2017年10月5日木曜日

体重管理すら出来ない自分が情けない?

10年前、私は異常な血糖値上昇で病院送りになった。妙にだるくて調べたらHbA1c数値が11.6。あまりに高すぎて医者が仰天、即入院。結果、18キロ減量とインスリン療法が功を奏して、我が膵臓は完全復活をした。糖尿病は絶対治らないはウソである。

ところが81K級の息子が、90K・100Kへと階級を上げる為の本格的食いトレが始まった。
持参弁当は、2合半の2段弁当、おにぎり2個、スパゲティ1.5人前にゼリードリンク付き。「カバンに弁当入れたら教科書が入らないな」とぬかした息子には、思わず「阿呆か、教科書を入れるのが先だろ!」と怒鳴った。

かくして、我が家は「痩せる食事」から「太る食事」に方向転換。家内への異議申し立ては「あなたは我慢できる」と却下。夕食の前菜「野菜サラダ」に「鶏の唐揚げ」が加わり、高タンパク質を中心に全品ボリュームアップで組み立てるのだ。

一日に、米一升、肉1キロ、牛乳2Pのペースで消化。練習1回で3キロは落ちる体重を、また増やすを繰り返しながら、脂肪を筋肉に変えて重量級格闘家体系になっていく。
しかし問題発生。ついつい一緒につまみ食いする私と娘まで太り始めたのだ。そして、ついに、健康診断で血糖値が高めの指摘。「やばい、再発か、どうしよう?堪え性のない自分のせいだ」そこで一念発起。早速、課題と対策を打つ。

痩せるための食事療法と栄養学の復活


本来、私の1日の消費カロリーは平均1,800~2,000Kcalなので、一回食事の摂取量は上限600~650Kcalになる。単純にこれを越えると「冬眠」でもないのに脂肪として蓄積して太るのだ。運動で消費する手もあるが、心拍110で30分間自転車を漕いでも、消費熱量は僅か80kcal。食パン半枚にしかならないから結局食べない方が早い。

まず家内との協議で、息子だけプラスメニューでいくことにした。通常メニューにタンパク質(肉)を加える。大量にローストビーフなどを作り置きして、毎食プラス別皿で与える。これが3日で1キロずつ消えていく。まさに飼育。私と娘はひたすら我慢する。

食前の野菜の摂取は熱量吸収を抑える。あとは外食時のため炭水化物2、タンパク質1、脂質1のバランスを意識するカロリー計算のクセを復活する。これは自己制御効果がある。

私は「食品交換表」に基づく「80Kcal=1単位」で計算するので、一部をご披露する。
炭水化物の1単位は、ごはん茶碗小1杯、食パン半分、じゃが芋1個、ビール200ml。
タンパク質の1単位は、豆腐1/3、卵小1個、牛・豚肉約30g、赤魚1切れ、納豆1P。
脂質の1単位は、直物油、バター、マヨネーズ各10g、ベーコン、豚バラ各20g。

朝食なら、ごはん、味噌汁、納豆、卵など、約7単位の600Kcalほどは簡単。しかし問題は、昼、夜も同カロリーにすることだ。酒はプラスされるので辛い。まして飲み会シメのラーメンは、ダブル炭水化物で私には自殺行為である。

皆さんにもカロリー計算をお勧めする。食品の裏面表記のカロリーを眺めるだけで、恐ろしい食品を発見する。菓子パン1個で800Kcalとかカップ焼きそば大が1,100Kcalなど驚愕する。一般的に旨い物は値段もカロリーも高いので、粗食こそ健康の近道である。

米国で「肥満は出世しない」と言われて久しい。体重管理すら出来ない人に自己管理も部下の管理もできない!の発想だ。まずは体重管理を徹底して更に自己管理力を強化だ。

当時、医者に「自分に甘い食生活の結果、国の大切な医療費を使うのです」と、叱られた。更に追加で明言ひとつ。

「食事とは満腹感を得るのでなく、空腹感を癒す為だけですよ」う~ん納得?!。


「空腹感を癒やす」と「満腹感をえる」の違い