人生で「これを継続した」と言える事はどれほどあるだろう。それは期間もあれば本気度もある。人間関係やビジネスの継続は双方の合意が前提で断られたら途切れる。会社なら市場からNOと言われたら経営交代か最悪は倒産である。
私の双方合意の継続は、会社員48年目と結婚28年目。これ、相手が我慢強い。己の意志での継続はブログ12年目。これ、我ながらマニアック。
ブログは人生の紆余曲折を綴ったので感慨深い。会社買収や美白事件の頃は仕事ネタを控え、私生活と柔道ネタが増えた。しかしどれもが人々とのご縁で成り立つ話ばかりで一貫して「出会いは人生の宝」を綴ってきたつもりだ。
思い出すのは「鐘紡崩壊のリスク管理」と「学ぶ気のない奴に教えても無駄」のブログ。柔道の先生と「子ども教室」の運営は平等でも、公平な指導とは、生徒の才能以上に上達への意欲度に応じた指導分けではと盛り上がった。
本来「やる気」とは自発的なもので、親は熱心でも嫌々な子どもは上達しない。これは社会人も同様で義務感だけで「本気で成長したい」と思えない仕事なら他を探した方が良い。
とかく企業は才能ある人に速攻成果を求めたがるが、遅効性でも成長意欲と学ぶ苦労を知る人に「優れたリーダー」が多いと知るべきだ。
「学び」の継続こそが力となる。
私のブログに今まで無関心だった息子が、最近眺めているらしい。そういえば急に「謙虚に学ぶ」などと宣うから、新人として社会人の心構えや商談の必要性に迫られたのだろう。
向上心に目覚めたら「先人の教え」を深掘りし、自分流に置き換える癖を付けること。それが知見を蓄える体質になる。学ぶとは教えて貰うではなく、自ら学ぶ能動的な行動なのだ。
さてブログのGoogle分析だが、昨年までの閲覧数18万回、月1,500回。僅かな数で恐縮だが、国別とその閲覧比が面白い。日本79%で次が米国10%、ロシア、シンガポール、香港、ウクライナ、ドイツ、英国、仏、オランダと続くのだ。
海外の閲覧は不思議だ。米国在住の武道家と広島の平和教育の英語版しか思いつかない。友人が言う、何やら自動巡回システムもあるらしいが、海外からの閲覧も事実で、海外でこのブログを発見したことには驚くばかりだ。
継続した事で、発見の機会が増えたなら「継続は力なり」の小さな成功かもしれない。
「ローマは1日にして成らず」「石の上にも3年」「雨垂れ石を穿つ」。小さな成功を積み重ね念願を成就する教えだが、最近思うのは、成就への「精一杯の努力」の過程にこそ価値があり、諦めない継続力が最大の成果だということだ。
さぁ、来春の古希70歳にまだ「想いを綴る」意欲があればブログ継続だ。私もやがて老いて書けなくなる。その日がくるまで、私の駄文にお付き合い頂ければ、翁は幸せ者である。