6月も終盤となり今年も折り返しである。時の早さに驚くばかりで、まだ先だと思っていた息子の安田学園での教育実習が始まっている。
実習3週間はスーツ姿にドカ弁と道着を抱え、早朝に出掛け夜遅く帰宅。先生業は大変だ。
家内は久しぶりの息子の長期滞在で大忙し。早朝から3人分の弁当と夕食に追われるが「一日一升の炊飯」の復活が何となく嬉しそうだ。
息子は先生方の授業を観察し、保健体育の指導案を作成し授業を行う。現在安田には14名もの実習生がいて教科別に実施要領が違う。受験科目の英語生は早々と小テストを任されるが、息子は保健体育と柔道部の朝練とガチ取り組みだ。
先生方は息子をよく覚えていて「田邊が先生か」とからかうが、元気が取り柄の息子に皆さん温かい。特に柔道部の川合先生には色々とご配慮頂き、感謝しきれないと語っていた。
柔道部4年の就活事情。
安田学園は偏差値も上がり、先ず入試に合格しないとスポーツ特待もない。結果、有力選手を集めにくい柔道部は、昨年表彰された関東大会30年連続出場の記録が途切れてしまった。
以前は、猛練習と自発的な切磋琢磨で、都内でも強豪の一角だったが、今は基礎練習と体づくりが先決で、息子なりに部員の指導に悩んでいる。
そもそも体育教員は供給過剰で、他で働き待機する人が多く私なら挫けそうだ。それでも教員免許は取得すべきだが、卒業後の免許取得からの採用試験は先行き不安の狭き門だ。
地方公務員の県警も同様で、千葉は採用165名に何と5倍近くが応募、そこから2次面接が息子たち590名だから合格率2割強と、かなり難関だ。
故に息子は7月から一般企業の就活も並走し、県警の結果と後期試験も考え、私学の教員募集を探りながら、最終の決断をするようだ。
親は先々を色々考えるが、息子の方は実習仕上げとなる大学側と先生20名が参観する「田邊の研究授業」の指導案の作成と、実習終了日は翌日に始まる全日本学生柔道の団体メンバーに合流する準備などバタバタで、今を精一杯である。
未知なる柔道部4年の就活事情。他人事なら面白いが親としては彼に根付いた?はずの「自他共栄・精力善用」を信じて見守るしかないか。