告頂いた。
確かに帝京平成大は新設で実績もない。強豪校が柔道のエリートならウチは不屈の雑草魂。勝手に自分の限界を決めてしまい、それ以上の努力を諦める選手がいてはならない。
諦めない奴に誰も勝てっこない。
諦めない心は最強だが覚悟がいる。「諦めない奴に誰も勝てっこない」と野球の神様ベーブ・ルースは言っているが、諦めるから負けるのだ。
自分には無理と思えば「諦めない心を持つ」ことを諦めることになる。それが嫌なら、自分の中に「諦めない心」を育てるしかない。
①成し遂げたい夢や目標を決める!…夢に日付をつけて目標。その手段を小目標にする。
②何でもよいから成功体験を得る!…小さなことでも成し遂げられることから始めよう。
③プラス思考への努力をする!…これは意識の習慣化。転んでのケガは「骨折しなくてラッキー」と、常に最悪の事態よりは幸運と思う回路を、クセになるまで叩き込むのだ。
と書いたものの、そういう私は諦めてばかりで情けない。好きな事なら乗り越えるのに、嫌なことは直ぐ諦めて続かないのが現実。
「好きこそ物の上手なれ」嫌な事を好きに変えて、成功を積み上げろと自分自身を戒める。
何より柔道が大好きな帝京平成柔道部。皆がこの先も「諦めない心」を貫くなら、人生の「技あり一本!」を手にするのは間違いない。