書籍と活字離れの要因はスマホの浸透だ。電車内はスマホだらけ、本や新聞を広げる人も激減だ。因みに私の読書離れは、軽い白内障に衰える記憶力と集中力と書籍がスマホに転換したことだ。
スマホという最強ツールは多岐に影響を与えた。辞書やカメラの衰退、ECの伸長と市場の起上は激しいが、それより深刻な問題は、スイッチONのまま情報処理が追いつかない「スマホ脳」が我々から記憶力と集中力を奪うことだ。
小学3.4年生の63%がスマホを持ち、中でも1時間以上のスマホっ子15,000名を調べたら、持たない子より平均学力が大幅に低い事が判明。加えて視力低下に睡眠障害の高い発症率。
私なら成長期の小学生に絶対スマホは持たせないが、ここまで機能が充実したらスマホなし生活は現実的でない(小学生は別)。ならば若者をスマホ依存症にさせない配慮が必要だ。
我が家は子どもが高校入学までスマホは禁止。中学時も柔道部の連絡はLINEだったが、部長の息子は固定電話の連絡だけで何とかなった。高校でLINE初の彼が「中学の電話連絡の方が部員との会話があったよ」の感想は印象的だった。
因みに我が家のゲーム問題は、当時小3の息子が利用時間を破った時点でゲーム機を没収。ところが、のちの柔道生活には無用だったようで、ゲーム機は今も返却しないままである。
読書に替えて、のめり込む。
今は読書が減り映画鑑賞が増え、映画好きに拍車がかかる。ひかりTV.ネットF.プライムV.ディズニー+と、マイリストは増える一方だが視聴が追いつかない。そのくせミーハーの私はリストにない「SHOGUN」に夢中になっているのだ。
どうやら無理に読書に戻す必要もなさそうで、それより私は記憶力、集中力の低下を止めたい。主治医に私は老化かスマホ脳かと尋ねると、典型的な老化とスマホ脳の混在型で、今やるべきは「脳の活性化」だと言われた。
その為には、健康づくり、人との会話、脳トレと、絶えず脳の訓練が大切で、その継続は楽しい事に絞るのが一番だと。加えてそれを誰かと共有すると会話も増えて復習にもなる。そして嫌な事は極力やらないこともポイントらしい。
そりゃ楽しい事だけなら最高だが、現実はそうもいくまい。そんな話を家内にしたら「限りある時間を思い切り楽しんで」と合意。限り時間は余分だが家内の「あと押し」は心強い。
よし好きなことに没頭、だが年を取ると出来なくなる事も増えるもので、好きなこと探しもけっこう難しいなと思いつつ、はたっと気づいた。
私を後押しする家内はどうか。果たして彼女は今の生活を楽しんでいるのだろうか。
28年も一緒なのに謎である。自分事ばかりでは「熟年離婚」だってありえるぞ。ここは今更だが何が楽しいか聴いて共有だな。💦
やはり『妻の悲しみに我は泣き 妻の喜びに我は舞う』を決して忘れてはいけないのだ。