2016年1月4日月曜日

2016年を迎えて

新たな年を迎えて、本格的に街も会社も通常モードに変わり、追われるように動き始めた。

本年も昨年以上に好奇心を持って全力で取り組んで参ります。昨年同様のご厚情を賜りますよう何卒宜しくお願い申し上げます。

2016年に起こる世間の変化を眺めると、我々の動きにも変化対応を求められそうである。
国内では「マイナンバー制度」が稼働を始める。政府も企業もこの対応に追われるが、抜け道ビジネスの出現や、そのシステム対策を講じたりと世間を賑わしそうだが、新たな事業も生まれそうだ。
何れにせよ、各人のセキュリティ意識はさらに敏感になる事は間違いない。

札幌に本社を置く当社に関係ありそうなのが、「北海道新幹線開通」だ。東京ー函館を4時間で結ぶので、町おこしは北陸の再来を予感させるので期待が持てそうだ。

経済界では電力小売りの全面自由化。価格・サービスともに既に100社以上が事業申請しており、ガスや水道などのセット売りなど競争激化が予想される。
政治では、参議院議員の任期満了に伴い通常選挙が行われる。この年から公職選挙法改正により18才以上が投票できる。若者は、政治に無関心などと言わず、将来の日本に関心を持ち、政治家の高齢社会充実の訴えから、若者社会への活性化にシフトする公約を見極める事が大切だ。

海外では、フィリピン大統領選挙、アメリカ大統領選挙がある。日本の国際的関係性にも影響はあるだろうし、リオのオリンピック、NYのF1開催など、テロ対策のせめぎ合いは激化する一方だ。

不易流行

大きな変化に「変わらなければいけない」ことがあるように「変えてはいけない」こともある。
温故知新も同様の意だが、過去を学びながら大胆に進む、の大切さは以前の会社や実生活でいやというほど学んできた。先人の思いの真理を探る事は重要である。

1887年創業の以前の会社は「正しく行って何人も恐れず」を基本に「愛と正義の人道主義」「社会国家への奉仕」「科学的合理主義」の根本精神を掲げてきたが、同じ創立118年目の「正道を歩む」を忘れず「絶えざる革新」を継続してきた会社に買収されるとは、あまりに皮肉な話である。
経営陣が、創業の精神を忘れた時に、何かの歯車が狂いだす。誰も止められない歯車はその規模が大きいほど修正や制御が効かない。苦しい時や新しいことを追求する時こそ、歴史、知恵、慣習を学び大切にしなければならないのだ。

我が社フュージョンは、昨年12月で25年目を迎えている。全社一丸となり、ひたむきに正道を歩み、根本精神を皆で胸に刻んでいる最中である。
入社時に頂いた「FUSION MISSION」小冊子の社員行動指針に、こう書かれている。

抜粋だが、
「知識や経験を惜しみなく伝える人」
「約束を守り最後までやりぬく人」
「相手を思いやり感謝を伝える人」
そして、1番目の指針が「心をこめて人の話を聞く人」である。

この会社がこの先100年経とうが、変えてはいけない行動指針である。

大河が大河であり続ける如く、どんなに会社が変化しようが、その源流には「人のあるべき姿」が流れていると、つくづく感じる。



鎌倉時代の三大随筆「方丈記」も、我々に大切なことを教えてくれるなあ。

知識融合化法認定法人フュージョン株式会社
 東京オフィス長 田辺志保