2019年12月27日金曜日

怒涛の2019年

今年は色々ありましたが、皆さんはどうですか。私はJIMOS入社から2か月目にサイバー攻撃、個人情報流出と、怒涛の未体験ゾーンに突入した。

不謹慎だがこの件で、通販化粧品と情報漏洩は急速に理解が深まった。これで殆どの危機事案を経験したが、実感するのは「お客様にご迷惑をお掛けする」と「本来の事業活動が滞る」の2点は共通する事態である。

嘆くより、先ず腹を括る。そして、皆と難局を乗り切る意識を合わせたら、お客様対応を最優先行動とする。悩んだらお客様視点に戻る。あとはお客様が応えを出すのだ。

明日への好奇心を忘れるな


事業活動平常化への道のりは、何といっても社員の一致団結の賜物。皆で事態収束を念じ、総力を結集した事には、感謝の言葉しか出てこない。

JIMOSは、試練を糧に来年の正念場を迎える。実は、この事態でも商品への信頼は揺るがず、お客様の解約は想定をはるかに下回った。変わらぬご愛顧には有難くて涙がでる。

一方、今までの販促策の完全ストップは、ご新規様との出会いを失った。来年は新たなお客様との出会いを、我々の最大使命としたい。


さて、我が家の来年は、娘が新社会人、息子は大学柔道、家内50歳、私65歳の新ステージ。東京五輪の応援や、子どもの環境変化で何が出てくるやら、と好奇心で一杯である。

仕事も学業も、明日への「不安」を「期待」に置き換え、自らで「ワクワク感」を育むことが、人生を楽しむコツである。

本年頂戴した皆様のご厚情に感謝すると共に、2020年に向け、倍旧のご指導、ご鞭撻を心よりお願い申し上げ、年末のご挨拶とさせて頂きます。

皆様、どうぞ穏やかな新年をお迎えください。

2019年お世話になりました!





2019年12月11日水曜日

ミス・アース・ファイナリストに感激!

以前は、ミス・ユニバースの講師をしていたがJIMOS入社を機に、世界4大ミスコンの一つ、ミス・アースの講師をさせて頂くことになった。

90か国以上が参加する本大会は「地球環境保護」をスローガンとした特徴的な大会で、今後企業が目指す「脱プラスティック」など弊社にも関係する。加えてJIMOSのモノづくりと理念の「one to only one」とも共感でき、ミス・アースの審査員にも参画した。

全国3,000名から選抜されたファイナリスト34名は優秀で、熱心に聴講いただき楽しい時間を共有できた。最終の研修は私から「美しさを築こう」と題し、無意識下の行動、内面を磨く、固定概念を捨てる、他人を認める器量などを話した。

固定概念は、環境、国や地域、時代でも千差万別。加えて相手を知らずの自己主張は、衝突するだけ。相手を自己開示させ理解を深め、まず相手に好感を持つことが必要だ。
(ザイアンスの法則:過去ブログにて紹介)
http://tanabeshiho.blogspot.com/2013/11/blog-post.html

翌日の選考会で日本代表となった伊徳有加さんをはじめ皆さんが、環境保護活動を継続し、周囲を照らす存在としての活躍を期待して止まない。

化粧は日本の文化である


講演後、マキアレイベル商品をお配りした。美容液ファンデーション部門トップの「薬用クリアエステヴェール」はご愛用の方も多く、大層喜んで頂けた。

皆さんの笑顔を見て、化粧品が女性にとって、喜び・癒し・励みとなる特別な存在と再認識した。スキンケアとは「自分への癒し」。風呂上がりの自分の時間に、くつろいでお手入れをすることは、自分へのご褒美と安らぎを与えてくれる。

外出前のメイクアップは「自分への励み」になる。さあ、これから頑張るぞ!の自信とパワーがみなぎる。メイクで戦闘モードに、スキンケアで重い装備を脱ぐ感じである。

高齢の女性のメイクは、社会生活を想起するのか「尿漏れ」が改善する。化粧が活き活きの一助と言われる所以。その点、男は寂しい。元会社員が社内用語を聞くとシャキッとするとか。私が「売上と利益」で背筋が伸びたら少し悲しい。

本当に「美しい人」


象形文字「美」という字は、神前に捧げる「羊」の肉と「大」の字の組合せ。これは最上の価値という意味で、容姿を指すわけでない。最上の価値とは、老若男女問わず「一途」で「謙虚」で「本気」である方が「美しい」と、私は思っている。

この3つの実践者こそ、能力、容姿、成果を超越して「人間としての魅力」を手に入れる。人は、その実践者に魅了され、存在だけで自分たちに勇気と元気を与えてくれる。

言い換えると、我を張らず無我の心で夢を追う「無我夢中」の姿に魅力を感じる。やはり、座右の銘は「無我夢中」だと、ファイナリストが教えてくれた。

*マキアレイベル

ミス・アースの方々と



















2019年11月16日土曜日

涙の訳をつかめ!

会社で若い人と会話をすると、皆さん大人で分別もあり感心する。働くママとは「子育て談義」に花が咲き我が家の体験談には興味津々のようだ。

「子」の漢字は、呆れたの「呆」の象形文字が「頭の大きい人」を指し、これが転化して「子」となった。大人でも「呆れた人」はいるが、子どもの幼少期は一般的に「自我」に目覚めて発育するので、自分中心に世界が回っている時期。

子どもの成長のターニングポイントは、自分のために流す涙から「人の痛みに流す涙」に転化できるかを私は見守ってきた。痛くて泣く、悲しくて泣く、他人の話で泣く。これは自分ごとに投影しての涙。残念だが一生この涙だけの大人もいる。人の痛みに流せる涙が、いつ来るか来ないかである。

上の娘が小5の夏。遠く離れた私の母を見舞い、痛みを見せまいとする母の「作り笑い」に、娘は病院帰り「おばあちゃん、辛いのに」と大泣きした。不謹慎だが娘の感応性に納得した。

息子が道場入門半年の小6で、いきなり千葉県3位となり本人も道場も大喜び。そんな最中、船橋主催の小さな大会で、釣り手を封じられて負けた。なんと初戦敗退した。本人も先生もショック。

会場の隅で悔し涙に暮れる息子。先生は息子に「いつまでも泣くな。明日から組み手の練習だ」。私も「顔を上げろ、これからだ」と言っても、息子は更に肩を震わせている。

めそめそするな、男だろ!と先生も私も思った。しかし、あまりの号泣に不自然さを感じ、涙の訳を尋ねた。「どうして、そんなに泣くのだ?」

「お父さん、自分の負けは仕方ないと思う。それより先生がこんなに親身に教えてくれるのに応えられない事がすまなくて…それでも僕に声をかける先生の気持ちを思うと涙が止まらないんだ」‥彼の涙の訳を知った。「人の痛み」に涙した場面だったのだ。私は先生に、息子の号泣の理由を説明した。

先生は「自分は、負けても自分の悔しさでしか泣いたことがないです。…あいつ、俺のことを思って泣いていたんですか」と先生から大粒の涙。「勇斗を本気で指導します」先生自身が、息子の痛みに流した涙だったと、後日語ってくれた。

友の悲しみに我は泣き、友の喜びに我は舞う


「友の悲しみに我は泣き、友の喜びに我は舞う」私の好きな言葉である。自分の喜び・悲しみから、人の喜び・悲しみに感応できる人が、本当の大人に変わっていけると思っている。

22年前の結婚式。禿デブ厄年42歳の私と、初婚で一人娘の彼女から披露宴の冒頭で新郎の挨拶を熱望された。セオリーにないので訳を聞くと「初対面の親類が料理を楽しめる為には、彼の挨拶があれば人となりを理解してくれる筈。皆が安心して食事がのどを通るから…」と。それを聞いた私のオヤジは「絶対、皆が納得できる挨拶をするのだ!」と一言。

家内の招待者に好印象を与える挨拶?悩み抜いたが、結局ありのままを話すしかない。

冒頭での挨拶を詫び、家内が料理に拘ったこと、ご親族が食事が喉を通らないかの不安、私の話で安心させたい彼女の思いをお伝えするうち、ご親族の目が穏やかになってきた。

そして最後に「友の悲しみに我は泣き、友の喜びに我は舞うを、本日より、康代の悲しみに我は泣き、康代の喜びに我は舞う、をお誓い申し上げます」と結んだ。汗。

幸い、皆様から笑顔と拍手と少しの涙。家内の思惑は奏功したようだ。ただ一人、酔っぱらった義父は「あいつの首を絞めて殺したい」と仲人に漏らしたそうな。笑えない話だが、今は孫の存在もあり、関係良好をお伝えしておく。

生涯に巡り合う人数は僅か。だったら、人の痛みや喜びに泣き笑う出会いの方が楽しい筈。今日もどんな出会いや再発見があるかとワクワク過ごせることに、感謝の日々である。

皆、よい大人になりたいね!









2019年11月1日金曜日

JUDOと柔道(番外編)

8月、日本での世界柔道選手権大会は興奮した。オリンピックの柔道も、聖地・日本武道館で開催されるので、日本選手の活躍が楽しみである。

ラグビーワールドカップは、日本のベスト8の快挙に、俄かファンの私も卒倒寸前。階級制限もなく、体格、パワーに勝る外国勢に、半端ない練習で培った鉄壁のチームワークと、最後まで全力で食らいつく気力と持久力は圧巻であった。

柔道とJUDOの違い



世界199か国が加盟する国際柔道連盟(IJF)の「JUDO」と日本の「柔道」は同じようで違う。私見も入るが、IJF(含オリンピック)の外国人選手は型にはまらず、力技、相手への指導誘い、組手封じ、相手からの返し技など長けている。

ポイントで勝つJUDOと、一本に拘る柔道とは価値観が異なる。柔道人口はブラジル200万人、フランス56万人、何と日本は16万人とシェアの違いもあり、JUDOが直ぐに変わらずとも「柔よく剛を制す」は不変と関係者は口を揃える。

爽快な1本勝ちだけでなく、勝って奢らず敗者を気遣う大野選手などに魅了される外国柔道家が増え、武道の魅力が万国共通になりつつある。その為にも、日本の柔道人口拡大とファンの獲得は必須。「俄か柔道ファン」大歓迎である。

今更だがルールを紹介すると、一本・技あり×2・指導×3で勝敗が決定。組まず、場外、掛け逃げ等、消極的姿勢に指導だが、実際はポイントで有利だと時間切れの優勢勝ちを狙い、不利な方は攻めるのみ。どちらも攻めてほしい場面だ。

ところが残り1分頃から、お互い攻めずに守るシーンが増えるのは事実。息子に聞くと、決して諦めたのでなく、体力の消耗で気持ちとは裏腹に体が動かなくなるらしい。つまり、正念場で技を仕掛ける「気力と体力」の残存量で決まるのだ。

オリンピックの柔道観戦に向け、組手争い・指導ポイント・残り1分の攻防戦を知っておくと面白さ倍増なので、長々と説明させて頂いた。


「執念ある者は可能性から発想し、執念なき者は困難から発想する」



息子たち高3生は、大学での柔道取り組み度が、進路や環境で分かれるのは仕方ない。今の彼らの形相は戦闘モードは影を潜め、穏やかな顔つきになっている。しかし、柔道家としての礼節と、最後まで食らいつく精神力と体力は、簡単には消えない筈だ。

息子は、尊敬する先生が就任する大学で、新設する男子柔道部の一期生の道を選んだ。先生とゼロから立ち上げで、伝統も先輩も踏襲もない分、成果も責任も真っ白な道である。


我が家の合言葉「執念は困難でなく可能性から発想する」を再度、息子は胸に刻め。そして、柔道部3年生は、これからの未来の夢に向け「明日に好奇心」の火をつけろ!

前途洋洋の君たちが、柔道家の魂を根っこに据えて、強く歩むことを願うばかりである。


いつまでも柔道家たれ!




2019年10月19日土曜日

後手の治療より先手の予防

2013年カネボウ白斑問題では、重すぎる縦割り組織と初動の甘さを指摘され「後手の治療より先手の予防」を痛感したが、世の中、防ぎきれない事故に直面することも多い。

実は弊社は、8月より本サイトを閉鎖している。お客様へのご迷惑とご不便は計り知れないが、不正アクセスのサイバー攻撃に会い、情報流出の懸念と被害拡大を回避し、販促活動も停止している。このような状況下、個人ブログは差し控え、今に至った。

会社としては関係機関への被害届け、お客様の対応と共に、専門機関と連携し調査を依頼。ようやく出た調査結果から、情報流出の経緯・規模・個人を特定させて、信販会社とのやり取りを経て、公表となった。大分お待たせし、お客様には多大なご不安とご迷惑をお掛けしてしまった。

我々はこの事実を重く受け止め、お客様に誠心誠意対応させて頂くことと、万全の仕組みと体制づくりに邁進する所存である。お客様には、心よりお詫び申し上げると共に、ご理解を頂戴するには、今後の活動で示すしかないと思っている。


人生、上り坂と下り坂と「まさかの坂」あり


今、オリンピックを控える日本は、世界からサイバー攻撃の標的になっている。個人情報や企業情報を狙って、連日アタックされていると聞く。最新のセキュリティー・システムも「鼬ごっこ」で破られてしまうというから驚く。企業は、あらゆる事前防止を高じるしかないが「まさかの坂」の危機はいつもどこかに潜んでいる。

柔道の危機管理でも、練習前後のストレッチはケガの防止。試合に替え道着持参は、破れ・血痕付着時、替えがないと失格。もう一つ「売られた喧嘩は買うな」も重要なリスク防止だ。暴力沙汰は、何より柔道部自体が存続できなくなる。

手を出せないことを承知の上で、耳の潰れた坊主に絡む連中がいる。サイバー攻撃と同じで脆弱性を突いてくる。理不尽でも耐えるのだ。とっさの足払いや締め技は過剰防衛で以ての外。ここは、ひたすら勘弁してくださいで乗り切るしかない。

振り向くな、振り向くな。うしろには夢がない



私が幾多の危機から学んだことは、リスク管理を徹底しても、事件・事故は起こるもの。問題は、その時と、これからをどうするかだ。真摯にお客様に寄り添そうことで、ご不満のユーザーが「サポーター」に変わり、逆に励まされ涙したこと、事態を乗り越えた社員が、一回り強くなることを体験した。まさに「成長痛」である。

しかし、痛みは今で、成長はあとから分かること。今は社員一丸でお客様対応に全力を尽くすのみ。我々の不安など、お客様へのご迷惑やご心配をお掛けしていることを思えば、何でもない。

注意すべきは「一難去ってまた一難」のまさかの連鎖。この打ち手は大丈夫だと慢心せずに再度、精査することだ。それと、上長は仲間の疲弊にも目を配ることが肝要だ。

この事態を乗り切り、いつか「まさかの坂」が、社員と弊社が更に大きくなる道のりだったと振り返られるように、今は精一杯動くしかない。

今は信用の回復に全力!














2019年9月24日火曜日

何もないことが幸せ。

最近、ブログが更新していないが、どうした?のご質問を頂戴している。「申し訳ありませんが、更新していません」が回答である。新会社で忙しいより、不本意だが今はブログを更新できない、が正直なところである。

以前のカネボウ時代にもブログ自粛の時期があった。2013年の美白事件の時。今は、社長ブログでなく、私個人の扱いで自由なのだが、不特定多数の方が閲覧自由なので、現在の(株)JIMOS取締役の立場として、ブログ自粛を判断した。


10月には、ある程度事情も説明できると思うので暫くお待ち願いたい。今は、言葉不足もご容赦頂くしかない。幸い、家族は元気で、娘は卒論とバイト、息子は進学の不安満載だが、元気度はご安心ください。本人は昨夜、最後の東京都学年別戦の帰りに、CoCo壱で1キロ盛りを食べてます。私は相変わらず、腹が減るより、腹が立つです。

我が家は、安泰だが。





2019年8月19日月曜日

安田柔道部⑨それぞれの道

いよいよ安田柔道部3年の活動も終わりに近づく。鹿児島インターハイは、81K級の増地主将を全員で応援した。彼の強さは際立っていて順調に勝ち進む。ライブ放映もあるので、我々父兄も自宅PCで手に汗握る。

危なげなく準決勝に進出したが、奮闘虚しく決勝進出は果たせなかった。しかし全国3位の快挙は、安田学園の新たな1ページになったことは言うまでもない。

応援部隊は会場とホテルの往復で、鹿児島での思い出はない。しかし、安田学園柔道部主将の奮闘を共に喜ぶという素晴らしい思い出ができた。この後、全員が揃うのは、3月の柔道部三送会か。固い絆の3年生は、このインハイを機にそれぞれの道に向けて、受験勉強に励む者、トレーニングに励む者など、進路への個人戦に突入する。

練習は1日休むと、元に戻すのに3日掛ると言われる。練習不足での消費カロリー激少と、筋力低下や体重変化が悩ましい。息子はトレーニングも兼ねて、夏の練習が来年を決める下級生のために、部活に出て彼らの追い込みをするようである。

微笑ましいのは、3年の多くが坊主頭を卒業し、髪を伸ばし始めることだ。息子は小・中・高と坊主頭なので「一度、美容院に行ってみたいな」とほざいていたらしい。

確かに、野球部・柔道部は坊主が当然は、サッカーより部員数が増えない理由の一つかもしれない。まして大会前に「気合の5厘刈り」で臨むのも今どき流行らないか。皆が反発するかのように「坊主からの解放」を望むのも分かる気がする。


一番恐ろしいのは、自己との妥協だ。



今3年生に問いたいのは、実績より一心不乱の2年半だったと納得できるかだ。熱気で匂い立つこの夏も、深く心に刻めたなら大丈夫だ。長い人生、結果はこれからついてくる。

今までの試合で「敵を倒した者より、自分の欲を制した者」が真の勇者である事も忘れてはいけない。「自らに勝つ」ことが最も困難な勝利だからだ。(アリストテレス)

自らに勝つことは簡単ではない。勝敗の判定をするのは自分自身だからだ。くれぐれも「まぁいいか」と思ったら、敗者に変わると心得たいもの。

「一番恐ろしいのは 自己との妥協だ」と坂村真民も同様の言葉を残している。

最後の夏も熱かった!



2019年7月17日水曜日

安田柔道部⑧ 最後の金鷲旗!

安田学園柔道部の3年生は、増地主将の鹿児島インハイと、日本最大の福岡「金鷲旗大会」団体戦で引退となる。つい先日、入学したと思っていたが早いものである。

金鷲旗とは全国から482校、男女約3,400名の選手が高校柔道日本一を目指し4日間を闘う。翌日からは高校剣道の「玉竜旗大会」も開催され、武道の國・九州である。博多の夏は、高校武道関係者と保護者の熱気で体感温度は急上昇するのだ。

この5人団体戦は勝ち抜きルールで、引き分けなければ、一人で何回戦も勝ち抜いていく豪快な大会。故にタフで強い重量級が揃う強豪校は有利。安田は軽量選手が多く、階級差がありすぎると厳しく、組み合わせとオーダーが重要にもなる。

初日はシードで試合がなく、二回戦は中堅3人までで勝利した。三回戦の相手は石川No.1の津幡高校。先鋒は引き分けたが、ウチの次鋒66Kに津幡は何と100K級。善戦したが、あまりの階級差に1敗を期す。中堅は引き分け、1敗のまま副将の息子は、津幡の中堅と対戦。組み手に苦しみながら大外刈りで一本。次の津幡の副将にも一本勝ちして2勝となる!

連続の2勝に、先生・選手・父兄は興奮度マックス。いよいよ津幡の大将登場。だが、石川のチャンピオンは強く、息子敗退。2勝同率で大将戦に突入。安田は時間いっぱいまで奮闘したが、指導2で惜敗となった。残念だが、精一杯頑張った彼らに万雷の拍手だ。因みに、決勝は「大牟田」対「国士館」で、国士館が優勝旗を手にした。

次は、鹿児島での主将の奮闘を、声を枯らせて応援するのだ。そして、3年は現役引退となる。高校柔道が終わってしまう寂しさは、本人より私のほうが強い。幸い、顧問先生のお陰で、息子はこの先も大好きな柔道を続けられそうである。

「今」大切なのは かつでもなく これからでもない  一呼吸 一呼吸の今である



最終日、川合先生は空港集合までを自由時間にしてくれた。子どもたちは、バスで海水浴場に行ったようだ。休日もなく、道着を着るのに日焼けは禁物の柔道部らしい選択である。息子は「皆、筋肉が多過ぎて浮かないんだ」と嬉しそうに話してくれた。今まで、練習に明け暮れてきただけに、さぞ楽しかったに違いない。

寝食を共にした彼らは、これから夫々の道に向けて、柔道でない個人戦を過ごすことになる。今この時を大切に、彼らの一途さが未来に繋がることを期待して止まない。
私の大好きな坂村真民の「今」を紹介したい。18歳の夏、一呼吸の今を忘れるな!

安田柔道部最後の団体戦!



















2019年7月1日月曜日

人生 選択の連続

入社の内定を頂戴した大学4年の娘。建築科の4回生だが熱心に勉強している。一般的に理系は専門知識と即戦力を求めるからか就職も有利である。

今、卒論で「アサリ」を研究している。東京湾で砂をあさってアサリの稚貝を顕微鏡で覗いている。貝殻模様や羽田沖はよく育つなどの話は面白いが、海洋設計とアサリの関係は未だ謎である。

建築会社が求める職種は、工事進行の現場監督「施工管理者」が多いが、娘は大手建設会社を断り中堅の建材メーカーを選択した。施工管理者の多忙より、休日固定のメーカーを優先した。今時の若者である。のんびり娘は、自分の向き不向きを考えマイペースで歩んでいるようだ。

吾唯足知「われただたるをしる」


人生選択の場面には、現実を直視しての折り合いをつける時がくる。息子にもその時が訪れた。中学で千葉県代表は昔話。努力だけでは強豪ひしめく高校の東京都では勝てない。「もっと努力すれば」は「言い訳」となり高校は終わってしまう。

勝負の世界では、最後一人の勝者と何十倍もの敗者が存在する。試合と人生の勝者は全く別物だが、どちらも当事者が自分で選択し掴むもの。柔道以外何も知らず、勉強も置き去りにした息子。この先の生き方は、私には教示できない。

親は子を見守り、受け入れるだけ。息子には一喜一憂の応援の日々という親孝行を貰った。あとは、彼の自立自走にバトンタッチと腹を決めた。

「人生は選択の連続である」とは、選択肢をどれだけ見つけ、価値観をどう見極めるかだと言うが、それが保証されないから悩むのが現実。


今までの選択肢で、後悔しない絶対条件は、一番は、その事が本当に好きかどうか。あとは人間関係の「4つの幸せ」を共有できる仲間がいるか。私はこれを価値観と置いていた。

「愛されたい・必要とされる・役に立つ・認められる」の4つの追及の先にある、相手にそう感じて頂く。こんな環境を築けそうかが、人生最良の選択ではないだろうか。
子どもたちの人生の選択は?














2019年6月7日金曜日

私、新入社員です!

64歳の新入社員は、平均37歳の会社では異質だ。ところが、周りの方々が優しくて、すんなり受け入れてくれそうと勝手に安心している。そんな有難い会社が、化粧品の通販大手の(株)JIMOS。事務所は新宿住友ビルと福岡の博多祇園にある。

通販は新人だが、私なりに業界で得た知見が役立つなら嬉しい限り。化粧品通販には好奇心でワクワクしている。まさに「出会いは人生の宝」。

既にJIMOSとは交流があり、肝の座った社長と社員の優秀さは承知だが、実際に入社間なしで感じる長所・短所を大切にしたい。慣れからの慢性化は、とかく感性が鈍化する。

一般的に、過去の反復は無難だが保守的になり、変革を躊躇して成長を阻む側面がある。「変化は摩擦を生むが、摩擦は進歩を生む」を教えてくれたカネボウとフュージョン仲間に感謝し、これからはジモスの仲間と楽しく歩んでいきたい。

実は入社早々、感銘したことがある。毎日の朝礼で当番制の3分間スピーチの後、全員で「JIMOSの理念」を唱和するのだ。新鮮であり、私には懐かしくて嬉しくなった。

そうか、わが社の変革とは、迷ったら理念に戻り、その実現への柔軟な発想と可能性の追及だな、と新人は肝に銘じた次第である。

https://www.jimos.co.jp/

明日への好奇心を燃やせ!





2019年5月29日水曜日

悔いなき夏!(安田柔道部⑦)

先週フュージョンを退社し、暫くインターバル。健保を一時的に国保に替えたり、荷物の整理、打合せなど次への準備の期間。のんびり出来ない性分なので丁度よい。

引退した先輩が「大切なのは今日行くところ(きょういく)と今日用事(きょうよう)があることだ」と言ったが、幸い我が家では、家内は飼育で忙殺、娘は卒論でアサリの研究、息子は最後の柔道大会目白押し。どれも目が離せない。

特に気になる息子の高校最後の夏。まずインターハイ予選で鹿児島インハイの東京代表が決定した。代表は各階級の優勝者一人だけだから大変である。東京は激戦だが、まだ関東、ジュニア選手権、国体、金鷲旗と続くので落胆などしていられない。

安田学園は81K級の増地選手が東京代表獲得。この快挙に我々も興奮した。他の階級も取りたかったが、重量級90K級と100K級の息子たちは、国士舘に阻まれた。負けは負け。如何なる言い訳も通用しない。ライバルの研究と練習を怠らず、最良のコンディションで臨む者が勝利する。寮生活で柔道中心の強豪校のそれには敵わなかった。

一筋縄では行かない匂い


体調管理は勝利に重要なファクター。練習以外、万全な予防とケガの克服など総合的過ごし方が問われる。息子は関東予選で鎖骨にヒビが入り、治療と酸素カプセル、練習不足でインハイ予選。しかしそんな選手はごまんといる。これも含めて勝負に負けたのだ

世界のトップアスリートは、才能や努力以上に自己管理力が半端ない。一握りの選手の背景には、その何十倍もの選手がケガや体調不良で諦めている。ところが、選ばれる者は栄光以上の何かを掴んでいることを発見する。

頑張った完全燃焼の先に、己の現実を知った上で選択肢を絞り込む勇気。その生き様を背負う者だけの匂いがある。仕事もスポーツもやり切った人から滲み出る本物のオーラがある。

「悔いのない生き様」は魅力的である。安田学園柔道部の今年の夏、息子は高校最後の夏、娘も大学生最後の夏、私は新会社で最初の夏、誰もが来年の夏は予測不能だが、やり抜く心構えは失いたくない。夫々の生き様は毎日更新のゲームオーバーのない世界である。

「明日を信じて今日を生きる」だ。皆さんにとっても最高の今日であること祈念する。

今年の夏は一度だけ!



2019年5月16日木曜日

忘れえぬ思い出

最近、会社を辞めるのに「退社代行業者」に頼む若者がいるらしい。進退を他人に頼むなと思うが、一方で会社側のマネジメント不備や言えない雰囲気かを疑うことも必要だ。

マネジメント力は簡単には身につかない。前提は人に関心があるかどうか。それが面倒な人は今の立場を離れるか、自己変革するしかない。マネジメント職は機能に過ぎず、偉いからと勘違いすると、人身掌握と配慮を欠いたハラスメントに繋がる。

そして次は組織人事。特に後任選びは人情や優秀性より、組織を纏める適正と周囲の信頼感が重要だ。目的は組織活性化なので、名選手が名監督、名コーチになれる訳でない。

「私が出来たから貴方もやれ」でなく「私は出来なかったが、貴方なら出来る」と、やる気を引き出さないと部下は育たない。「学び成長したい」と本人が望むようにすることだ。

最近、部下から「変化は摩擦を生じるが、摩擦は進歩を生む」と教えられた。今より良くしたいと信じたら、摩擦を恐れず物申すことだ。想いが伝われば絶対に遺恨は残らない。逆に「自分のための主張」は見抜かれ、軋轢を生む。

感謝の日々と新たな挑戦


ここで突然のご報告だが、フュージョン(株)を5月で卒業する。入社以来4年間、貢献できたとは言い難いが、業績向上と後任づくりを目指し、盤石な後任体制も整った。新営業幹部の自立と真価発揮は今と考え、任期途中だが退任を決意した。

会社には無理をいったが経営陣のご理解に深く感謝している。そして社員と取引先様にもお世話になった。4年間楽しく過ごせたのは、豊かな感性と卓越した能力の仲間のお陰だ。幹部にはきつい事も言ったが「より良く・より成長」と念じた由縁とご容赦願いたい。

思い起こすと、株式上場、組織営業の成功、まさかの事態、出会いと別れ、褒め合う仲間など思い出すと涙腺が緩むが、この思い出を糧に次への挑戦に繋げていきたい。

「求められるうちが花・怒られるうちが花」


人間関係での幸せは、愛される・役に立つ・必要とされる・認められるの4つだが、これが満たされると無上の喜びを感じる。逆に人は、嫌悪、罵倒、否定より「忘れられた人」が一番きつい。これは組織内で最悪の事態である。

「求められるうちが花・怒られるうちが花」互いが認め合い、大切に花を育てたいもの。一瞬でなく一筋に咲く花だから、周りの辛抱と期待が太陽と肥料になると心得たい。

今を悩む若者よ、土が合わない、困難かなの不安に負けたらだめだ。愚痴を提言に変え、「本気の人生」を目指すのが正道。人も組織も同じ悩みを抱えているのだ。そして、精一杯の本気のあとは「ケセラセラ」なる様になれ!だ。

フュージョン社員の本気に、私も本気で取り組ませて頂いた。今は感謝の言葉しかない。人に恵まれ、多くを学び、成長の4年間。本当に有難うございました。

そして、新たに歩むこの翁と、大好きなフュージョンに、皆さまの倍旧の御高配を賜りますよう心より祈念申し上げます。

思い出が多すぎて




















2019年4月26日金曜日

令和に思う「激動の昭和」

混乱なく平成から「令和」に変わる。今から30年前、昭和天皇の崩御は社会的影響が大きくて、あらゆる分野に支障が出た。自粛ムード一色で、会社の行事、TVの娯楽番組は一切中止。レンタルビデオ店の在庫は空っぽになった。

今は生活の中心がスマホに変わり、新聞もレンタルビデオもTVも存在自体が影を潜める。若者と年配者の嗜好、思考、指向がこれだけ乖離し二極化するとは思わなかった。

ウチの家族は、私の影響で昭和文化には馴染んでいた。そのお陰か、先日娘に感謝された。と言うのも、就活での2次面接から昭和おじさんが面接官になるらしい。IT企業と違い、建設業界の上位職は年配が多いのだ。娘は全くあがらず普段通りの会話ができたようだ。

おじさんとの会話が圧倒的に少ない同級生は、緊張で戸惑ったらしい。面接で食いつく箇所や突っ込みが父親と同じだそうだ。私との面接官視点での予行練習が役に立ったとご満悦。娘は、私のアドバイスより年配者に慣れているのが主要因とは、私は少し面白くない。

パンタロン キメ顔の母 セピア色


これは「昭和川柳」優秀賞だが少し切ない。国内の65歳以上の構成比は27%で、17歳以下の12%しかない。年配者の市場は年々大きくなり、昭和のレトロ回帰が盛んで、懐メロ番組、昭和の街づくりや書籍など大人気だ。

先日、友人の定年祝いで、贔屓の浅草の虎姫一座「昭和歌謡・シャボン玉ホリデー」を楽しんだ。ザ・ピーナッツの名曲を口ずさみながら、好きだったスターを尋ねたら「酒井和歌子」と「天地真理」。おー俺も!と3人で大笑い。

やはり懐かしいのは昭和30年~50年代、少しの我慢と不便が当たり前で、高度成長を背景に求める物や憧れの対象が同じなので、市場の構造がシンプルで分かりやすいのだ。

あの頃は、親父も先生も怖かった。向こう三軒両隣、近所のおばさんは身内並みの事情通。見舞いのバナナが珍しく、外食なんぞ年一回、緊張の黒電話と手紙が告白の主流。巨大なアメ車と冷蔵庫の米国TVドラマの生活に憧れたものだ。

今の40歳代も20年後には平成を懐かしむ。やはり「今の若い者は」と愚痴る筈。いつの世も不変で大切なことは「人との付き合い」と「未来に期待が持てる」かどうかだ。

そして後悔とは、やったことの失敗より、やらなかったことへの遺恨である。令和には「やらなかった失望」を無くす!と皆でご「唱和」を。

嬉し懐かし昭和の写真!







2019年4月13日土曜日

64歳、健康寿命まで残り8年!

今月、64歳になった。会社員42年目、さすがに体力は低下したが、まだまだ人との繋がりも楽しいし、子どもの飼育もあるので、もう少し頑張ろうと思っている。私の拙い知見でも、若い世代の方々の役に立てれば本望である。

政府は年金崩壊回避の為、70歳までは現役で働こう提言に、まんまと乗っている。だが問題は平均寿命でなく「健康寿命」。2018年度の健康寿命は、男性72歳、女性74歳と延びている。しかし「平均寿命」とは何らかの要介護期間なので、男性で9年、女性は12年もあるので、健康寿命を延ばして用会議期間を短縮は我々にとって深刻な課題だ。

米国にキープヘルス思想という考え方がある。全ての活動は健康を維持する為にあるという発想。日本でも、身体的、精神的、社会的な健康を学習・実践するサイクル「健康生成論」に発展。健康は、社会的資源であり、組織的にも自分にも最高の財産である。

NNKネンネンコロリより、PPKピンピンコロリ


どんなに健康だろうが、我々は必ず死と向き合う。昔は「死生観」は他人事だったが、身近な人の死や年を重ねると考えるもの。自分が何処で、どんな状態で死を迎えるかの覚悟が大事。周囲に迷惑をかけぬよう無駄な延命行為は不要だ。しかし、その事態にボケ状態は最悪なので、これは家族と事前に共有すべき事だ。

将来、不治の病(癌など)になったら、治療の苦痛だけで治らなければ意味がない。日本は安楽死がご法度なので、尊厳死での持続的な鎮静、できれば在宅緩和ケアだが、周りの迷惑を考えるとネンネンコロリより、そうなる前のピンピンコロリで逝きたいものだ。


当たり前だが、我々は一度しか死ねない。出生時、自分は泣いて生まれ、周囲は喜びに笑った。死ぬ時、自分は穏やかに微笑み、周囲は悲しみに泣く。こうなるはずが、生きざま次第では「やっと逝ったか・」と周囲が笑い、自分は泣く場面の臨終だって在りえる。

そんな、寂しい末路だけは御免だ。ならば、平均の健康寿命までの8年の延長と寿命までの9年を縮めて、人様のために尽くす時間を精一杯増やそうと本気で思う。

「人様に感謝される人生と、なんとめでたいご臨終」はセットなんだ!と思い至った。

ピンピンコロリで頑張るぞ!

2019年3月31日日曜日

怒るより 溢れる笑顔が器量よし。

「溢れる笑顔」は人々を優しい気持ちにしてくれる。自己免疫のNK細胞が「笑い」で増大するのは実証済みだ。逆に「怒りの顔」は気持ちを動揺させNK細胞も減少する。未熟な私は、昔より表情にはでないが、怒ることは減少しない。

怒りの感情は、自分の考えとは異なる言動を相手がした時に起こる。自分への怒りも、それを自身が異なる時に起こる。自分が決めた正解が「大切にしたい」こと。若い時は、正解を侵害されると、感情に任せ随分周りに迷惑をかけたものだ。

この怒りは、第二次感情であり「恐怖」「不安」「悲しみ」「落胆」「妬み」などの第一次感情と絡み膨大なエネルギーを持つ。これを客観的に理解し、怒りを重ねるうちに「正解」に柔軟に対応する事を学ぶ。こうした多様性の受け入れが、怒りの感情コントロールに繋がると思っている。

怒りをコントロールするには


米国大統領のアブラハム・リンカーンの「送らなかった手紙」は有名な話。彼は、怒り、失望、批判などを暴露した手紙を書いたが、それを決して送らなかった。机にしまい込み100年後に発見。手紙の効果・影響を天秤にかけた結果、書くだけで我慢したのだ。怒りを手紙に認めることが、感情コントロールに有効なのだ。私は昔「自分の中で怒りの感情がでてきたぞ、頭を冷やせ、3回深呼吸」と唱えていた。

ここで、自戒も込め感情コントロール「アンガーマネジメント」4つの方法を紹介する。

①怒りだしたら6秒間待つ。私は3回深呼吸だが、これで無駄な怒りを抑えられる。
②6秒間、もし○○だったらと考えてみる。意識をそらし立場の再考は相乗効果ありだ。
③「~すべき」の価値観は捨てる。自分の価値観の強要は無駄、捨てることだ。
④怒りを記録する。手紙と同様怒りを外に出し、何に怒ったかを確認する意味もある。

上記以外、有効的な秘策?を紹介したい。第一生命の「サラリーマン川柳」を眺め「みんな一緒だなぁ」と納得し笑い飛ばすのだ。怒りの解消に役立つこと必至。

「上司言う 俺は知らない聞いてない」「空気読め それより部下の気持ち読め」「早くやれ そういうことは 早く言え」ある、あると思わず苦笑、溢れる笑顔?である。

因みに「まだ寝てる 帰ってみれば もう寝てる」は尻に引かれた亭主の川柳だが、以前「ゴミの日に 出したいゴミはまだ寝てる」という傑作があった。セミナーで作者を問うと、女性は休日の亭主だ、男性は命令する妻だ、と真っ二つ。

立場違えば「正解」は、左様に真逆となる。くれぐれも、互いを侵害する事なかれだ!
気遣いを忘れると「退職金 もらった瞬間 妻ドローン」。笑えないのでご注意を。

https://event.dai-ichi-life.co.jp/company/senryu/

笑顔こそ「元気の源泉」




2019年3月11日月曜日

春、新たな生活。

この4月が新年度のところは多い。企業の決算年度だけでなく、卒業・入学・就職など新生活のシーズン真っ盛り。花王時代に掃除用品の売り上げが、師走の大掃除から3,4月の新生活時期へとシフトし始めたことを思い出す。

環境変化を乗り切るコツは、少しの覚悟と慣れしかない。私はカネボウ時代に14回転居したが、観光と郷土料理を楽しむぐらいが丁度よい。子どもの学校生活が絡むと家族は急激に馴染む。可哀想な思いもさせたが、その分視野は広がり、逞しくなったと信じている。

感謝と決意の三送会


先日「安田学園柔道部の三送会」があった。在校生、先生、保護者が柔道部の卒業生を送り出す恒例行事である。厳しい練習の日々、大会での激闘、遠征合宿など苦楽を共にした先輩との別れは、感慨深い日となった。

終盤の、保護者への感謝の言葉と花束贈呈は、涙・涙の場面であった。図体のでかい猛者が、母親の前で感涙に咽び、言葉が出ない真っ直ぐな18歳に、司会進行の私も涙腺崩壊。

彼らは大学でも柔道に励む者と離れてしまう者、浪人する者など様々。今は理想の花が咲かずとも、花は一瞬に咲くのでない「花は一筋に咲く」ものだ。一筋に咲かせる花の道程は、これからスタート。そして先生の言葉「柔道から離れても、自他共栄の柔道家精神は生涯背負うのだ。それを忘れるな」も胸に刻んで欲しい。

君たちの根っこに育った「先生・先輩を敬い、後輩を想う心」は、これからの人生の財産となるなぁと喜びつつ、来年卒業する息子への不安と期待を隠せない三送会でもあった。


この時期は、多くの出会いと別れの季節。これも、双方に存在感があればこそ「別れと出会い」を認識できる。相手を認めなければ記憶にも残らない。常に感性を磨き、謙虚を忘れず、成長を求める自分で在りたいものである。

一方「再会が叶わぬ別れ」ほど辛く悲しい事はない。8年前の東北震災の友人や、叱咤激励を頂戴した恩人・恩師も、残念ながら来世でしか会えない方がいる。今はただ、限りある時間を噛みしめて、現世での「一期一会一筋」のお付き合いを全うするしかないのだ。

花は一瞬でなく一筋に咲く
















2019年2月23日土曜日

ご縁が一番!

最近、26年ぶりにお会いした方に「何かのめぐり合わせ、ご縁ですね」と仰って頂いた。
瞬時によみがえる記憶と印象。容姿の変化はお互い様だが、物腰も眼光も変わらない安心感。「出会いは人生の宝」を実感した日である。

「ご縁」とは一体何だろう。人生は「命」という限られた時間を過ごすこと。この多くを、人様との出会いで費やす。生涯にしっかり出会える人は、約2000名程度と言われている。ならば、成長と感謝に包まれた出会いだけにしたいもの。私は、家内を筆頭に、多大な影響や成長させて頂いた出会いを「ご縁」と感じている。


私の人生最初の出会い(ご縁)は両親。深い愛情と恵まれた環境に感謝しかない。振り返ると、友人、先生、上司など良きご縁ばかりだ。良い悪いは自分の価値観なので、嫌悪、恨み、妬みの出会いの方は「反面教師」として感謝に切り替える。

いやいや、そんなに簡単じゃない。「嫌な奴は嫌だし、苦労したよ」もよく分かる。
私はそんな時「人生は一度だけ、そう思ったほうが楽しい」と唱える。相手を変えるより、自分を変えるほうが、よっぽど簡単。世の中で変えられないのは「他人の心と自分の過去」、変えられるのは「己の心と自分の未来」と云うではないか。

固定観念・概念をぶち壊せ!


一般的に4歳までが生得的概念づくりといわれ「大きい・小さい・人・花・動物」などを認識、概念化する。人は優しい、動物が可愛い、花がきれいなどは、ここから始まる。そして、4歳過ぎに「自我」に目覚め、無数の概念の分別が本格的に始まる。

「真・美・善」と「偽・悪・醜」は成長過程での重要な分別。経験と脳の感覚機能の連合体で勝手な判断をするので、その環境次第で人それぞれ異なってくる。所詮、固定観念での「虚論」。善悪の概念は社会的秩序のために「法律」が生まれたが、これも国と歴史で変化するから、不変の概念の正解など存在しないのだ。

感性を磨き、本質を深く理解して、素直に観念と概念をリセットすると、もっと色々なことが見えてくる筈。そうなると素敵な「ご縁」も飛躍的に増える気がする。

歩道上の自転車を、突然なぎ倒す人をみたら「怖い人」と思ってしまうが、実は盲人用黄色ベルトを邪魔する自転車を排除して道案内したら「心優しい人」に変わってしまう。

小学生の理科テストの実話。固体の氷が解けたら「水になる」が正解だが、1人の子どもが「春になる」と応えた。これって、不正解?こんな素敵な感性には100点満点あげたい。

改めて、私の誕生日は祝って貰う日でなく、この世に生を授けてくれた最初のご縁「亡き母に感謝する日」にリセットしようと決意した。

楽しいご縁を





2019年2月2日土曜日

安田学園柔道部⑥武道館の壁

高校柔道「3大タイトル」とは、①全国高校選手権大会(春の武道館)②金鷲旗大会(夏の福岡)③全国総合体育大会(インハイ)である。高校柔道部が目指す憧れの大会である。

3月の武道館・全国選手権大会を賭け、4地区の選抜による東京都予選が開催。個人戦が60.66.73.81Kと90以上の無差別の各優勝者と、勝ち抜き団体上位3校が武道館に進む。

安田学園は、81K級で増地選手が見事優勝し東京代表となった。加えて秋の国体の階級別予選参加者5名(ベスト8)が選出された。しかし、最大のヤマ場は団体戦である。

実は、昨年の実績でシードされた団体組み合せ表をみて、安田が東京代表へのチャンスと色めき立った。周到な準備で望んだが、結果は力及ばず敗退。勝ちを目の前にしながらの惜敗である。悔しいの一言しかない。選手も応援者も、茫然自失。

勝敗を分けたのは「勝ちへの執念」の差なのか。力量以上に気持ちで負けたとしか思えない。心の糸が切れたか、その後の3位決定戦の不甲斐なさにも唖然。完全な気持ち負けである。どこかに油断や、諦めの弱い気持ち、自信喪失を感じたことが残念至極である。

息子には、最後の1秒まで攻め続けず、受けに回ったことを責めた。詰めでの迷いが勝敗の分かれ道だからだ。すると息子から「この負けを活かして、次回はガツガツいきます」との返事がきた。いやいや違う「しなかった」から「次はする」の回答は願望に過ぎない。

本気で変化を具体化しない奴は、掛け声だけ。
本気で学ぼうとしない奴は、教えてもムダ。
本気で意識した練習をしなければ、成果なし。

と、息子に返した。自分で何が足りず、どうするかを考えて行動するしかない。努力すれば報われるはドラマの世界。本気の努力で得るものは、後悔しない納得感だけだが、振り返って、悔しさや「たら・れば」が出るうちは納得の努力ではない。

かく言う私も「あの場面でこうしていれば」が渦巻くのも事実。未練一杯だ。
「後悔先に立たず」しか浮かばない凡人だから、坂村真民を読み返してみた。


「咲くも無心 散るも無心 花は嘆かず 今を生きる」


そうか・・無心で嘆かずか・・後悔と未練を乗り越えるのも本気の努力だな。

納得の努力まで



2019年1月18日金曜日

「伸びしろ」は魅力的。

3回生の娘の就活時期で、41年前の就職活動を思い出した。1978年は第2次オイルショック。企業は採用を控え、人気の会社はとんでもない競争倍率で、就職は困難を極めた。

当時一部上場の鐘紡の内定は嬉しかった。化粧品の内定者を横浜教育センターに集め、話題のCF視聴と豪華な会食に感激した。4月大阪の都島での荘厳な各事業合同入社式は、名門鐘紡を実感したが、繊維が本体も痛感した。

戦前、民間企業1位にもなった鐘紡は、戦後の財閥解体と基幹産業の変遷で、繊維・化粧品・薬品・食品・トイレタリー・住宅に分化するも幾多の迷走の末、崩壊・分離されカネボウ化粧品は花王に買収された。大企業病の驕りと縦割り組織が招いた結果である。

大会社は、人事部門が目的別・階層別教育を仕込み、評価、選抜から組織体制を目論むが、これは終身雇用と大量新卒、派閥等を前提とした形体。しかし大半の中小企業には無理な話。絶えず退職、採用、育成から知見を重ねながら仕組みを作るのだ。

生涯伴侶、滅私奉公の時代は終わった


手前味噌で恐縮だが、我が社には人柄も良く、自己啓発に取り組む社員が多い。重ねて、互いを尊重しあう社風なので、学び、教え合う場の開催・サポートの仕組み化が功奏し、人材教育が「人財共育」として機能している。

今や、終身雇用も、新卒者の培養も、学閥もなく、中途採用、まさに人物本位。安定より、働きがい・自由度などを重視する。結果、企業は生涯伴侶・滅私奉公・愛社精神から、ワークライフバランス・キャリアアップへと方向転換している。

就職も結婚も生涯「耐え忍ぶ美徳」は昔話。挑戦と出会いへのリセットは自然なこと。しかし過去から学習せねば同じことを繰り返す。己が一回り成長する事が絶対条件である。

自分が求める条件・処遇の基準は、受け入れる側も持っている。身の丈にあうかでなく、己に妥協せず自己成長しようとする姿勢の方に、魅力を感じるのだ。

私も採用する側になって、経歴や実績より、成長の予感でワクワクする人物を採用・登用してきた。それくらい「伸びしろ」は価値があり、その期待に投資をしたくなるもの。

入社後10年、当時の役員に「田辺の採用は「志保」の名前が決め手だった。こころざしを保つに期待した」と笑い話。名前で伸びしろ連想かい!と憤慨したが、親には感謝だ。

未熟な娘。今は自分の「伸びしろ」を信じ、生涯成長しようとする姿勢を持ち続けろよ!

会社の魅力も「伸びしろ」か!






2019年1月5日土曜日

2019年も面白く!

2019年、明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願い申し上げます。

我が家の年末年始は、娘がバイトで息子は柔道なので普段と違うのは、年越しそば、お雑煮、家族で初詣ぐらいだ。今年は、菅原道真公を学業の祭神とする亀戸天神に出掛けた。合格祈願の参拝者なのか、熱気と長蛇の列に驚いた。

安田柔道部の年末は、遠征合宿から大晦日夕方まで校内練習。息子はそのまま須賀道場の越年稽古に参加。大晦日に門下生たちが集い、元旦明け方まで稽古をつけてくれる。除夜の鐘で正座・黙想・挨拶後そのまま乱取り稽古突入。名門須賀道場の正月は圧巻である。


2019年で大切なのは、諦めない心。執念ある者は「困難」からでなく「可能性」から発想すること。「出来ない、過去に例がない」は言語道断。どうしたら実現するか、成功するかの視点で考え抜くことで、必ず道は開ける。

今年はオリンピックに向け、スポーツは益々面白くなり市場活性で好景気になるだろう。まさに「明日に好奇心こそ楽しい人生」の当り年。

皆様にも、多くの出会いと、益々の好奇心と喜びの一年を、心より祈念申し上げます。

2019年出会いは人生の宝!